2016年10月31日月曜日

2016 SGH秋休み企業・大学訪問研修 参加者レポート 09.トラベルフロンティア

【この記事は、本校生向けの学習資料として掲載しています。】

ここに書かれた各訪問先についての情報は、メモや記憶に基づいて参加生徒が書いたものです。訪問先企業・大学の確認を受けたものではありません。ご了解の上お読み下さい。

9.トラベルフロンティア 



①フィリピンのセブ島について話を聞いて、日本とは違う国の現状や社会体制、考え方などがあるということを知りました。貧困層は人口の約4分の1位で、その親たちは子どもを働かせるのを普通としている、というのには少し驚きました。そこの子ども達はとてもフレンドリーで明るい子達だったということを言われていたのが印象的でした。国の経済成長率はとても高いにもかかわらず、その利益は財閥の人達や富裕層にしか行かず貧富の差が広がっていっているということを聞いて、外国からは沢山ボランティアをしてもらっているのに、国では貧困問題を解決しようと助け合うことはしないなんてひどいと思いました。
 ボランティアというのはもっと堅いものだと思っていたけど、お話を聞いて子供達と遊んだりして楽しく過ごすというのもボランティアだと知ったので、東南アジアなどにもし旅行にいった場合、リゾートだけでなくボランティアもあるということを頭に入れておこうと思いました。

②旅行代理店の社長さんがフィリピンのセブ島でボランティアをされた経験を話してくださった。たくさん考えさせられたことはあったが、なかでも一番印象に残ったのは、貧困層に位置するフィリピンの子供たちと日本の恵まれている子供たちではどちらが本当に幸せなのか、ということだった。話を聴くと、1日1食しか食べられないフィリピンの子供たちのほうがよほど、1日3食十分に食べられている日本の子供たちよりパワーがあるようだ。貧困層にいる人々に対して、私たちが現状も十分把握しないままに、「かわいそう」という同情の気持ちを持つことは間違っていると思った。また、ボランティアとは、現地の人達を助けるためにしている活動だと思うが、実は、ボランティアをしている側の方が現地の人達の元気や、笑顔などを通じて助けられるという、ボランティアをする側もされる側も幸せになれる活動であると改めて感じた。ボランティア活動を通じて、世界の様々な現実を知っていくこともしてみたいと思った。


③私が今回の企業訪問で学んだことは、世界で起きている問題の根本を理解するということです。今回はフィリピンの貧困層について子供たちが満足に生活できていないそもそもの理由を、ボランティアを通して感じたことやわかったことなど経験談と一緒に話してくださって、多くを学べて、とてもいい勉強になりました。今までは親の意識を変えるのが一番いい方法だと考えていましたが、意識を変えるのは難しいことで、先に子供の面倒を見る方が結果的には早く問題が解決するかも知れないという話を聞いて納得できたことがとても印象に残りました。今のフィリピンのストリートチルドレンを助けるために政治がどうこうするのももちろん必要ですが、私たちにもできることがあるし、子供たちの力になれることがわかったので、ボランティアとして活動してみたいと強く思いました。

④今回の企業訪問で伺ったお話は私の中の考えをより確かなものにしました。私は今年1度フィリピンセブ島へ行き、少しだけボランティア活動をしたことがあります。しかし、それだけでは感じることや考えることができなかった貧困という問題の深い部分を知ることができました。

 宗教、政治の問題、経済システムや社会の意識の問題など、貧困という問題の複雑さや解決の難しさを痛感しました。そして、本当の幸せとは何なのか、という問いも生まれました。また、私達のように語学研修が学校で用意されていない学校に通う高校生でも、こういったボランティアに参加できるようなプログラムがあれば、もっと若い人の関心を集められるんじゃないかと思いました。

 私は元々ボランティア活動に興味があったのですが、今回のお話を聞いてさらに興味が湧き、絶対に実行しようと思いました。私が日本人として世界に何ができるのか、これから考えていこうと思います。


⑤私がこの企業訪問で学んだことは、世界にはたくさんの幸せのかたちがあるということです。トラベルフロンティアの方が話して下さったフィリピン・セブでのボランティアのお話は、世界を見てみたいと思う私にとってとても興味深いものでした。

