2018年11月5日月曜日

秋休み企業訪問研修2018生徒レポート_9. ヒロコーヒー

テーマ:生産者の生活・環境を尊重したコーヒーの輸入・販売

【参加生徒から】
私は、この企業訪問で消費者としての意識について学び、コーヒーに興味を持ちました。誰によって、どこで作られたかがわかる安心があり、生産者と環境を守ることができるサステイナブルコーヒーは、その価格以上に価値があると思います。私が一番印象的に感じたのは、「1円でも高いコーヒーを買ってほしい」という生産者の思いです。そして、何よりサステイナブルコーヒーはおいしいのです。訪問の前に自動販売機のカフェオレを飲んだのですが、ヒロコーヒーで頂いたコーヒーは砂糖もミルクも入っていないのに、比べものにならないほどおいしかったのです。良い豆だから、何も加えなくても良いコーヒーができるのだと思いました。
日本ではレインフォレストやフェアトレードのコーヒー豆の購入がとても少ない理由として日本人の生産農場や原産国の環境への意識の低さが原因であると聞いて、先進国である日本だからこそ率先して考えるべきだと思ったしヒロコーヒーの、お客様へ少しでも興味を持って貰おうという取り組みがもっと広がればいいと思った。▶︎これからは『どこで·誰が·どんな品種』のコーヒー豆を作ったのかに注目していく時代がくることで、作物の安全性だけでなく労働者の人権や生活にも注目できるようになればいいなと思う。
今回の研修で学んだことは2つあります。▶︎1つ目は、コーヒーにもフェアトレードをしようという活動があったということ。2つ目は、日本人の意識の低さです。▶︎私は生徒会で文化祭を利用してフェアトレードチョコの認知度をあげようという取り組みをしました。このような活動は規模は小さいが、メディアでも取り上げられ、徐々にフェアトレードについて知る機会が増えていると思います。しかし、フェアトレードの認知度は低いことが現状です。今回の研修に参加するまでは私はフェアトレードが広まらない理由は企業側の宣伝に問題があると考えていました。今回の研修の講義等を聞いて、日本人の意識の低さに問題があるのではと山本さんがおっしゃったとき、フェアトレードがあまり広まらないのがとても納得がいきました。▶︎ありがとうございました。
ヒロコーヒーはこれから来るコーヒーのフォースウェーブという第4回目のブームに合わせて「安全が見える」商品化に務めている。具体的にはトレーサビリティ(追跡可能性)、つまり誰がどこでどのようにして消費者のもとに届いたのかがわかる事である。サスティナブルコーヒーは全てがトレーサビリティを備え、環境に配慮している。ヒロコーヒーではこれらの情報を詳しく表示しているのだ。
今回の訪問で、サスティナブルコーヒーについて学びました。サスティナブルコーヒーとは持続可能なコーヒーのことで、環境や生産者に配慮したもののことです。知識の少なさや値段が他より高いことから、日本ではあまり買われていません。日本のサスティナブルに対する意識は世界的に見ても低いと知りました。ヒロコーヒーでは生産者が講演をするなどしてサスティナブルコーヒーを広めていこうとしています。私は、教育を通してもっと知識をつけることが大切だと思いました。
私はサステイナブルコーヒーについて、欧米やヨーロッパなどの世界中では広く知れ渡っているのに対し、日本ではあまりにも興味を持たず知らない人が多いことに驚いた。サステイナブルコーヒーはコーヒー豆について細かい所までフォーカスしたものを要求し、生態系を維持するなど持続可能な環境作りをするものであることを学んだ。将来、コーヒー危機になる可能性もあると聞いてそれを止めるには少しでも多くの人にコーヒー豆の育った環境について知ってもらい、単に安くて美味しいからではなく、少し値段が高くても環境に良いものを購入するべきだという新たな考え方を持ち、意識を高めていく必要があると考えた。このような取り組みが日本をはじめとする世界にも広がってほしいと思う。
私は、昨年も企業訪問研修に参加しましたが、第一希望にしていたヒロコーヒーに行くことはできませんでした。▶︎今年こそは、ヒロコーヒーへ行きたいと思い、参加することにしました。▶︎訪問先では、コーヒーを焙煎する機械を見たり、コーヒー豆の焙煎前と後を見せてもらったり、コーヒーの違いを教えてもらったりと、とてもいい経験になりました。▶︎また、本題の、サスティナブルコーヒーのことを学び、とても考えさせられました。
時代の変化に伴って変化するコーヒー文化や今後のコーヒー文化の推測、コーヒー豆がどのように作られているのか、何を基準にコーヒー豆を選ぶのかなど教えてもらいました。私たちが訪問した前日に行われた講演会で生産者の方が、「少しの額でも高く払ってもらえれば、生産者の生活が豊かになる。」とおっしゃっていたそうです。コーヒーなどの嗜好品を買う際は、生産者のことも考えながら買い物することが大切だと思いました。

【引率教員から】
株式会社ヒロコーヒーの伊丹いながわ工房を訪問し、実際の焙煎工房を見学したのち、社長の山本光弘様からサスティナブルコーヒーに関する講義をしていただきました。 
サスティナブル(持続可能な)コーヒーとは、木を切らない、水を汚さない、化学肥料を使わない、労働者を大切にしている等の様々な側面から環境に配慮したコーヒーを指すそうです。ヒロコーヒーでは、取扱量の70%前後をサスティナブルコーヒーが占めているのですが、どうしても価格が1~2割高くなってしまうそうです。日本では欧米に比べ、サスティナブルコーヒーの認知度がなかなか上がらないとのこと。そんな中でも、安い+αのおいしくて安全なコーヒーをこれからも提供していくという強い決意を感じました。