2016年10月31日月曜日

2016 SGH秋休み企業・大学訪問研修 参加者レポート 02.ダイフク

【この記事は、本校生向けの学習資料として掲載しています。】

ここに書かれた各企業についての情報は、メモや記憶に基づいて参加生徒が書いたものです。訪問先企業・大学の確認を受けたものではありません。ご了解の上お読み下さい。

2.ダイフク 

僕がダイフクで学んだことは2つあります。1つめは世論に対応できる責任がどれだけあるかという意味のCSRの大切さです。その大切さを知るきっかけとなったのは水害などの公害問題や人種差別などのグローバル問題です。それの対策としてダイフクはISOなど、安全や保証としての条件を示して取引を行います。また、ダイフクのCSRは、社長ではなく、なんと、これからの会社を担う20代から40代までの6人の社員が決めました。そして、会社を良くしようと考えていることを数値化し、毎年目標の数値に近づけようと努力しています。その結果として、DBJから防災、環境、健康の最高評価を得ています。僕はそんな目標に真剣に取り組むダイフクはかっこいいと思いました。

 2つめは今年から新たに政府で制定された女性活躍推進法や新入社員に対してのダイフクの対応についてです。女性活躍推進法とはその名前の通り女性の活躍を推進するよう企業を促す法律です。その対策としてダイフクは新入女性社員を20%以上採用し、管理職に15名以上登用することを宣言し、今まさに目指しています。そのために女性リーダー育成研修を1年に3回行います。また、女性に与えられる育休が長いことや保育園を探してくれるサービスがあります。女性にとってとても働きやすく差別のない社会になっていくと思います。一方で新入社員については、元々ダイフクはB to B、つまり会社から会社へ機械を作り届ける会社なので、目立つことはないので、ホームページで積極的に呼び掛けています。また、新入社員の育成は社会のマナー、もの作りの理解、グローバルな視点を持たせることを一番学ばせたいテーマとしています。フォローアップという研修の反復をさせ、定着を図っています。新入社員に対しても十分な目配りができていて、すごいと思いました。

 以上のことから、僕は会社見学に行くことでこんなにもたくさん学べたことにビックリしてます。また、ダイフクの顧客とその売り上げの7割は海外で、22ヶ国まで事業を広げており、僕の夢は海外の店舗や海外に関わる職につきたいと思っているので、働きたい職業の幅がさらに広がった感じがありました。まだまだ、どんな職業が自分に合っているのか、探したくなりました。来年もグローバルな行事に将来のためにも参加してみたいです。このような職業を知るキッカケを与えてくださりありがとうございました。良い経験ができました。ぜひ、つぎにこのような機会があれば、また参加させていただきたいと思います。


②ダイフクとはどんな企業活動をしているのか私はよく知らなかった。その理由として教えてくださったことは「B to B」と「B to C」。それぞれ一般企業から一般企業へ、一般企業から一般消費者へという意味だ。ダイフクはこの「B to B」を行っているのであり、そのため宣伝等をあまりしないのでよく知られていない。

 しかし私は今回企業訪問をしてみてダイフクのような会社にこそもっと目を向けるべきだなと感じた。なぜなら消費者とは間接的にしか関わらないが元となるアイデアはその会社から生まれるからである。ダイフクでは女性の意見を多く取り入れるため女性の雇用者を増やす取り組みや、グローバルな人材を増やす取り組みをたくさんしていた。ダイフクのお客さんの7割は世界だという。今まで知らなかったこのような企業の存在を知られて良かったなと思う。将来の仕事を考える糧にしようと思う。

③企業といえば一般消費者向けの商品を製造する会社を想像しがちだが、他の企業に物を売る企業があることを知った。そのような会社は作ったあと売って終わりなのではなく、作って納入してやっと終わるとのことである。このような内容に加えて、ダイフクでは新入社員教育として社会人としてのルールやマナー、メーカーのとしての物づくりの理解からしかっり学ぶことができるため、会社の本質を社員一人一人がわかっている事、それがダイフクの上場企業であることの秘訣なのだと感じた。


④今回の企業訪問において、大きく得るものがありました。一つは、企業の社会的責任の深さや重要さをより実感することができたことです。ダイフクさんは知恵の限りを尽くして女性の社会進出などを支える活動に力を入れておられました。これは、今後、ますます重要になっていくのだろうと直感的に感じました。更に、今回の企業訪問では、私がした二つの質問の両方に回答していただくことができました。特許の質問はCSRに関するものではありましたが、バゲージトレイシステムについては完全に私の興味による質問でした。しかし懇切丁寧に質問にお答えいただき、新しい知識を得ることが出来ました。今回の企業訪問で得た経験、知識を何らかの形で今後につなげられるように努力していきたいと思いました。


⑤ダイフクでは、女性が働きやすい環境をつくるため、さまざまな取り組みをしています。会社がベビーシッターを探してくれたり、育児などで会社を辞めた後に復帰できたりすることなど、たくさんの取り組みについて教えていただきました。その中でも印象に残っているのは、女性社員のための研修を行っていることです。男性よりも女性の方が昇進しにくい、という問題に対してとても効果的だと思いました。私も、就職するときには、その企業が女性に働きやすい環境なのかということにも注目しようと思います。


⑥私はまず、CSRという言葉を知らなかったので、その意味から全て丁寧に教えてくださいました。ダイフクのCSRは若手の方々が4ヵ月間議論して、「法令遵守を超えたコミットメント」、「社会を支える、未来を支える企業でありたい」と定めたそうで、この経営理念を聞いた時、すごいなと感じました。そして、一番学んだことは新入社員への教育で目標とされている、心構えと基本動作です。基本的なあいさつや、聞いている時にメモをとるなどの行動はやはり大切なんだなと、改めて思いました。ダイフクの特許品、「バゲージトレイシステム」や「スパイダー」、「D-PAD」の紹介もしてくださり、商品開発者の想像力はすごいなと思いました。6つの取り組みテーマを持って、デスクに向かう会社員の方々はかっこよく、憧れました。とても楽しい研修でした。


⑦僕は今回ダイフクさんに行って、輸送技術が社会に及ぼす影響を知ることができました。また、社会人はどうあるべきか、企業に就職するとはどういうことかを知ることができました。今回は企業訪問というより社会人になるための勉強会みたいでした。社会人に求められる礼儀やスキルなどを具体的に知ることができたので非常に良い経験になりました。


⑧企業で話をお伺いできるのは貴重な機会だなと思いました。CSRは環境や消費者に対してするものだと僕は思っていましたがこの研修でその考え方は大きく変わりました。「環境にも消費者にも優しいが赤字である。」果たしてそれはいい企業であるといえるか?という話には納得させられました。CSRとは環境や消費者はもちろん、そこで働く従業員、株主などの人々も大切にすることだと気付かされました。この研修ではそこが1番の学びであったと思います。次に学んだ大きなことといえば女性の雇用についてです。結婚して出産し終わった女性がいかにして企業に戻ることができるのか。戻りやすい環境とはどのようなものか。考えさせられました。個人的にですが、少子高齢化が進む今の日本では、機械ではなく女性が労働力になるべきではないのかなと思いました。

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