2016年9月19日月曜日

2016.8.15-17.日本IBM社主催高校生向け研修会
「ヤング天城会議」に参加した2年生のレポートを紹介します。

この研修会は、全国から高校生36人を募集して、8月15日~17日の2泊3日にわたり

静岡県伊豆市にある日本IBM社の研修施設「天城ホームステッド」にて行われました。


開催趣旨(募集要項から):


グローバルに活躍する社員や経営陣による講義、社外の有識者の皆さんの基調講演などを通じて、日本の高校生の皆さんが、将来グローバルで活躍するために必要な視点、見方や考え方を身に着ける『きっかけ』として頂きたいと考えています。また、同世代の高校生と意見交換や議論を行うことで自分の考えや主張を論じながら、多様な意見や見解に耳を傾けて自身の見識や知識を高める場としても活用して頂きたいと考えています。

当プログラムは天城会議(*1)など、日本IBMが長年に渡り実施してきております社会貢献活動の発展形として、日本の次代を担う若者の育成に貢献することを目的として提供するものです。

*1 天城会議 ・・・・・日本IBM では、社会貢献活動の一環として、いくつかの「有識者会議の場」を提供しております。その中の一つで、1970 年にスタートした「天城会議」は、日本の各界を代表するオピニオン・リーダーの方々約50 名が一堂に会し、日本の未来や世界の中の日本のあり方などを自由な立場で議論していただく会議です。

本校からの参加者にレポートを書いてもらいました。紹介します。


 研修のプログラム
 ヤング天城会議では、「世界の現状や未来のことについて知ること」、また「私たちは世界の中でどのように活躍していくことができるか」について3日間の班活動を通じて考えました。
 会議参加前に参加者がそれぞれ考えてきた「現在の世界の課題」と講師の先生のお話などを参考に、各班ごとにプレゼンテーションをつ行いました。そして、日間最後の締めくくりとして、「未来に向けてのチャレンジ宣言」を全員の前で1人ずつ行いました。
 IBMの社員に質問をしたり、夜には交流会をする時間もありました。難しい講義やディスカッションだけでなく、コーヒーブレイクやクイズなどを通じた楽しい時間もあり、無理なく3日間を終えることができたと思います。

 印象に残った経験

 私の印象に残った経験は班で行ったディスカッション/プレゼンテーションです。この会議で、ディスカッションでは時間内に仕上げること、意見を「発散」するだけでなく「収束」させること、班の見解を上手に示すことが大切だと痛感しました。私たちの班のディスカッションは2回ともうまくいったとは言えませんでした。どちらも出た意見を「収束」させることができず、時間が足りなかったのです。しかし、その経験があるからこそ気を付けなければならないポイントを理解したと思います。
 また、私たちの班は、班のファシリテーター(各班にいる大人のリーダー。IBM社員)へのオリジナルの絵本を作り、寄せ書きを書いて渡しました。渡した時に喜んでいただいたことも印象的でしたが、何より絵本の作成時、どうやったら更に面白くなるかを班の友達と試行錯誤したことが忘れられません 
 食事の時には、自分たちの出身地のイントネーションの違いで盛り上がりました。これも楽しい経験として印象に残っています。

 学んだこと

 この会議では3日間、決まった6人で班活動をしました。そこで、その班の中で自分の役割、立場をはっきりさせることが必要だと感じました。11人がどうチームに貢献できるのかがわかると、班活動の効率化や意見の「発散」に役立てることができます。
 もう一つこの会議で学んだことは、発表することは恥ずかしいことではないということです。私は人前に立って発表することは緊張する、恥ずかしいことだと決めつけてしまっていました。しかし、この会議での仲間は人前で発表することに喜びを感じ、堂々と発表を終えました。自信をもって発表することは重要で、聞き手をより納得させることができます。これは今後私も実行してみようと思います。

 後輩へのメッセージ

 この会議への参加者は全国の高校から集まって来ていて、今までも違った環境で育ってきた人たちですが、1つ共通点があります。それは「将来、グローバルに活躍したい!」「日本とほかの国との懸け橋になりたい!」と、どんな職業に就くかははっきりしてなくても、夢を持っている人たちだということです。私も初めのうちははっきりとしませんでしたが、帰る時には多くの目標ができました。
 そして自分はまだまだ成長できることを実感しました。それも周りの仲間のおかげだと思います。ここで会った友達やファシリテーターとはまた会う約束をしました。この会議の2年前のメンバーたちも阿蘇山で集まって登山したと聞いたので、私たちの代もいつかどこかでみんなと集まりたいと思っています。きっと、みなさんもここで生涯の友達ができると思うので楽しみにしていてください。
 また、私が驚いたことは各班のファシリテーターたちが皆、魅力的だったことです。自分と10歳しか年齢が変わらないのに、しっかりしていて、頼れる存在でした。そして「自分がなりたい大人はこういう大人だ」と確信し、将来の大人像を持つことができました。ぜひ、たくさんの人と会って、少しでも自身の将来のことを考えて帰って来ることができるといいと思います。