※「秋休み企業訪問研修」について詳しくは→http://senrisgh.blogspot.jp/2016/09/2016.html
「生徒さんはどんな疑問をお持ちでしょうか」「鋭い質問が出てもいいように十分準備したい」などのお声をいただきました。とても前向きな姿勢でいてくださることを感じ、ありがたく思いました。参加予定の皆さんから質問を出してもらい、事前にお送りしようと思います。
会場の(株)ダイフク滋賀事業所 同社制作ビデオhttps://youtu.be/X70HS-zp88Mより |
■この日の研修テーマについて
この日の研修テーマは「企業の長期的な価値創造とグローバルトレンドとしての『統合報告』」でした。専門的な話になりますが、少し紹介します。
世界的な流れとして、また、持続可能な経済活動のために、「統合報告(Integrated
Reporting)」が求められています。統合報告というのは、これまで別々に行われていた企業活動の自己評価とその報告を、大きな一つのものとして見直し、開示する活動です。
具体的には、投資家(株の購入によって企業にお金を預けてくれる人。このお金を元手に企業は利益を生み出します)を対象にして行われていた財務に関する報告と、CSR(企業の社会的責任)活動についての報告を統合することです。
CSRは中長期的に見れば企業に利益をもたらすものであると考えて、企業活動が生み出す価値の一要素とみなし(非財務価値)、それらを含めたビジネス全体について実績を評価し、将来ビジョンへの道筋を描く作業を行い(投資の神様Warren
E. Buffettは自社Berkshire Hathawayの50年後の像まで投資家向けの「手紙」の中で語っているそうです)、公表する活動が「統合報告」です。
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この内容は学校にもあてはまるものだと感じ、とても興味深く聞きました。
短期的財務価値は進学実績を上げることやクラブ活動で実績を上げること、中長期的価値は幸せな人生を送るために必要な力をつけてもらうこと、本校で言えばグローバル市民としての資質を身に付けて活動しそのことを自分の幸せでもあると感じる人になってもらうことと言えます。
統合報告は、学校が提供する教育を、統合された全体として、また、これまでの実績を指標に基づいて評価し将来像とそれに至る方策も含めて、一つのストーリーとして入学希望者やその保護者、納税者、設置者に示すこととなります。
対外的にも、教職員が有機的に連携しやりがいを持って働くためにも、重要なことだと感じました。
■株式会社ダイフクの滋賀事業所について
会場は、株式会社ダイフクの滋賀事業所(蒲生郡日野町)にある物流装置の総合展示場「日に新た館」でした。
この会社は、1937年「株式会社坂口機械製作所」として大阪市西淀川区にて発足、その後、1947年に(当時大阪と福知山に工場があったことから)「大福機工株式会社」に社名を変更されました。このころに、荷役運搬機械の製造を開始され、現在は自動車生産ラインから通販会社のピッキング装置にいたる物流機械の世界的メーカーです。
滋賀事業所には、東京ドーム26個分の広大な敷地に多くの緑を残して、11の工場・研究棟・展示場・メガソーラーが設置・運用されていました。
「秋休み企業訪問研修」では、大阪にある本社にて受け入れを予定していただいています。