2017年11月20日月曜日

2017.10.5-6. 秋休み・企業大学訪問研修2017の内容とレポート

企業の社会的責任(CSR)および国際協力・国際貢献について具体的な取り組みを学ぶため、10企業1大学の協力を得て、105日と6日の秋休みを使い、「秋休み企業大学訪問研修」を実施しました。

参加生徒が書いた全レポートを掲載します。
本校生徒諸君はレポートを通して、自分が参加しなかった研修から学ぶ材料に使ってください。

このページでは研修案内を掲載しています。
訪問先名の次の行は、今回お願いした研修テーマです。
訪問先名をクリックすると参加者によるレポートのページに移動します。
【お断り】レポートに書かれた各企業・大学についての情報は、メモや記憶に基づいて参加生徒が書いたものです。訪問先企業・大学の確認を受けたものではありません。ご了解の上お読み下さい。

1. NTN (精密機械・ベアリング)
ダイバーシティの推進
 当社では、働きやすい環境づくりや人材育成とともに、女性をはじめ多様な人材の活躍が企業の持続的成長につながると考え、ダイバーシティ推進を経営戦略のひとつに位置づけています。
 企業紹介、グローバルでの人材育成施策、ダイバーシティの前提としての無意識バイアスの理解、ダイバーシティ推進としての女性、障がい者など多様な人材の活躍推進、取り組みの一部をご紹介致します。外国人社員や海外勤務経験社員による英語によるプレゼンテーション・体験談も計画しています。

2.IDEC (制御機器)
働き方改革・ライフワークバランスの実現
 当社では社員一人ひとりの状況に合った働き方を実現する「働き方改革」を推進するため、4分の1有給休暇制度、在宅勤務制度、カムバック制度などの導入を予定しています。
 また、社員一人ひとりの個性を尊重し、ライフワークバランスを図りながら、働きがい、生きがいを生み出し、社員や家族の幸福を追求する「人間性尊重経営」を掲げています。他社には見られない当社の取り組みを人財戦略・CSR担当役員よりご紹介します。

3.ダイフク (物流システム)
健康経営
 当社は、「従業員自身によるケア」、「管理監督者(上司)によるケア」、「産業医・保健師によるケア」、「外部機関・専門家によるケア」の4つのケアを中心に、従業員が安心して働ける職場作りを行っています。
 まず、当社のCSRに対する考え方やその背景についてご説明します。その上で『健康経営』を取り上げ、会社内での従業員の健康づくりに向けた様々な取り組みや姿勢についてご紹介します。

4.大阪ガス (都市ガス)
温暖化対策を中心とした環境への取り組み~実験集合住宅NEXT21の見学を通じて~
 エネルギービジネスを中心に事業を展開する当社にとって、温室効果ガスであるCO2排出削減の取り組みは極めて重要な使命と考えています。天然ガスや再生可能エネルギー等の環境負荷の小さいエネルギーの利用促進や、環境に配慮した設備・製品・サービスの導入・提供を通じたCO2排出削減の取り組みについてご紹介します。
 また、当社の実験集合住宅NEXT21を実際に見学いただき、時代に一歩先んじた居住環境・設備の実験について解説し、近未来の環境・エネルギー・暮らしについてみなさんと議論します。

「良い生産と良い消費」を自由市場の中で実現するための取り組み
 レインフォレスト・アライアンスのマークは、自然環境の保全だけではなく、労働者を守ることも目的としています。また、我が社が参加している日本オーガニック&ナチュルフーズ協会はオーガニックの取組みの目標として児童労働の禁止、植民地栽培の排除、南北格差の解消など、人を大切にする社会の実現も挙げています。
 これらの目的を追求しながら、良いコーヒーを適正な価格で消費者に届けるのが当社の仕事です。このために、当社の代表はバイヤーとして、長年に渡って世界各地の契約農場を訪れ、農場主との対話・自然環境と労働環境の視察を行ってきました。この経験を元に、どんな課題がありどう取り組んできたか、についてお話しします。

6.中西金属工業 (ベアリングリテーナー・コンベア)
企業内保育所を始めとする子育てとの両立のための取り組み
 社員が仕事と子育てを両立する事が出来る環境づくりのため、2012年には全社で最初の企業内託児所を本社に設置し、その後3つの工場に展開しています。最新の活動としては、20164月に「くるみんマーク(厚生労働省が定める、子育てサポート企業の認定)」を取得し、翌20174月からは在宅勤務制度を導入・開始しています。
 当社が推進するダイバーシティ&インクルージョンついて、具体的な事例(座談+社内設備案内)や社員の声をご紹介します。

7.マンダム (化粧品)
多様性に対する理解と対応
 当社は、1927年に大阪で創業。1958年にフィリピンに進出、1969年にはインドネシアに現地法人を設立するなど、50年以上にわたり、アジアを中心にグローバルな事業展開を行っています。
 研修当日は、歴史・宗教・文化など多様なアジアでの事業活動を通じて培ってきた多様性に対する理解と対応の大切さ、わたしたちの責任と役割について、一緒に学びたいと思います。

8.江坂-起業家支援センター (就労支援・起業家支援)
働くとはどういうことか
 江坂駅周辺には、約3,000の事業所があります。一般就職を目指す精神に障害のある方々を社員として雇用し、近隣の企業調査を行うとともに、営業や事務などの起業家支援を行っています。
 就職のほかに自営の手伝いや起業という働き方もあるということをざっくばらんにお話しします。人権や労働についてだけでなく、社長や経営コンサルタントに聞いてみたい事がある方は、ぜひともご参加ください。
東南アジア貧困層へのボランティア体験ツアー
 2015年と2016年の3月、今後の自社の新事業として考えている【東南アジア貧困層へのボランティア体験ツアー】を、自分で実際に経験してみようと、フィリピン・セブ島を訪れました。そこで体験した様々なボランティアプログラムは、私がこれまでに味わったことのない鮮烈な印象を与えてくれました。
 日本では決して見ること・体験することの出来ない海外の実状にたくさん触れて、《いまの世界と日本》の在り方をしっかり見つめ、考えること。これが大切な出発点になると考えています。

10.日本電産 (モーター)
紛争鉱物開示ルールへの対応を中心に
【テーマ】紛争鉱物開示ルール対応
 モーターや関連機器の製造において、金・すず・タンタル・タングステンの4種鉱物が使われています。2011年には、武装勢力と関連ありと判明した4種鉱物は使わないという方針を定めてウェブサイトに開示しています。また2013年から2015年は、2012年に米国で出来た法律に従って、自社製品に組み込まれた4種鉱物の原産地の特定と武装勢力との関連有無を調べ、米国証券取引所に対して報告書を提出しています。
【テーマ】仕事と家庭の両立支援とダイバーシティ推進活動
 女性が活躍できる職場環境づくりは200512月に開始し育児と仕事の両立支援制度の導入を実現した「ポジティブ・アクション活動」以降ずっと注力してきています。
 このような当社の取り組みを紹介します。

国際協力と国際貢献
 関西学院大学には、「国連ユースボランティア」と「国際社会貢献活動」の2つのボランティアプログラムがあり、学生を海外に派遣しています。前者では、これまでに80名を超える学生が開発途上国で活動を行ってきました。

 初めに「国際協力論」、「国際機構論」、「国際社会と法」の授業を担当している教授から、主に国際協力についてお話します。そのあと、国連ユースボランティアして海外でボランティア活動をしてきた学生から、経験から学んだ国際貢献についてのお話をします。