2017年11月25日土曜日

2017.11.25. SGH高校生フォーラムで2年生が研究発表しました

全国のSGH指定校が各校の課題研究の成果を持ち寄り、ポスター発表の形で交流をしました。本校からも国際文化科の2年生前田大翔さんが参加しました。会場は横浜のみなとみらいにあるパシフィコ横浜でした。発表は参加校が4つの時間帯に分かれて、4分間で英語の発表をし、その後英語での質問を受けて答えます。
会場前で
会場の様子

英語で発表しています。
前田さんの発表のタイトルは、What should schools do for abused children?。児童虐待が子どもに与える影響について整理した後、広く子どもの状況を把握できる学校にスクールソーシャルワーカーを導入することの有効性を述べ、導入数がまだ少ない現状を紹介しました。今後は同様の制度を始めていたアメリカとの比較研究にも取り組みたい、とのことでした。

英語の質問に英語で答えています

本校の2年生は現在、後期中間考査の真っただ中です。この状況の中、前田さんは、研究の日本語でのまとめ、その英訳、英語でのポスターの製作、英語での発表練習に取り組んで参加してくれました。詳しくは本人のレポートに譲りますが、「参加してよかった。英語に対する考え方も変わった。」と感想を話していました。

閉会式では審査の結果優秀4校に入選した学校の発表が披露されました。海外でのフィールドワークの調査結果に基づいた研究、アクションプランを具体的に立てている研究、所作や間の取り方などプレゼンテーションとして完成度の高い発表など、今後の目標となる優れた発表でした。大阪の府立高校では三国丘高校が入賞しました。





<発表した前田さんからのメッセージ>
 今回、2017年度SGH全国高校生フォーラム・ポスターセッションに参加させて頂き、たくさんの素晴らしい経験をすることができました。
 最初、このお話をいただいたときは、僕にできるのかなあと不安な気持ちでいっぱいでした。僕は今児童虐待をテーマに探究を進めているのですが、英語で発表するとなると、内容が難しく、ちゃんと内容を伝えられるか心配でした。そんな中、たくさんの先生のサポートをいただき、先生と練習を重ねていくことで、少しずつ不安が消えていきました。発表の前日にまでサポートいただいた先生方には感謝してもしきれない思いです。
そして、発表当日。正直緊張で胸が張り裂けそうな思いでした。ちゃんと伝えられるか。質疑応答に答えられるか。不安しかありませんでした。しかし、発表しているときは、練習のときよりも緊張することなく、ハキハキと話せて、質疑応答にもなんとか答えることができて、終わったあとはとても清々しい気分でした。また、このポスターセッションの中で、全国の高校生のポスターや発表をみて、これからの自分の探究活動にとても参考になることが多く、他校の生徒と交流もできて、とても楽しい一日でした。
最初は不安で発表の日が来るのが怖かったのですが、発表を終えてみて、この取り組みを通して、自分のプレゼン力、英語力が向上したことが実感でき、また英語の学習に対する気持ちも大きく変わりました。来年またこのポスターセッションが行われた時には、僕は是非参加してもらいたいなと思います。きっと英語に対する気持ちも変わると思います。
-   Let's challenge!  You will have a wonderful experience through this poster session!


2017年11月20日月曜日

秋休み企業・大学訪問研修2017生徒レポート_11. 関西学院大学

11. 関西学院大学
国際協力と国際貢献

一番印象に残ったのは、国際ボランティア*としてインドネシアで働いてきた学生の方のお話です。特に、国連ユースのプロジェクトを通して行った活動や日々の仕事の内容に関心を持ちました。もともと国連の活動に興味があったので、実際に体験された方のお話を聞くことができて良かったです。話を聞いて感じたのは、国連ユースとして行ったとしても、私が思っていたよりも多くの仕事を任されて、自分から色々なアイデアを職員の方相手に出さなければならないということです。今回の経験は、自分の進路を考える上で役立つと思うので行くことができて良かったです。
国際ユース・ボランティア・プログラム*についてはこちら

