2016年10月31日月曜日

2016 SGH秋休み企業・大学訪問研修 参加者レポート 06.ノーリツ

【この記事は、本校生向けの学習資料として掲載しています。】

ここに書かれた各企業についての情報は、メモや記憶に基づいて参加生徒が書いたものです。訪問先企業・大学の確認を受けたものではありません。ご了解の上お読み下さい。

6.ノーリツ 

工場見学ツアーへ
①私が今回ノーリツを訪問して学んだことは、企業がもつ社会への責任がわかったことです。私たちが使っている製品は工場から作られていて、その製品を使うことで二酸化炭素を排出しているので、このような企業が私たちの生活や社会環境に与える影響は大きいんだと気づきました。私たちが消費するエネルギーがサプライチェーンのなかで一番多いと知り驚きました。今回は環境がテーマということで話を聞いて、今までは省エネをするのは消費者の方だと思っていましたが、効率のいい製品を作ればそれでエネルギーを減らせるので、今回の参加はとてもいい勉強になりました。特に国と協力して目標値を設定したり、以前は廃棄されていたものをバイオマスに変換して、コストを押さえつつリサイクル率をあげたりなど具体的な取り組みがわかってよかったです。

 また工場見学ではいままで知らなかった製造現場を見ることができて、楽しかったです。原材料から梱包まですべてを見ることができて、工場ってすごいなと思いました。工程を間近で見て思ったことは想像していたよりも従業員の方が多かったことです。一人一人が責任をもって仕事をしておられたのがとても印象的でした。


②今回、お忙しい中、こういった貴重な体験をさせて頂いてありがとうございました。私は、工場の中に入って商品の製造を間近で見るのは初めてだったので、実際に工場で見学させて頂いて、驚くことがたくさんありました。まず、設計から加工・生産,・出荷まで一つの工場で行うということにとてもびっくりしました。一つの製品を作るのに,多くの工程があり、たくさんの人が携わっているんだということを強く感じました。さらに、人とロボットが上手く共存しているなということも感じました。ロボットが行うことによって素早く正確に作ることができる部分と、人の目や人の手でしかできない確認作業や製造の部分があって、そこを分業しつつ共に作っているんだということ見ていて思いました。

   そして、環境経営の話を聞かせて頂いて、こんなにも環境保全に対して積極的に活動されているんだなと思いました。ノンフロン冷媒の採用のためにコストがかかってでも研究をしていたという話や、eco検定を取得する活動をしていたり、社長自らがeco検定を取得していたりと、会社全体で環境に対して考えているんだなと感じました。

    今回の研修で学ばせていただいたことは自分にとってとても大きかったと思います。本当にありがとうございました。
エコ・ファーストの取り組みについて
③私が今回の企業訪問を通じて学んだことは、企業の環境問題への取り組みと、普段見ることのできない商品の製造現場です。

 私は、これまで社会の授業などで公害や、地球温暖化のことを学ぶ機会がとてもありました。その中で私は、企業へのマイナスな部分ばかりを見てきたのかもしれません。しかし、今回のノーリツさんへの訪問でそんな私のイメージはガラッと変わったように感じます。それは、ノーリツさんの環境問題へのたくさんの取り組みを知ったのがきっかけです。エコファーストというすごく高い目標を立てて、現実とのギャップを埋めていく方法や、多くの社員にeco検定を受けるよう推進したりしていることなど、私にとっては、初めて知ったことの連続で、とても驚き、同時に、すごい!と思いました。この他にもたくさんの取り組みを展開されていて、それによる賞もとられていらっしゃって本当に素晴らしいと思いました。

 また、今回は工場見学もさせていただきました。その中で、私は、従業員の方々が製造の一連の早い動きの中でも一つ一つがすごく丁寧になされていたことに感銘を受けました。早く丁寧にするのはとても神経を使うのでしんどいはずなのに、みなさん私たちが説明を聞いているときは、ちょっとにこっとしてくださったり、あいさつしてくださったり、本当にすごいと思いました。従業員の方々がそれぞれ違う場所で、違う仕事をしているのに、最後には一つのモノになって完成したところを見ると、工場内のすべての方々の技術が結集されたように感じました。私たちが普段使っているコンロなどにこんなにもたくさんの人の手がかかっているのだと知れて、とても良い経験になったと思います。
 訪問に行かせていただき、本当にありがとうございました!
グループ会社ハーマンについての説明
④ノーリツの製品の原材料が調達され、工場、物流それから私たちが使用したときにでる温室効果ガスが日本の約1%にもなるということに衝撃を受け、ノーリツを含め、企業の社会的責任を担うことがいかに大切かということを知りました。ノーリツは、CO2排出量削減に向けて高い目標を掲げ、様々な角度から環境への取り組みを企業全体で行っているという印象を受けました。製品の環境保全への様々な技術や工夫だけではなく、従業員にeco検定を推進し、オフィスや工場での環境保全意識を向上させるという活動をしており、私はとても良いアイディアだと思いました。企業が環境保全に取り組むというのは、費用等の面でデメリットもあり、その問題に対してどうしているのか疑問に思っていました。しかし、環境を守るということだけでなく、経済的な価値も生み出せるという、環境にも企業にも良いその活動に、納得することができました。