 一度フィリピンの貧困層に関するドキュメンタリー番組を見たことがあり、世界各地には児童労働を課せられる子どもがまだまだたくさんいることは知っていました。私の考えとしては学校に行けない子どもたちはかわいそうで何か協力できることがあれば、とこの程度で止まっていました。今日も私はこの考えでどうせボランティアに行ってその時は何らかの役にたてたとしてもそのあとはまた元通りになると思っていました。

 ところが実際にボランティアに行かれた方のお話を聞き、私の考え方は180度変わりました。ひとつはボランティアに行くことが命を繋ぐ手段となること、もうひとつは貧困層の子どもたちは決して不幸などではないことです。一人一人考え方が異なるように何が本当の幸せなのか、これも大きく異なります。お金をたくさん持つことが本当の幸せだと感じる人もいれば、お金はなくとも家族がいるだけで幸せだとこう感じる人もいる。だからフィリピンの子どもたちは今自分のおかれている状況が彼らの感じ方・考え方からすれば幸福なのです。

 たくさんある国の一つ一つに違いがあることは当たり前です。でも私達がそれを知らないこと、または関心を持たないことは当たり前ではありません。私はもっと関心を持つべきだと思うし他の国の人がどういう考えをもって生きているのかを知ることも、これからもっと重要になってくると思います。私も今以上に国と国との関係を深めていけたらいいなと考えています。

⑥ボランティアツアーでの写真で、フィリピンの貧しいこどもたちの笑顔を見たとき、自分の境遇に悲観しないこどもたちの姿に感動しました。経済成長が進むなかで1日1食しか与えられない人々もいるという、フィリピンの光と影は、単に経済成長率などの数字だけではわからないこともあり、先進国に住む私たちはもっと貧富の差に目を向けるべきだと感じました。初めは、全く違う文化や境遇で育ってきた私にボランティアなんて出来るのかと思っていましたが、孤児の施設でのこどものお世話など、私にも出来そうなことが現地では求められていることを知り、ボランティア活動に興味をもつことができました。また、フィリピンの将来のために、現地の状況を日本に伝えること、現地のこどもたちに教育を受けさせることが大切だと考えたので、そのようなボランティア活動もあれば良いと思いました。



⑦私は今回の企業訪問を通じてボランティア活動の大切さを改めて実感しました。今回お話を聞いたセブ島は、日本では語学研修やリゾート地としてのイメージが強く、私もその様なイメージを持っていましたが、実際は貧困層が多いということに衝撃を受けました。貧困や飢餓の問題はアフリカの国々が注目されることが多いですが、自分が住んでいるアジアでも深刻な問題となっていることも今まであまり知らず、知識不足を痛感しました。

 それと同時に、担当者の方がこの問題は国単位だけでは解決できず、国際ボランティアが必要だし、子供も大人も本当にボランティアの方を必要としていると語られていたことが印象に残りました。また、子供たちはお金や物がなくても綺麗な心を持っていてとても自然な笑顔で接してくれたと聞き、本当の意味での幸福とは何かを考えるようになりました。私は今までボランティア活動をしたことはありませんが、今日のお話を聞いて少しでも力になりたいので大学生になったら是非海外にボランティアに行きたいと思いました。

 私が普段勉強している英語は、先進国の方とのコミュニケーションツールであるだけではなく、海外でボランティア活動をする時にも重要だと聞き、これからも勉強を頑張りたいと思います。




⑧通常は出張などに利用されるこの会社の新しい取り組みについてお伺いしました。その取り組みとはフィリピンのセブ島でのボランティア活動についてです。セブ島の子供達と遊んだりすること、ご飯を支給すること、経済成長しているフィリピンではあるがそれは上層部の話であって、セブ島のスラムに住む子供たちはお墓に住んでいることなどを伺いしました。私は最初、たかが1人の力がフィリピンのためになると思っていなかったけれど、小さいことが大きな事に繋がることを知りました。それから私が「探究」の時間で調べていること、企業が世界のためになることに近いなと思い、引き続き「探究」でこのことも調べてみたいと思いました。




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