2016年9月19日月曜日

2016.8.15-17.日本IBM社主催高校生向け研修会
「ヤング天城会議」に参加した2年生のレポートを紹介します。

この研修会は、全国から高校生36人を募集して、8月15日~17日の2泊3日にわたり

静岡県伊豆市にある日本IBM社の研修施設「天城ホームステッド」にて行われました。


開催趣旨(募集要項から):


グローバルに活躍する社員や経営陣による講義、社外の有識者の皆さんの基調講演などを通じて、日本の高校生の皆さんが、将来グローバルで活躍するために必要な視点、見方や考え方を身に着ける『きっかけ』として頂きたいと考えています。また、同世代の高校生と意見交換や議論を行うことで自分の考えや主張を論じながら、多様な意見や見解に耳を傾けて自身の見識や知識を高める場としても活用して頂きたいと考えています。

当プログラムは天城会議(*1)など、日本IBMが長年に渡り実施してきております社会貢献活動の発展形として、日本の次代を担う若者の育成に貢献することを目的として提供するものです。

*1 天城会議 ・・・・・日本IBM では、社会貢献活動の一環として、いくつかの「有識者会議の場」を提供しております。その中の一つで、1970 年にスタートした「天城会議」は、日本の各界を代表するオピニオン・リーダーの方々約50 名が一堂に会し、日本の未来や世界の中の日本のあり方などを自由な立場で議論していただく会議です。

本校からの参加者にレポートを書いてもらいました。紹介します。


 研修のプログラム
 ヤング天城会議では、「世界の現状や未来のことについて知ること」、また「私たちは世界の中でどのように活躍していくことができるか」について3日間の班活動を通じて考えました。
 会議参加前に参加者がそれぞれ考えてきた「現在の世界の課題」と講師の先生のお話などを参考に、各班ごとにプレゼンテーションをつ行いました。そして、日間最後の締めくくりとして、「未来に向けてのチャレンジ宣言」を全員の前で1人ずつ行いました。
 IBMの社員に質問をしたり、夜には交流会をする時間もありました。難しい講義やディスカッションだけでなく、コーヒーブレイクやクイズなどを通じた楽しい時間もあり、無理なく3日間を終えることができたと思います。

 印象に残った経験

 私の印象に残った経験は班で行ったディスカッション/プレゼンテーションです。この会議で、ディスカッションでは時間内に仕上げること、意見を「発散」するだけでなく「収束」させること、班の見解を上手に示すことが大切だと痛感しました。私たちの班のディスカッションは2回ともうまくいったとは言えませんでした。どちらも出た意見を「収束」させることができず、時間が足りなかったのです。しかし、その経験があるからこそ気を付けなければならないポイントを理解したと思います。
 また、私たちの班は、班のファシリテーター(各班にいる大人のリーダー。IBM社員)へのオリジナルの絵本を作り、寄せ書きを書いて渡しました。渡した時に喜んでいただいたことも印象的でしたが、何より絵本の作成時、どうやったら更に面白くなるかを班の友達と試行錯誤したことが忘れられません 
 食事の時には、自分たちの出身地のイントネーションの違いで盛り上がりました。これも楽しい経験として印象に残っています。

 学んだこと

 この会議では3日間、決まった6人で班活動をしました。そこで、その班の中で自分の役割、立場をはっきりさせることが必要だと感じました。11人がどうチームに貢献できるのかがわかると、班活動の効率化や意見の「発散」に役立てることができます。
 もう一つこの会議で学んだことは、発表することは恥ずかしいことではないということです。私は人前に立って発表することは緊張する、恥ずかしいことだと決めつけてしまっていました。しかし、この会議での仲間は人前で発表することに喜びを感じ、堂々と発表を終えました。自信をもって発表することは重要で、聞き手をより納得させることができます。これは今後私も実行してみようと思います。