・日本は現在は他国に援助している側だけど第二次世界大戦後は援助される側だった。最近国際協力の必要性が疑われている中、困っている人がいたらみんなを助けるのは、つまり小さなお手伝いが世界規模になっているだけ、という考え方に驚いた。まさにそうだと思った。そして、援助されている経験があるからこそ援助に対して積極的な意見を持つべきとおっしゃったことが一番心に残った。将来、私も国際協力に携わる仕事に就きたいと思った。ボランティアなどに積極的に参加し視野を広げていきたいと思った。将来についてとても考えさせられる研修でした。

・今まであまり知らなかった国際協力についての理解を深めることが出来ました。特に、現役大学生の話を聞いて国際協力をより身近なものに感じる事ができ、将来には何か国際協力関係のボランティアなどに参加したいと思いました。視野も広げることができ、素敵なものを学ぶことが出来ました。

・私は今まで、大学でどんな授業を受けられるかをあまりよく知りませんでした。専門的なことを学べるとは聞いていたのですが、これほど実践的に、本格的に自分の好きなことが学べるとは思ってなかったので、驚きました。大学の授業を受けるのが楽しみになったし、反対に、それまでに自分のしたいこと、学びたいことを見つけないといけないと考えさせられました。

・去年とは違う学部の教授の方や学生さんの話を聴けて、とても良かったです。今日聴いた法学部での研究内容のお話はとても新鮮でした。法学部というと、弁護士や検察官になりたい人が集まっているというイメージがあったのすが、法学部にも種類があって今回きいた国際協力に関する講義は私が学びたいと思っていることと重なっていて、とても自分の将来を考えるいい機会になったと感じました。特に、国際協力と私たちは密接に関わっているという点がぐっときました。講義の内容も高校生の私にもわかりやすくて、すごく視野が広がったと感じました。

国際協力は身近なところで例があるものから世界規模のものまで様々なことを意味するのだと知りました。途上国に行ってボランティア活動をするというのは私も外国に行ったことがあるので外国で働くなんて本当に勇気のいる事だなと思いました。今私は英語が好きだから勉強していますが、言語が外国に行くと働くための一つのツールとして使われているのだなと感じました。映画がきっかけで今の道に進んでいるというのを聞いて、私も早くしたいことが見つかるきっかけがあればいいなと思いました。国際関係のことにすごく興味があるので今後の進路のことを考えたりする上でとても参考にできることが沢山聞けて良かったです。

国際協力をする理由と重要性について理解を深めることが出来ました。話をしてくださったのは、法学部で国際機構論や国際協力、紛争の平和的解決について研究をしていらっしゃる望月康恵先生でした。国際協力のあり方、赤十字の果たす役割、日本の他国への支援の現状などの、私たちの未来の生き方に大きく関わる、大変興味深い話でした。中でも心に残っていることがあります。日本は国債をかかえているので、他国に支援をするよりそのお金で借金を返すべきだ、という意見に対し、先生はこのように仰いました。種族や思想、宗教やお金に関係無く、倒れそうな人がいたら手をさしのべるのが人間の性だ。この言葉で私は様々な事に気付かされました。又、質問もできたので自分にとってとても有意義な一日にする事が出来ました。

日本は借金が多いのに国際協力を何故するのかということについて、日本が災害などで援助が必要な時に世界からたくさんの援助をしてもらっているから、お互いに助け合うべきだということを学べた。ICRCという国際機関の赤十字のマークには、戦争中この旗のある場所は攻撃してはいけないというルールがあるというのを初めて知った。

 学生の方のいろいろなボランティア活動やインドネシアでの活動の話を聞いて、自分も積極的にたくさんのことにチャレンジしようと思った。在学生の方は国連ユースプロジェクトに参加してインドネシアで現地の人と一緒に企画とか考えたと聞いてすごいと思った。

