2017年11月20日月曜日

秋休み企業・大学訪問研修2017生徒レポート_3.ダイフク

3.ダイフク (物流システム)
研修テーマ▶健康経営


"訪問するまでダイフクは物流の会社であることしか知らなかったけれど、行ってみて、私が想像していたようなお客さんに物を届ける物流ではないことが分かった。ダイフクは、マテリアルハンドリング略してマテハンという、物を運ぶ,仕分ける,保管するという機械を製造している会社だった。特にCSRや社員の健康に力を入れていて、積極的にスポーツやストレッチを行える環境を整えておられることが分かった。
社員の健康に力を入れていることを聞いて、すごく働きやすそうな会社だなと感じ、もし私が将来、物流に関わる仕事につくことがあればダイフクで働きたいと思った。

・ダイフクは、物流事業を中心とした会社です。マテハンとは、モノを動かす技術のことで、主に「運ぶ」「仕分ける」「保管する」という作業が行われることです。これらが行われることで生産工場・物流倉庫において省力・省人化を可能にしコストダウンとリードタイムを短縮します。

 ダイフクには次の6つの主要事業があります。これらの事業が軸となって会社を支えています。
  • 一般製造流通業向けシステム・
  • 半導体、FPD(フラットパネルディスプレイ)生産ライン向けシステム・
  • 自動車生産ライン向けシステム・
  • 空港向けシステム・
  • 洗車機、関連商品(洗車機はダイフクが生産量No.1)・
  • 電子機器事業

 また、ダイフクでは、CSR活動を推進しています。CSRとは、Corporate Social Responsibilityの略称であり、企業が社会に対し責任を果たす能力であり、法令遵守を超えた約束(コンプライアンス)のことです。『ダイフクCSRレポート2017』p.4には、北条正樹代表取締役社長の言葉『CSRの取り組みをさらに深化させるためには、ステークホルダーとのエンゲージメントが重要であると考えています。』があります。この言葉から、消費者と社員との関わり方を大切にしているのだいうことが分かりました。
 さらに、ダイフクでは、社員にとって働きやすい職場づくりを目指しています。4つのケアがあります。
  • セルフケア・
  • ラインケア・
  • 産業医、保健師によるケア・
  • 外部機関、専門家によるケア

具体的な取り組みとしては、
  • ラインケアセミナー(FQ感情マネジメント)
  • 職場でのエクササイズ→運動習慣のきっかけづくり、健康づくりの意識づけ
  • わくわく健康づくりのプログラム→生活習慣の心がけ
  • ミニ運動会
  • 経平チェックと自宅でもできる運動習慣づくり
  • 食堂改善プロジェクト→酢を活用した減塩メニューで高血圧、内臓脂肪対策
  • 著名人講演会による自身の大会の実績を講演→情熱、気力、モチベーションを上げる効果
  • はらすまダイエット→健保との連携により、さらなる健康づくりへの機運を高めていく
  • 健康づくりキャンペーン
  • 婦人科検診
  • ウォークツアー→自然、文化、歴史を感じるコースを歩きリフレッシュ効果・クラブ活動があります。
 このような社員のための環境づくりが積極的に行われ、社員同士のコミュニケーションも大切にしていることがわかりました。実際に、講演の後に、職場見学をさせて頂いたとき、社員さんの雰囲気が明るいことに気付きました。
 今回の企業訪問は自分にとって、とても貴重な経験になりました。ありがとうございました。

・ダイフクは物流関係の会社で、世界を股にかける会社でもありました。あのIKEAにも関わっていて驚きました。参加して学んだことは企業の健康経営のことです。働くためにはまず、健康でなければなにもできません。最近では心の病気や運動不足によって、不健康な人が増えてきています。だから、部活や運動会等の開催、体育館があると言うのを聞きました。他にもメタボな人だけでの話をする会もあるらしいです。これを聞いて健康をいかに大事にしているかを知れたし、このような会社が増えてほしいなと思いました。

・CSRについて理解することができた。CSRの大切さがよくわかったし、ダイフクのCSRに対する思いが伝わってきた。健康経営については、企業に、社員を大切にしたいという気持ちがあるからこそ、いろいろな取り組みが行われているのだとわかった。普段では聞く機会がない話を、たくさん聞くことができて、とてもおもしろかった。いい体験ができたと思う。

・私はこれまでCSRと聞くと、企業と社会の関わり方などぼんやりとしたイメージしか持っていませんでした。しかし、本日の講演を聞き、そのイメージがはっきりとしたものになりました。ここまでCSRについて考えたことがこれまで無かったのでとても貴重な機会でした。また、健康経営の取り組みの多さにとても驚きました。あれほど社員の健康の為に様々な制度を徹底して行っている企業を初めて知りました。利益の為にひたすら働くだけでなく健康の為にお金を使うことで企業にとっても社員にとっても良いサイクルになるという事がとても新鮮でした。貴重な時間を割いていただきありがとうございました。

・私が今回一番印象に残ったのが、「ノブレス・オブリージュ」という言葉です。地位の高い人はみんなの模範になるべき、組織が大きくなるということは責任も大きくなるというのが、本当に素晴らしい考えだし、とても納得しました。常に責任感を持ってるからこそ、長い間社会に影響を与え続けられるのだと思います。
また、社員の健康面をとても考えてくれているというのを聞いて、安心して仕事ができる環境が整っているのだなと思いました。働く上で、健康管理は大切なことだと思うので、私も将来安心して働ける会社に勤めたいと思いました。

CSR、健康経営についてのお話を伺いましたが、一番印象に残っているのはセヴァン-カリス-スズキさんのスピーチです。あんなにも地球のこと、世界中のこと、未来のこと、つまり自分以外のことを深く考えている13歳の彼女は誰よりも大人だと思いました。衝撃でした。あのスピーチを知ることができて良かったです。私も彼女のように周りのことを第一に考えて行動できる人になりたいです。

・選挙権も18歳以上になり、私はこれから社会に関わっていく身です。企業訪問に参加したことで、大人が働いている姿を見て、社会問題を知り、私たち子どもは何を考えて生きるべきなのかという問いへのヒントをいただくことができました。自分の行動に活かしていきたいと思います。

・今回の企業訪問で消費者向けの商売ではなく企業相手の商売をされているダイフクさんへ訪問出来た事で、世の中には自分が知らないだけでまだまだ沢山の仕事があるということに身を持って気づけました。また、マテハンという言葉は忘れないようにしようと思います。

引率教員から:
1、会社の紹介:事業内容(マテハン-マテリアルハンドリング)について教えていただきました。Amazonを始めとするネット通販の拡大により、注文と同時に品物を探し出す運ぶシステム(マテハン)の需要がますます高まっているとのこと。
2、CSRの由来や意義:「CSRは企業の人間性を表すもの。利益がいくら上がっても、今だけの利益、自分たちだけの利益ではいけない。未来の世代に限りある資源をいかに引き継ぐかが大切。」
3、健康経営:社員の健康づくりのため、メンタルヘルス研修、職場での運動、食堂メニューの改善、さらにクラブ活動にも取り組んでおられる。
4、職場見学:いろいろな部署で働く社員さんの様子を見せていただきました

ダイフク様から:

生徒の皆様からレポートをお送りいただきありがとうございます。若いみなさんが、我々の話に耳を傾けていただけていただき、少しでも新たな気づきがあったようで喜んでおります。
当日はなかなか聞き慣れない話で戸惑いもあったかもしれませんが、ご卒業され立派な社会人になられるまでの一コマとして、多少でも今回の訪問を皆さまの心に留めていただけましたら幸いです。学生の皆さまの益々のご活躍を祈念しております。