 後輩へのメッセージ

 この会議への参加者は全国の高校から集まって来ていて、今までも違った環境で育ってきた人たちですが、1つ共通点があります。それは「将来、グローバルに活躍したい!」「日本とほかの国との懸け橋になりたい!」と、どんな職業に就くかははっきりしてなくても、夢を持っている人たちだということです。私も初めのうちははっきりとしませんでしたが、帰る時には多くの目標ができました。
 そして自分はまだまだ成長できることを実感しました。それも周りの仲間のおかげだと思います。ここで会った友達やファシリテーターとはまた会う約束をしました。この会議の2年前のメンバーたちも阿蘇山で集まって登山したと聞いたので、私たちの代もいつかどこかでみんなと集まりたいと思っています。きっと、みなさんもここで生涯の友達ができると思うので楽しみにしていてください。
 また、私が驚いたことは各班のファシリテーターたちが皆、魅力的だったことです。自分と10歳しか年齢が変わらないのに、しっかりしていて、頼れる存在でした。そして「自分がなりたい大人はこういう大人だ」と確信し、将来の大人像を持つことができました。ぜひ、たくさんの人と会って、少しでも自身の将来のことを考えて帰って来ることができるといいと思います。





2016年9月9日金曜日

2016.9.9.国連グローバルコンパクト・ネットワーク・ジャパン
関西分科会の研修会にオブザーバー参加しました

国連グローバルコンパクト・ネットワーク・ジャパン関西分科会研修会にSGH担当教員がオブザーバー参加させていただきました。CSR(企業の社会的責任)に関する最新の動向を勉強させていただき、また、「秋休み企業訪問研修」の受け入れを了解してくださった企業の皆様にご挨拶し、研修の趣旨などを直接お話ししました。 
 ※「秋休み企業訪問研修」について詳しくはhttp://senrisgh.blogspot.jp/2016/09/2016.html

「生徒さんはどんな疑問をお持ちでしょうか」「鋭い質問が出てもいいように十分準備したい」などのお声をいただきました。とても前向きな姿勢でいてくださることを感じ、ありがたく思いました。参加予定の皆さんから質問を出してもらい、事前にお送りしようと思います。


会場の(株)ダイフク滋賀事業所 同社制作ビデオhttps://youtu.be/X70HS-zp88Mより

■この日の研修テーマについて
 この日の研修テーマは「企業の長期的な価値創造とグローバルトレンドとしての『統合報告』」でした。専門的な話になりますが、少し紹介します。
 世界的な流れとして、また、持続可能な経済活動のために、「統合報告(Integrated Reporting)」が求められています。統合報告というのは、これまで別々に行われていた企業活動の自己評価とその報告を、大きな一つのものとして見直し、開示する活動です。
 具体的には、投資家(株の購入によって企業にお金を預けてくれる人。このお金を元手に企業は利益を生み出します)を対象にして行われていた財務に関する報告と、CSR(企業の社会的責任)活動についての報告を統合することです。
 CSRは中長期的に見れば企業に利益をもたらすものであると考えて、企業活動が生み出す価値の一要素とみなし(非財務価値)、それらを含めたビジネス全体について実績を評価し、将来ビジョンへの道筋を描く作業を行い(投資の神様Warren E. Buffettは自社Berkshire Hathaway50年後の像まで投資家向けの「手紙」の中で語っているそうです)、公表する活動が「統合報告」です。
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 この内容は学校にもあてはまるものだと感じ、とても興味深く聞きました。
 短期的財務価値は進学実績を上げることやクラブ活動で実績を上げること、中長期的価値は幸せな人生を送るために必要な力をつけてもらうこと、本校で言えばグローバル市民としての資質を身に付けて活動しそのことを自分の幸せでもあると感じる人になってもらうことと言えます。 
 ※「グローバル市民教育」についてはhttp://senrisgh.blogspot.jp/2016/09/sgh201675.htmlで詳しく紹介しています。
 統合報告は、学校が提供する教育を、統合された全体として、また、これまでの実績を指標に基づいて評価し将来像とそれに至る方策も含めて、一つのストーリーとして入学希望者やその保護者、納税者、設置者に示すこととなります。
 対外的にも、教職員が有機的に連携しやりがいを持って働くためにも、重要なことだと感じました。