・今回話を聞けて、色々な事が法学部の中にもある事を知ることができました。関西学院は国際連合のことをすごく重視している、そしてそれが学生の意識の中にあるというのは、本当にすごいことだと思いました。先生の講義も、学生さんの経験談も今後に活かせそうなことばかりだったので、聞いたことをいかして大学や、学部を決めようと思いました。

・外国についての知識が深まったと思います。日本がどう外国と関わってきたのかこれからどう関わっていくべきなのかについての考えを深めることができたと思います。これからも視点を海外にまで広げて頑張っていきたいと思います。

・関西学院大学には初めて足を踏み入れました。校舎は綺麗で学生の方々も大人っぽいと思ったのが最初の印象です。そして、私が一番印象に残ったのが学生の方のプレゼンです。実際に海外で支援活動を行った時の感想を述べられていたので、とても実感することができました。発展途上国に行くことで感じられるものがあるというのも、行った人ならではの視点であって分かりやすかったです。大学生は時間があるから色々な事にチャレンジしたいという思いで、他の国に行ってみようとしたりする人が実際にいたので、自分の将来について考えさせられました。

今世界でなにが起こっていて、私たちになにができるかということを色々学びました。関西学院大学に興味があったので、行けてよかったし、建物が綺麗で驚きました。学校自体の雰囲気や授業の後の食堂なども、すべてとてもいい印象でした。なにより先生や学生の皆さんが優しくしてくれて嬉しかったです。

・今回の訪問研修では二人の方の講義を受け、キーワードとなっていた「国際協力」ということについて知らないことだらけで、色々なことを初めて知り、考えることが出来ました。望月先生の講義を聞いて、国際社会における色々な機関や法などの詳しいことや定義などを知ることが出来ました。広義と狭義では意味が少し違ったり、その機関の存在は知っていたけど具体的な役割を初めて知ったりして、知っておくべきことが国際社会の中にまだまだたくさんあるんだなと思いました。

・私が今回の講義で印象に残ったことは、国際協力のあり方と教育は自由を与えるという点です。
 世界への国際協力は本当に自分の友達に手を貸すことと根本的には同じことなんだなと思いました。私は、国際協力と聞くと、それをやろうとしている人はみんなものすごい覚悟とか志を持って、行動していると思っていました。しかし、そうではなくて、それが世界という規模で行われているだけで、全然構えてやるようなことじゃないんだと知って驚きました。
 「教育は自由を与える」私はこの言葉に衝撃を受けました。なぜなら、私が教育と聞いて一番に考えたことは、やりたくないけどやっている義務感や、しんどいことなどだったからです。しかし、講義を聞いて、確かにそうだと納得しました。教育を受けていれば将来仕事にもつけるだろうし、学力が高ければ高いほど自分で選べる職業の数が増えます。私は、途上国での教育の必要性の理由についてはいろいろなことを聞いたことがありましたが、この発想は初めて知ったのでとても勉強になりました。
 90分という短い時間でしたがとても多くのことが学べて、たいへん良い経験になりました。ありがとうございました。

・国際協力について講義を受ける前までは具体的にどのようなもので何をするのかあまり考えたことがありませんでした。また国際協力というものはあまり身近ではなく海外でのボランティア活動というイメージが強かったのですが、NPO法人やベルマーク海外助成財団等による物資の供給やインフラ整備というような活動を知ると自分が日頃リサイクルやベルマーク募金をすることによって間接的に国際協力しているのだと気付きました。日本はODAやNGOで世界有数の国際協力国だと知らなかったのでとても驚きました。日本では東日本大震災のときに沢山の国際協力を受けていたといい、その事から国際協力は各国との信頼関係、助け合いをもととして成り立っているのだと感じました。そして先進国と発展途上国との経済格差を埋めるためには国際協力は欠かせないと思いました。個人としては青年海外協力隊などの国際ボランティアに積極的に参加することで国際貢献ができ、まず自分で計画し実行に移すことがとても重要なことだと改めて学びました。