④ぼくはこの見学を通して、日本の高い技術は工場員の皆さんの高い意識に支えられているということを改めて実感しました。技術というものは、開発した人はもちろん素晴らしいけれど、その技術を使うひとも高い意識をもっていないとせっかく高い技術を持っていても無駄になってしまうと思います。

 ノーリツさんはその点とても先進的で、特に海外から従業員を雇っているという点が象徴的でした。発展途上国はどうしても利益ばっかりを優先してしまい、過去の日本のように公害問題が発生してしまったりしていますが、このノーリツさんで働くことを通して利益だけではなく環境問題にも目を向けて生産していかないといけないということを学び、自分の国に持って帰って地球全体がエコで、公害のない住みよい場所になってほしいと思います。
工場見学用の黄色い帽子と無線機が見えます
ノーリツ、亘さんのお話を聞いて学んだことは目標への道、そして自分らしさです。ノーリツさんは2008年度までは目標まで真っ直ぐではなくうねうねした道筋で何をしたいのかわからない状況でした。しかし今は何をしたいのか決めそれに向かい真っ直ぐにそれだけを考えていると言っていました。その時に学生の僕達だとテストの点数や成績に繋がるものなのではないかと思いました。目標点数などに向かって真っ直ぐに、ぶれずに行動できればその目標は達成されると思いました。お話の最後の方で亘さんはノーリツ(ブランド)らしさ、経済的価値、社会的価値についてを人に当てはめてわかりやすく話してくださいました。経済的価値、収入(利益)をあげることのできる人(会社) 社会的価値(社会貢献)のある人(会社) ノーリツ(ブランド)らしさ、その人(会社)らしいこと、この3つを兼ね備えた会社にノーリツをしたいと亘さんはおっしゃっていました。この3つを兼ね備えた会社に将来務めることができたらいいなと思いました。 またそれから自分も「自分らしさ」「社会貢献」「収入」の3つを大事に、それらのある人間になりたいと思います。収入は今は難しいかもしれないけど将来のために今から「自分らしさ」「社会貢献」をしっかりがんばろうと思います。

 ハーマンさんの工場見学も通して学んだことは資源の使い道についてです。ノーリツさんのお話の中にもあったのですが廃棄物を出すことは本当にもったいないことだと思います。でもそれをどのようにして再利用させるかについてしっかり考えて再利用させていること、工場で無駄なミスをし廃棄物がでないよう何度も確認し、 効率がよくても少しでも廃棄物が出る可能性があるなら少し手間をとらせる、など廃棄物についてとても大切に考えていらっしゃいました。その時に自分のことについて思いました。僕は無駄遣いというか物を無駄にし捨てることがよくあります。会社の人達は一生懸命考えて少しでも廃棄物を減らそうとしているのに自分は…と思いました。だからこれからは廃棄物を減らし、未来の人達のために世界を少しでも美しく保つように行動していこうと思います。今日のお話を聞いて、大人になった時に環境のことについてしっかり考え、利益だけを求めるのではなく美しい地球を保てるように行動、活動していけたらいいなと思いました。

⑥環境問題への取り組みの話を聞いて、自分が、最初想像していたより遥かに、会社として積極的に取り組んでいるのが分かりました。中でも印象的なのが、eco検定の話です。会社が、「ああしろ、こうしろ」と一方的に従業員に言うのではなく、一人一人の従業員が、環境問題を自分の事として、決して他人事ではない、と考えているのはすごいことだと思います。生産ラインの人たちからすれば、一見、関係ないと思ってしまいますが、それでもしっかり取り組むというのは、自分達も見習わないといけない事だと感じました。
工場見学いかがでしたか?
 実際に工場を見学させてもらって、すごく面白いと感じました。目の前を無人搬送機が走っていて、上を見れば梱包された商品が自動で流れていて、横を見れば機械が自動でプレスしていて。すごく人と機械が組み合わされた、調和された工場だと感じました。僕が一番興味の持ったのは、ミスをなくすための何十もの確認作業です。人の目で確かめ、バーコードを通して機械が確かめ、それが、梱包されるまでに何回もあって。ミスがあって困るのはお客様。そういった意識がとても強く伝わってきました。

 今回、訪問させてもらって、すごく新しいことに気づけました。また、環境問題について自分には何ができるのか、そういったことを改めて考えるとてもよい機会になりました。本当にありがとうございました。


⑦今回の企業訪問でたくさんのことを学び、経験しました。驚いたことは日本全国の二酸化炭素の排出量がノーリツだけで1%あったことです。これに応じてたくさんの対処法がありました。目標を立てて、その間にあるギャップを埋めていくことが大切だそうです。他社も高い目標を立てるので、できるだけ高い目標を立てて、達成できるようにするそうです。この、〈目標を立てて、その間のあるギャップを埋めていく〉というのは私達にも言えることだと思います。

 工場の中では、普段見ることができないような、実際に組み立てたり、部品を作ったりしているところを見せていただきました。たくさんの機械が使われていました。チェックも機械がしていました。しかし、最終的には人間の目でもチェックが行われていました。工場では、何人かの外国人の方も働いていました。まだまだ発展途上の地域の方々が日本へ来て、何年間か技術を学んで帰っていくそうです。国際交流がさかんになってきた現代だからこそできることだなと思います。

 貴重な時間の中で、いろいろなことを学ぶことができました。この経験を後期から始まる探究に生かせたらいいなと思います。
最後に記念写真

                                                                                                     ▲企業・大学訪問研修の目次のページへ