■株式会社ダイフクの滋賀事業所について
 会場は、株式会社ダイフクの滋賀事業所(蒲生郡日野町)にある物流装置の総合展示場「日に新た館」でした。
 この会社は、1937年「株式会社坂口機械製作所」として大阪市西淀川区にて発足、その後、1947年に(当時阪と知山に工場があったことから)「大福機工株式会社」に社名を変更されました。このころに、荷役運搬機械の製造を開始され、現在は自動車生産ラインから通販会社のピッキング装置にいたる物流機械の世界的メーカーです。
 滋賀事業所には、東京ドーム26個分の広大な敷地に多くの緑を残して、11の工場・研究棟・展示場・メガソーラーが設置・運用されていました。
 「秋休み企業訪問研修」では、大阪にある本社にて受け入れを予定していただいています。




2016年9月2日金曜日

高校生対象「関西学院世界市民明石塾」(2016.8.8.~10.)に
3年生が参加しました。

この事業についての詳しい記事はこちら↓に紹介されています。
http://www.kwansei.ac.jp/news/2016/news_20160812_013047.html

千里高校からも、この春ニューヨーク研修に参加した3年生が参加しました。
SGH指定により、様々な成長の機会が開かれています。活用して下さい。

夏休み明けに感想を聞いたところ、「ぜひ後輩にも勧めたい」と話してくれたので、後輩に向けてのメッセージのつもりでレポートを書いてくれるよう依頼しました。

レポートが届きましたので、紹介します。

「まず、参加者の意欲が凄かったのが良い刺激を与えてくれました。積極的に発言しようと手を挙げて質問をする人たちが沢山いて、自分も見習うべきだと思いました。英語力についても、参加者がハイレベルで刺激的でした。普段は、他の高校の生徒と触れ合う機会がなく自分の高校だけしか見られないけど、お互い同じ事に興味を持っている人と交流できたことで、自分のまだまだだという点が分かりました。」

「講義内容については、日本語と英語の講義があって、現役の国連職員であったり、明石康先生の貴重な話が聞けて自分に吸収すべきものが沢山あって勉強になりました。講義は、人道支援から非人道支援である環境に関する機関の方々の講義を受けることができました。またグループごとのディスカションやプレゼンテーションもありました。国際機関、特に国連に興味がある人は是非行ってほしいです。」


「私はユニセフやUNHCRなどの人道支援に興味があり申し込んだのですが、このキャンプを通して、環境問題とも人道支援は繋がっていて環境問題にも注目すべきだと思いました。色々な視点から世界の社会問題に取り組むべきだと感じたし、自分の進路についての考えもこのキャンプで修正することができました。

「夜は、同じ部屋の子たちと環境問題や貧困問題について日本語や英語でディスカションをしたり、最終日の夜には現役の国連職員の方と一緒に今後の社会問題の解決法などについてディスカションしました。このようなディスカッションを通して、色々な意見を知ることができて本当に充実したキャンプでした。」

「本当に意味のあるキャンプでした!行く価値が本当にあるキャンプだと思います。」



今年度(終了分)の募集要項はこちらです。↓ 来年度参加したいと思った人は、参考にして下さい。


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研修名にある「世界市民」という概念は…

今年7月に本校で行った教員研修で、講師の白石理さん(一般財団法人アジア・太平洋人権情報センター会長、元国際連合人権高等弁務官事務所人権担当官)からも「グローバル市民育成のための教育」として提示されていました