教員から:
望月先生の講義を通して、多くの生徒が国際協力の基本的な考え方ー困った時に助け合うーを理解したようです。また、法学部が扱う領域の広さについて認識を新たにしたようです。国連ユースボランティア経験者の学生の方からのお話は、高校生にとって次の世界である大学生活について意欲を高めるものとなりました。自分の将来について考え直す機会になったと書いている生徒も多く、この点でも有意義な研修でした。

関西学院大学様から:
生徒様にとって、少しでも国際協力に関する理解が深まるとともに、今後の学びの一助となればと思います。国際協力に関する印象の変わった生徒様もおられるようで、嬉しく思います




秋休み企業・大学訪問研修2017生徒レポート_2. IDEC

2. IDEC (制御装置)
ダイバーシティの推進

・訪問先が決まってからホームページを拝見して、とてもグローバルな会社だなとは思っていましたが、社員の3/4が海外の方だとは思っていませんでした。さらに2020年から会社の公用語を英語にすると聞き、とても驚きました。社内見学では実際のオフィスにも入らせていただき、社員のみなさんが仕事をしやすい環境が整っているなと感じました。会社のことだけでなくこれからの人生に役立つお話をたくさん聞くことができました。

・今日の研修で学んだ事は1番大切なのは「人の命」だということです。例えば駅の非常停止ボタン。これを押せば確実に電車が止まるという事が保証されていて、もし線路内に人が入ってしまってもその人を救うことが出来ます。そのボタンを作っているのがIDECさんです。また、自分の個を持つことが大事だという事も学びました。それを聞き、私も自分がやりたい事を見つけ、それに向かって自分らしく頑張ろうと思いました。

・私は今回の企業訪問で、自分で考えることの大切さを学びました。私が訪れたIDECという会社では、休暇をとって自分の個性を磨き、自分を失わないようにすることがあると聞きました。この話から私は、他人がこうしているから合わせよう、というのではなく、自分で考えること、自分を失わないことが大切だと学びました。これから選択肢が多くなったとき、他人の意見に惑わされずに自分を信じて行動することが大切だと考えました。

・グローバルな会社で独自のやり方や理念を持っていて素敵な会社でした。一番印象的だったのはオフィスです。個人を大事にしていて、例えばその日の気分によってデスクの場所を自由に決められたり、夕方になると眠くなってきてしまいますが照明を明るくするなどの働きやすい工夫がたくさんありました。他にも女性の社員に優しいシステムや、従来の日本の会社の型にはまらないシステムがたくさんあり、人に合わせない努力というものを教えてもらいました。自分のためになる事ばかりで、すごく楽しかったです。

・ホームページにはスイッチやLEDライトの開発を行っていると書いてあったので、すごく理系で工場のような建物なのかと思っていました。ですが実際行ってみると、とてもきれいな建物で中庭にはBBQテラスなどがあり、おしゃれな会社でした。このBBQテラスは社長さんが社員同士のコミュニケーションのためにアメリカから送ったもので、社員を大切にする会社なんだと感じました。食堂も沢山メニューがあって、そして低価格なので社員さんにとってとても過ごしやすい場所なんだと思いました。
 IDECで作られた電車の非常停止ボタンを実際に押してみたり、普通では絶対にできない貴重な体験ができて楽しかったです。

・お話を聞いて、74%が外国人社員で日本人社員は26%しかいないと知って驚きました。かなりグローバルな会社なんだと思いました。またそれに伴って、2020年には社内公用語を英語に設定されるそうです。これは関西で初めての事です。
 バケーション休暇を沢山とることができる点や産後復帰率が100%という点もとても魅力的だと思います。
 また、自由な考え方人と合わせるべきではないという「人間性尊重経営」という経営方針があり、これはこれからの社会で大切にされるべきことだと感じました。



・今回の企業訪問研修を通して、グローバル社会で勝つためには自分の考えをしっかりと持ち、人と合わせない努力をしなければならないという事を学ぶことができました。また、英語が話せるだけではなく日本語力や雑談力が大切だということも学べました。これらは必ず私が社会人になったときに役立つと思います。これらのことを忘れずに、これからもっと沢山の企業に行ってみたいと思いました。