これは、本校のSGHの教育理念の柱となるものと考えています。

研修内容から、関連部分を簡単に紹介します。

グローバル市民教育とは?2012年9月国連事務総長による「グローバル教育第一イニシアティブ」で挙げられた3重点課題の一つ

1. グローバル市民教育の目標
・地域社会でそしてグローバルな規模で、
・より公平で公正な社会、平和、寛容、安全で持続可能な社会を実現するために
・積極的に貢献できる人を育てることである。

2. グローバル市民教育の「グローバル」:地球に住むすべての人と社会を視野に考える。
・求めるべき「普遍的な価値」は、「差異を越えて、国の壁を越えて、互いに協力し合うこと、世界中の市民が共に生きること」↔︎競争に勝ち抜くことや特定の国の利益を優先すること

3. グローバル市民に必要な力
①グローバル課題と国際社会情勢の知識と理解 
②普遍的価値の理解と尊重、コミットメント
③思考力、分析力、問題解決能力、決断力の体得 
④言語の習熟
⑤異文化を超えたコミュニケーション力 
⑥行動力

4. グローバル市民教育に向けて日本の学校教育に求められるもの
生徒の自主性、意見表明、創造性、コミュニケーション力
グローバル市民教育−普遍的価値を基礎とする世界基準の知育


この研修について詳しくはこちら↓で紹介しています。
http://senrisgh.blogspot.jp/2016/09/sgh201675.html

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2017.1月実施「ニューヨーク研修」要項を国際文化科2年生に連絡しました。

ポイントをご紹介します。

 (1) 目的


本校を代表して、

①多様性を受容・尊重する社会推進のための社会活動や企業の取組みの最新動向について学ぶ。

②人権擁護団体ADL(Anti-Defamation League)によるワークショップを受講することによって、アメリカがジェンダー・人種・民族による偏見や不平等をどう克服しようとしているかを体感する。

③国連グローバル・コンパクトが取り上げる環境・人権・労働・腐敗防止の分野について、国連グローバル・コンパクトの担当者およびアメリカの民間企業の担当者から直接話を聞くことによって、
1) 探究の時間の研究あるいは自主研究として取り組んでいる研究で出てきた疑問に対する答えを得、
2) アメリカ国内および世界規模で現在焦点となっている課題を学び、日米比較や世界規模の文脈の中に現在の自分の研究を位置づけるための材料とする。

③移民の歴史を知ることによって、現在のアメリカ社会の多様性に対する理解を深める。

(2) プログラム(予定)


1月2日(月) 午前 大阪発  
                        午後 ニューヨーク着  市内見学
1月3日(火) 午前 Diversity and Inclusionに関する研修
                        午後 移民博物館見学
1月4日(水) 午前 ADLにて「多様性と受容についてのワークショップ①」
                        午後 同所にて「多様性と受容についてのワークショップ②」
1月5日(木) 午前 民間企業にて「先進分野民間企業の取り組み例を知る」研修
                        午後 国連グローバル・コンパクト本部にて研修
1月6日(金) 午前 ホテルチェックアウト・ニューヨーク発
1月7日(土) 大阪着

Diversity&Inclusion研修
Tenement Museum 研修
ADLでの研修

(3) 応募条件と募集人数

国際文化科の2年生12名 (ただし昨年度の参加者は参加できません)

(4)選考

応募者が募集人数を超えた場合は選考を行う。
選考は以下の項目を選考材料として総合評価する。
1. 課題小論文:内容(日本語)+英語表現力
2. 研修への参加実績


(5) 参加者の義務:事前研修の修了と研修成果の発表

参加が決定した生徒は、研修で必要となる基礎知識・英語の語彙についての事前研修を受け、研修の成果について報告書を書き、発表する(千里フェスタでの発表)義務を負う。


(6) 参考資料

前年度の研修のレポートが入手可能です。
http://www.osaka-c.ed.jp/senri/sgh/article_2016010207.htmlのページ内のリンク先