・私はこの企業研修を通して沢山の刺激を受けることができました。プレゼンテーションの中である社員の方は、グローバルに立ち向かうには「個人」「個性」「自分のパーソナリティ」、また、人に合わさない努力をすることが大切だとおっしゃっていました。だから人に流されず自分の意見を持ち、しっかりと伝えられるよう努力したいと思いました。

・働く上で大切なことをたくさん教えていただきました。例えば、みんな一緒ではグローバル社会で戦っていけないということ。「個」を大切にし、得意なことを活かすことで戦力になれるのだと思います。また、ゴールを考えて勉強したり取り組んだりする必要があること。グローバルだからといってただ英語ができただけではいけないと話されていました。それから、自分を信じること。ダメだと思うと絶対にできないと教えていただきました。

・社員思いの働きやすそうな会社でした。今回学んだことは、普段の生活に通じることばかりでとてもためになりました。将来働くときも、今回学んだことを参考にしていきたいと思います。

・自分が今回の企業訪問で学ばせていただいたのものはとても多く、それを全て書くと長くなってしまうので今でも印象に残っている2つについて書きたいと思います。
 1つは、「人と違う色である」ということです。ユニフォームという言葉の意味がform型をuni統一すると聞いたときに制服がなく髪色も自由の千里高校はそういう意味では「違う色」を出しやすくそれを育てるには良い環境だと思いました。そんな環境にはいるものの結局一般の人と同じように自分は人に合わせ流されることが多いのでどうすれば良いのだろうと考えています。ただ企業訪問のあった秋休みか終わってから、自分の意見や思ったことを素直に話すことで友人との関係も深まり学校生活がより楽しいものになっています。これから少しずつでも「違う色」になれればなあと思います。
 次に、自分を信じチャレンジし続けることです。部活動の大会で自分は緊張でいっぱいいっぱいになりいつもとは程遠いプレーしかできず悩んでいたので自分を信じるという内容はとても印象に残っています。自分を信じることで初めて自分ができあがる。自分を信じるために負けは考えずしっかりと準備する。当たり前でのことですが、これを完璧にできる人というのは少ないと思うのでこれが出来る人間になりたいと思いました。また、自分は英語の授業のことを考えていて大学でも留学のしやすい大学へ進学したいと考え千里高校への入学を希望したのですが自分よりも圧倒的に高いレベルの人達に囲まれ、自信をなくし大学の留学も諦めていました。しかし自分を信じてみようと思ううちにやっぱり留学したいと考えるようになりました、諦めたくないのです。消極的だった英語の授業も積極的に参加するようになりました。英語のスキルを磨き将来は海外へ行くことで新しい自分、違う色を見つけたいと思います。
 他にもプレゼンのコツやメモをとる癖、平面でなく球体で地球を考える等たくさんのことを学ばせていただきました。これらを活かし、こらからの人生に「自分らしさ」を出していこうと思います。 今回は貴重な体験をありがとうございました。

引率教員から:
メッセージや思い、「命を守る」企業としての責任などを語っていただき、生徒たちにとってはとても刺激になる研修になったと思います。生徒があまり普段考えたことのないような、「何のために働くのか」「個性とは」ということについて問いかけていただき、将来のことについて考える契機になったと思います。また、オフィス内も含め、会社内も案内していただきました。

IDEC様から:
この度は生徒の皆さんのレポートをお送りくださりありがとうございました。お一人おひとり感性豊かで向上心も高く、真摯に学ばれている姿が伝わってきました。また、弊社の命を守る製品や、人を大切にする理念も知っていただき嬉しく思います。研修では皆さんと対話する機会をいただき、弊社も学ぶことが多く大変感謝しております。是非また継続的にこのような機会を頂けましたら幸いです。