本校のSGH教育の趣旨等については、http://www.osaka-c.ed.jp/senri/sgh/index.htmlに記載しています。

秋休み 企業・大学訪問研修2016
『現場』を知ろう。最前線で働く人から『実際の話』を聞こう。
参加希望調査を配布しました。

国際文化科1,2年生対象に参加者を募集しています。
実施日は10月6日,7日です。会場と時間は対象生徒にプリント配布しています。

▶ぜひ多数の人が参加して下さい。理由は3つあります。

理由1:1年生はこれまで特別授業や講演で聴いたテーマが、2年生は「探究」で研究しているテーマが、実際に現場でどう取り組まれているのかを、企業を訪問して知ることができる機会です。ネットや書籍では知ることのできない情報です。

理由2:皆さんが将来の就職を考えるにあたっても役立つ材料になります。消費者としてではなく会社に入り、働く人の思いに触れる経験は、皆さんに具体的なイメージを提供してくれるでしょう。

理由3:日本を代表する大企業の企業の社会的責任部門の担当者・大企業ではないが独自のビジョンを持って会社を経営しておられる社長・国際貢献ボランティアとして海外で働いてきた大学生が、千里生のために熱意を持って用意してくださっています。

今年度協力いただいく企業・大学 (研修会場所在地・最寄り駅)
.大阪ガス(大阪市中央区・淀屋橋)http://www.osakagas.co.jp/index.html

近畿247729町(200910月現在)に都市ガスを供給している会社です。この他、LPGの供給および販売・電力の発電、供給および販売・ガス機器の販売・ガス工事の受注をしています。社員数5,824人(連結20,844人)。


女性社員のキャリア形成サポートの取り組み・柔軟で効率的な働き方を可能にする制度

20143月に「大阪ガスグループダイバーシティ推進方針」を定め、多様な人材が差別されることなく尊重し合い承認され、やりがいが感じられる企業グループを目指し、女性、高齢者、障がい者、外国人などに対する活躍支援を進めています。

その中で女性活躍をダイバーシティ推進の試金石と位置付けており、当日は女性社員のキャリア形成をサポートする取り組みや、柔軟かつ効率的な働き方が可能な制度などについて、ご紹介します。

当日は、人事部ダイバーシティ推進センターの伊藤  郁恵 副所長が2030分程度講義させていただき、質疑応答、学生さんに議論してもらったり、発表してもらったりといったスタイルを予定しています。
 


.ダイフク(大阪市西淀川区・JR東西線御幣島)http://www.daifuku.com/jp/
      
物流システム(工場・流通基地・空港等での搬送・保管・仕分け・ピッキングの機械化)に関するコンサルティングとエンジニアリングおよび設計・製造・据付で世界トップクラス。海外では、北米・アジア・イギリスに49のグループ会社。社員数7,835人 (グループ計)


『女性活躍推進法』への対応を中心に人事面での社の方針や取組内容
まず、「ダイフクのCSR」・「CSRアクションプラン」を策定した背景についてご紹介します。
その上で、研修の主題として新たに制定された『女性活躍推進法』への対応を中心に、人事面での弊社の方針や取組内容をお伝えできればと考えています。
 


 .中西金属工業(大阪市北区・JR天満)http://www.nkc-j.co.jp/

ベアリングを中心に、コンベアシステムや住宅用部品、精密金型や蓄電池、風力発電機、太陽電池式の街灯なども作っている会社です。海外にも、20現地法人(7工場含む)を展開しています。働く人の声を吸い上げ、企業内保育所を開所されました。社員数3,115

女性活躍推進プロジェクト・企業内保育所
昨年に引き続き、女性活躍推進をベースとした快適な職場づくりの推進について取り組む予定です。
可能な限り、職場を見ていただけたらと考えております。

①会社紹介、女性活躍推進プロジェクト説明(約15分)
     弊社紹介と現在も行われている女性活躍推進プロジェクトと職場環境のありようを、
     人事グループ担当者よりお話しさせていただきます。

②勤務している女性社員の話(約15分)
  CSR室の女性社員が社内で働いている生の声を学生の皆さまにお届け致します。

③社内見学(約20分)
  オフィスや企業内保育所を中心に、現場を見学していただきます。

④質疑応答(約10分)
  最後に、学生の皆さまからの質問がございましたら、及ぶ限りお答え致します。


 .日本写真印刷(京都市中京区・阪急京都線西院)http://www.nissha.com/

当社は1929年に京都で印刷会社として創業しました。「他社にできないものづくりをやろう」との創業者の思いを受け継ぎ、紙の印刷だけにとどまらず、さまざま分野で印刷技術を進化させながら成長してきました。特に近年は、新たなコア技術を取り込むことによって、さらなる事業領域の拡大を目指しています。

現在は、「産業資材」「ディバイス」「ライフイノベーション」「情報コミュニケーション」の4つの事業を展開しています。
· 「産業資材」は、主にプラスチックの表面に絵柄や機能を転写する技術を有し、グローバル市場で自動車の内装や家電製品、スマートフォンなどに広く採用されています。
· 「ディバイス」は、タッチパネルを中心とした製品を提供し、グローバル市場で、タブレット端末、スマートフォン、携帯ゲーム機、自動車などに採用されています。
· 「ライフイノベーション」は2015年に開始した新事業です。ガスセンサーとDDS(ドラッグデリバリーシステム)に関する事業活動を通じて、世界の人々の安全・安心で健康的なライフスタイルに貢献することを目指しています。
· 「情報コミュニケーション」は、出版・商業印刷のほか、セールスプロモーションやWebソリューション、デジタルアーカイブなどで、お客さま企業のマーケティング戦略をサポートしています。

グローバルな労働・環境基準に適合したものづくり「サプライチェーンとの対話」

企業の社会的責任は、自社内の範囲にとどまりません。サプライチェーンを含むCSRの取り組みが企業に求められています。当社の事業はグローバルに展開しており、お客さま・サプライチェーンも国内外問わず、広く世界に及んでいることから、グローバル視点に立った、サプライヤー企業とのパートナーシップの構築が必須となっています。

研修では、電子業界の行動規範であるEICC (Electronic Industry Citizenship Coalition) を通して、グローバルでもとめられているサプライヤー・マネジメントを紹介します。さらに、サプライヤーとしての当社における取り組みや、サプライヤー企業への展開について、具体的な事例を交えてお話します。



 .日本電産(京都市南区・阪急京都線東向日)http://www.nidec.com/ja-JP/

日本電産は、京都市に本社をおき、電気で動くあらゆるモノの部品として人々の豊かで快適な生活に欠かせない「モーター」をつくる「世界最大の総合モーターメーカー」です。世界33か国にグループ228社を有し、10万人近い社員が働いています。

  ▶①紛争鉱物開示ルール対応・②仕事と家庭の両立支援とダイバーシティ推進活動

 【テーマ①】
モーターや関連機器の製造において、金・すず・タンタル・タングステンの4種鉱物が使われています。2011年には、武装勢力と関連ありと判明した4種鉱物は使わないという方針を定めてウェブサイトに開示しています。また2013年から2015年は、2012年に米国で出来た法律に従って、自社製品に組み込まれた4種鉱物の原産地の特定と武装勢力との関連有無を調べ、米国証券取引所に対して報告書を提出しています。このような当社の取り組みの実際を紹介します。

 【テーマ②】
本年度は、2020年度に向けた「CSRビジョン2020」を打ちだし、重点8課題の一つに「ダイバーシティ」をあげ、また女性が活躍できる環境づくりを目指す「ワーク・ライフ・プラス・キャリアプロジェクト」を立ち上げました。育児と仕事の両立支援は200512月から十年以上にわたって取り組んでいます。このような当社の取り組みを簡単に紹介します。