秋休み企業・大学訪問研修2017生徒レポート_3.ダイフク

3.ダイフク (物流システム)
研修テーマ▶健康経営


"訪問するまでダイフクは物流の会社であることしか知らなかったけれど、行ってみて、私が想像していたようなお客さんに物を届ける物流ではないことが分かった。ダイフクは、マテリアルハンドリング略してマテハンという、物を運ぶ,仕分ける,保管するという機械を製造している会社だった。特にCSRや社員の健康に力を入れていて、積極的にスポーツやストレッチを行える環境を整えておられることが分かった。
社員の健康に力を入れていることを聞いて、すごく働きやすそうな会社だなと感じ、もし私が将来、物流に関わる仕事につくことがあればダイフクで働きたいと思った。

・ダイフクは、物流事業を中心とした会社です。マテハンとは、モノを動かす技術のことで、主に「運ぶ」「仕分ける」「保管する」という作業が行われることです。これらが行われることで生産工場・物流倉庫において省力・省人化を可能にしコストダウンとリードタイムを短縮します。

 ダイフクには次の6つの主要事業があります。これらの事業が軸となって会社を支えています。
  • 一般製造流通業向けシステム・
  • 半導体、FPD(フラットパネルディスプレイ)生産ライン向けシステム・
  • 自動車生産ライン向けシステム・
  • 空港向けシステム・
  • 洗車機、関連商品(洗車機はダイフクが生産量No.1)・
  • 電子機器事業

 また、ダイフクでは、CSR活動を推進しています。CSRとは、Corporate Social Responsibilityの略称であり、企業が社会に対し責任を果たす能力であり、法令遵守を超えた約束(コンプライアンス)のことです。『ダイフクCSRレポート2017』p.4には、北条正樹代表取締役社長の言葉『CSRの取り組みをさらに深化させるためには、ステークホルダーとのエンゲージメントが重要であると考えています。』があります。この言葉から、消費者と社員との関わり方を大切にしているのだいうことが分かりました。
 さらに、ダイフクでは、社員にとって働きやすい職場づくりを目指しています。4つのケアがあります。
  • セルフケア・
  • ラインケア・
  • 産業医、保健師によるケア・
  • 外部機関、専門家によるケア

具体的な取り組みとしては、
  • ラインケアセミナー(FQ感情マネジメント)
  • 職場でのエクササイズ→運動習慣のきっかけづくり、健康づくりの意識づけ
  • わくわく健康づくりのプログラム→生活習慣の心がけ
  • ミニ運動会
  • 経平チェックと自宅でもできる運動習慣づくり
  • 食堂改善プロジェクト→酢を活用した減塩メニューで高血圧、内臓脂肪対策
  • 著名人講演会による自身の大会の実績を講演→情熱、気力、モチベーションを上げる効果
  • はらすまダイエット→健保との連携により、さらなる健康づくりへの機運を高めていく
  • 健康づくりキャンペーン
  • 婦人科検診
  • ウォークツアー→自然、文化、歴史を感じるコースを歩きリフレッシュ効果・クラブ活動があります。
 このような社員のための環境づくりが積極的に行われ、社員同士のコミュニケーションも大切にしていることがわかりました。実際に、講演の後に、職場見学をさせて頂いたとき、社員さんの雰囲気が明るいことに気付きました。
 今回の企業訪問は自分にとって、とても貴重な経験になりました。ありがとうございました。

・ダイフクは物流関係の会社で、世界を股にかける会社でもありました。あのIKEAにも関わっていて驚きました。参加して学んだことは企業の健康経営のことです。働くためにはまず、健康でなければなにもできません。最近では心の病気や運動不足によって、不健康な人が増えてきています。だから、部活や運動会等の開催、体育館があると言うのを聞きました。他にもメタボな人だけでの話をする会もあるらしいです。これを聞いて健康をいかに大事にしているかを知れたし、このような会社が増えてほしいなと思いました。

・CSRについて理解することができた。CSRの大切さがよくわかったし、ダイフクのCSRに対する思いが伝わってきた。健康経営については、企業に、社員を大切にしたいという気持ちがあるからこそ、いろいろな取り組みが行われているのだとわかった。普段では聞く機会がない話を、たくさん聞くことができて、とてもおもしろかった。いい体験ができたと思う。

・私はこれまでCSRと聞くと、企業と社会の関わり方などぼんやりとしたイメージしか持っていませんでした。しかし、本日の講演を聞き、そのイメージがはっきりとしたものになりました。ここまでCSRについて考えたことがこれまで無かったのでとても貴重な機会でした。また、健康経営の取り組みの多さにとても驚きました。あれほど社員の健康の為に様々な制度を徹底して行っている企業を初めて知りました。利益の為にひたすら働くだけでなく健康の為にお金を使うことで企業にとっても社員にとっても良いサイクルになるという事がとても新鮮でした。貴重な時間を割いていただきありがとうございました。

・私が今回一番印象に残ったのが、「ノブレス・オブリージュ」という言葉です。地位の高い人はみんなの模範になるべき、組織が大きくなるということは責任も大きくなるというのが、本当に素晴らしい考えだし、とても納得しました。常に責任感を持ってるからこそ、長い間社会に影響を与え続けられるのだと思います。
また、社員の健康面をとても考えてくれているというのを聞いて、安心して仕事ができる環境が整っているのだなと思いました。働く上で、健康管理は大切なことだと思うので、私も将来安心して働ける会社に勤めたいと思いました。

CSR、健康経営についてのお話を伺いましたが、一番印象に残っているのはセヴァン-カリス-スズキさんのスピーチです。あんなにも地球のこと、世界中のこと、未来のこと、つまり自分以外のことを深く考えている13歳の彼女は誰よりも大人だと思いました。衝撃でした。あのスピーチを知ることができて良かったです。私も彼女のように周りのことを第一に考えて行動できる人になりたいです。

・選挙権も18歳以上になり、私はこれから社会に関わっていく身です。企業訪問に参加したことで、大人が働いている姿を見て、社会問題を知り、私たち子どもは何を考えて生きるべきなのかという問いへのヒントをいただくことができました。自分の行動に活かしていきたいと思います。

・今回の企業訪問で消費者向けの商売ではなく企業相手の商売をされているダイフクさんへ訪問出来た事で、世の中には自分が知らないだけでまだまだ沢山の仕事があるということに身を持って気づけました。また、マテハンという言葉は忘れないようにしようと思います。

引率教員から:
1、会社の紹介:事業内容(マテハン-マテリアルハンドリング)について教えていただきました。Amazonを始めとするネット通販の拡大により、注文と同時に品物を探し出す運ぶシステム(マテハン)の需要がますます高まっているとのこと。
2、CSRの由来や意義:「CSRは企業の人間性を表すもの。利益がいくら上がっても、今だけの利益、自分たちだけの利益ではいけない。未来の世代に限りある資源をいかに引き継ぐかが大切。」
3、健康経営:社員の健康づくりのため、メンタルヘルス研修、職場での運動、食堂メニューの改善、さらにクラブ活動にも取り組んでおられる。
4、職場見学:いろいろな部署で働く社員さんの様子を見せていただきました

ダイフク様から:

生徒の皆様からレポートをお送りいただきありがとうございます。若いみなさんが、我々の話に耳を傾けていただけていただき、少しでも新たな気づきがあったようで喜んでおります。
当日はなかなか聞き慣れない話で戸惑いもあったかもしれませんが、ご卒業され立派な社会人になられるまでの一コマとして、多少でも今回の訪問を皆さまの心に留めていただけましたら幸いです。学生の皆さまの益々のご活躍を祈念しております。