 .ノーリツ(大阪市此花区・JRゆめ咲き線安治川口)http://www.noritz.co.jp/

ガス風呂釜、給湯器大手。エネルギーベストミックス機器と湯まわりを軸としたネットワーク商品・サービス関連事業—ガスコージェネレーション・燃料電池用貯湯タンク・太陽光発電等—へ事業を展開しています。米、中を軸に海外事業も育成中です。社員数3,014名(単体)

ノーリツグループの環境取り組み(45分、質疑応答含みます)についてお話したあと
 工場見学(45分、コンロを製造している工場です。)を予定しています。

 .マンダム(大阪市中央区・谷町線谷町六丁目)http://www.mandom.co.jp/


GATSBYなどのブランドで男性化粧品を中心にした製品を製造・販売。1927年に大阪で創業。現在の「Mandom」という社名の由来は、「Human & Freedom」であり、「人間尊重」と「自由闊達」な風土の中で豊かな創造性が発揮できる人間集団を形成し、個人と組織の持続的な成長を図りたいという想いが込められています。

「美と健康を通じ、快適な生活にお役立ちする」という基本理念のもと、マンダムグループは、1958年にフィリピンに進出、1969年にはインドネシアに現地法人を設立するなど、50年以上にわたり、アジアを中心にグローバルな事業展開を推進してきました。

現在、マンダムでは、次の創立100周年を見据えた新しい企業理念の策定などに取り組んでいますが、CSR/サステナビリティにむけた活動の推進もその一環であり、2015924日には国連グローバル・コンパクト10原則への支持を表明し、同枠組みに参加しました。

詳しい紹介パンフレットをお送りいただいています。担任の先生に1冊預けています。

海外展開を含めた事業・沿革とCSR(企業の社会的責任)の関係
1. 弊社一部オフィスのご案内(数分程度)の後、研修会場へ
2. 講義「グループ事業展開の沿革からみたCSR推進の実務に関して」(約30分)    
3. 質疑応答とディスカッション(約20分)

マンダムグループとして体系的なCSR推進はまだ開始したばかりですが、研修当日は、海外での事業展開の歴史も踏まえたCSR推進の実務とあるべき姿について、ツーウェイでの対話や意見交換も挟みながら、一緒に学びたいと思います。

 .江坂-起業家支援センター(吹田市江坂町・江坂) http://www.esaka-esc.jp/

江坂駅周辺には、約3,000の事業所があり、50,000人が働いています。
その99%は中小企業であり、3,000人の社長や所長、支店長がいます。
高木は、1997年に「教育・行政・経営・情報」コンサルタントとして独立開業し、現在は福祉の会社も経営しています。20年に及ぶコンサルタント経験、5,000人を超える経営者とのつながりを持ち、毎月起業や就職に関する相談に乗っています。そこから見えてきた本質的で分かりやすい話をさせていただきます。

「起業」という働き方
働くとはどういうことか、就職のほかに自営の手伝いや起業という働き方もあることをざっくばらんにお話しします。人権や労働についてだけでなく、社長や経営コンサルタントに聞いてみたい事がある方は、ぜひともご参加ください。

講師:代表取締役 高木 学さん (NPO法人 江坂-起業家支援ネットワーク・理事長)



 .トラベル・フロンティア(会場:吹田市江坂町・江坂) http://travel-frontier.com/

梅田の旅行代理店です。10年以上に及ぶビジネス渡航手配の経験・ノウハウを元に、"スピーディーな手配レスポンス""渡航者ニーズを深く理解した対応"に自信を持っています。

今年3月、今後の自社の新事業として考えている【東南アジア貧困層へのボランティア体験ツアー】を、自分で実際に経験してみようと、フィリピン・セブ島を訪れました。そこで体験した様々なボランティアプログラムは、私がこれまでに味わったことのない鮮烈な印象を与えてくれました。

「国際貢献」、「グローバルな人材育成」---そんな言葉がメディアに乗らない日はありません。しかし何よりも、日本では決して見ること・体験することの出来ない海外の実状にたくさん触れて、《いまの世界と日本》の在り方をしっかり見つめ、考えること。これが大切な出発点になると私たちは考えています。

【東南アジア貧困層へのボランティア体験ツアー】は、その出発点にふさわしい機会を、きっと貴方に与えてくれるはずです。そして、貴方の人生をも大きく変えるような、衝撃的な原体験になるかもしれません。

講師:代表取締役 窪川 行一さん
   
    8. 9.は同じ会場で連続しています。連続受講も可能です。



10.ヒロコーヒー(伊丹市北伊丹・JR福知山線北伊丹) http://www.hirocoffee.co.jp/

吹田市に本社を置き、吹田・豊中・箕面・伊丹を中心にコーヒーの焙煎加工・専門店の経営・豆の販売・ケーキ製造販売などをしている会社です。レインフォレスト・アライアンスコーヒーやフェアトレード・コーヒーなどのサステイナブル(持続可能な)コーヒーの取り扱いをしています。

残念ながら今回は日程が合いませんでした。


11.関西学院大学(西宮市上ケ原・阪急今津線甲東園) http://www.kwansei.ac.jp/c_ciec/

関西学院大学には、「国連ユースボランティア」と「国際社会貢献活動」の2つのボランティアプログラムがあり、学生を海外に派遣しています。前者では、これまでに80名を超える学生が開発途上国で活動を行ってきました。

国際協力にあたり大切なことは何か」講演 国際教育・協力センター 安居先生
    「国際貢献活動の経験談」国際学部4回生の方。終了後、自由見学可能です。



▶この研修に期待すること
この研修は、生徒たちが講演や文献で学んだグローバルな課題について、企業がCSR(企業の社会的責任)としてどう取り組んでいるのかを、直接担当者から、あるいは社長から紹介してもらい、そして質問する機会を生徒に提供するものです。

現場の実際を垣間見ることで、探究で取り組む研究を地に足の着いたものにすること、仕事の一つの実例として自分の将来を考える材料にすることを期待しています。就活での会社訪問と違い、利害関係のない中で、企業の中に入り、思いや経験を聞く機会は貴重です。

現在企業がCSR部門に力を入れることは、企業倫理としてだけでなく、投資先として選ばれるための、また、消費者から支持され選ばれるための要素ともなっています。これからの社会人には、これらのダイナミクスを理解した上で行動することが求められます。このような、企業にも、地域・地球・労働者にも貢献できる社会人の育成は、本校のSGHの柱です。

昨年の参加生徒の感想
昨年度の様子
・私の探究のテーマは待機児童問題だ。中西金属工業には、私たちが考えた、社内託児所をつくるという改善策が実現されていたので驚いた。実際に見せてもらうこともできた。他にも、女性が働きやすい環境をつくるために工夫した点や女性社員の生の声を聞くことができ、インターネットで調べるだけではわからないことも学べた。探究の授業で生かしていきたい。(2年生・訪問先:中西金属工業)

・現在生産されているコーヒーのほとんどは熱帯雨林の伐採によるものだそうだ。しかし、レインフォレスト・アライアンスというNGO団体の活動により、環境を保全するコーヒーの生産が増えている。現在、欧米ではそのようなコーヒーが支持されているが、日本ではまだ安いものが求められる。ゆえに、損得にこだわらず環境保全を第一に考える社会の形成が、私達の課題であると思う。(1年生・訪問先:ヒロコーヒー)


・私とあまり年が変わらない先輩方が世界の発展途上国に行き、ボランティアとして活躍しているという事実を知って、改めて私にも何かできないかを考えるようになった。欧米だけではなく世界全体で起こっていることに興味を持つ必要性を強く感じた。(1年生・訪問先:関西学院大学)