秋休み企業・大学訪問研修2017生徒レポート_4.大阪ガス


4. 大阪ガス
研修テーマ▶温暖化対策を中心とした環境への取り組み~実験集合住宅NEXT21の見学を通じて~

実際に実験住宅を見ることで、分からなかった部分もしっかり理解することができました。実験住宅は、住む人の人物像を想像して作られています。シェアハウスなどあるなかで1番印象的だったのは家族が住む住宅です。大阪ガスのシステムだけを実験するのではなく、家族の関係性まで考えており共有できるスペースを作ってあるところが魅力的でした。
常に緑に触れていられて、ガラス張りが多い家は外との繋がりがあることでいま問題視されている引きこもりも改善されるのではないかと思いました。そして自分も住みたいと何度も感じました。地球温暖化について企業の方がどれだけ力を入れて防いでいるか分かり自分自身ももっと節電などで心がけていかなければいけないと実感しました。

・まず、知らなかったことは、大阪市内に実験集合住宅があるということでした。そこでは、社員の方がモルモット(そう説明されました)となって実際に、そこに住んでいました。私たちも、実際に見学をしました。実際に見ながら説明をしてもらったので分かり易かったです。 質問の時間には、一人一人の質問に時間をかけて答えてくださったのでとても良い勉強になりました。 将来、就職するときは、仕事内容や給料も、もちろんですが、その会社が、ほかにどんなことをしているかを調べたいと思いました。

・マンション街の中に自然あふれた集合住宅を建てているのは一度も見たことがありませんでした。まさに未来の家という感じがしました。大阪ガスさんでは天然ガスだけではなく環境についてとても力を入れていることが説明を聞いていてよくわかりました。

・今回の企業訪問に行くまでは、大阪ガスはガスを売っているだけだと思っていました。でも、今回、何をしているかを教えてもらうことで、他にもいろいろなことをしていることがわかりました。

・僕は今日大阪ガスに行きました。理解するのが大変だったけど、大阪ガスの人がとても親切だったので理解できました。僕はあの建物に人が住んでいると知って驚きました。でも自然もあって普通の社宅よりも広いらしいので住んでみたいと思いました。これからの時代についてよく考えることができたと思います。

・今回の大阪ガス実験集合住宅NEXT21への訪問を通じて学んだことは、持続可能な社会を作るために大阪ガスが取り組んでいるということです。ひとつは、エネファームなどの環境を考えた製品の開発です。エネファームは家庭用コージェネレーションシステムと呼ばれるものです。コージェネレーションシステムとは発電により得られた電気と、発電時に発生した熱を、それぞれの電気や給湯などに利用するシステムです。他にも多くのこれからの環境を考えた製品を実験していました。

・大阪ガスはガスだけでなくガスから水素を作り環境にやさしい電気を作っていることを学んだ。水素を作るときに二酸化炭素は発生するものの、ものを燃やして発電する火力発電よりもずっと環境にやさしい。NEXT21の実験住宅には大阪ガスの社員とその家族が実際に住んでいるが、中の模様替えなどは住民の意志でかえられる。家の中には、使った電気やガスの量やその値段が表示される時計など、節電に対する意欲が増すような工夫がされていた。


・大阪ガスで学んだことは大阪ガスさんが実験集合住宅で行っている取り組みです。そのネクスト21と呼ばれている実験集合住宅は様々な実験を行っており実際に人も住んでいるそうです。例えば集合住宅の特性を生かした高効率なコージェネレーションシステムについての検証など省エネを目的とした実験が行われていました。他には住まい、住まいかた実験というものも行われておりその内容は人と人とのつながりを目的として住戸と共用部に中間領域をつくるなどです。他にもこれからの計画の概要などを話していただきました。


引率教員から:
初めにスライドとビデオを使って、大阪ガス実験集合住宅NEXT21についての説明を受けました。持続可能なエネルギー供給に向けての様々な取り組みについて理解できたと思います。その後実際の住宅の施設を見学しました。興味深い話や他にはない建築構造もあり、生徒は、真剣に聞き入っており、質問も出ていました。
大阪ガス様から:
今回のテーマの「環境」については、世の中のことという他人ごとでなく、日々の生活や今後社会で活躍されるときの自分ごととして、さらにはその認識や行動が世の中に対してインフルエンサーになるよう意識を持ち続けてください。