テーマ:東南アジア貧困層へのボランティア体験ツアー
【参加生徒から】
今回の企業訪問研修に参加するまで、ボランティアに対してあまり興味がなく、漠然とした考えしか持てていませんでした。▶︎しかし、孤児の子供たちと一緒に遊ぶ事もボランティアになるといったお話を聞いて、ボランティアというのは、遠く感じていたけれど、身近なものなんだと理解することが出来ました。▶︎また、ディベートでは、自分とは違った意見を聞く事で、自分の考えがより深められたと思います。▶︎この研修を通し、ボランティアをしてみようと思いました。
今回の研修ではトラベル・フロンティアの代表の窪川さんがフィリピンのセブ島にボランティアに行かれた体験を現地の写真を交えて話してくださいました。また、「東南アジアの貧困地域のツアーで、1週間ボランティアをすることに効果は期待できない」というテーマでディベートをしました。▶︎その中で私が印象に残っていることは、窪川さんがボランティアは食事を作ったり提供することだけではなく、現地の子供たちと遊ぶだけでもボランティアになるし、実際に自分で海外に行き、体験することが大切だとおっしゃっていたことです。今まで自分はボランティアはハードルが高く、自分からは遠い存在だと思っていたけれど、世界には1日だけの小さな支援でも必要としている人がいることを知り、とにかく行動に移すことが大事なのだと思いました。▶︎私は今回の研修に参加したことで初めてセブ島で支援を必要としている人たちの現状やボランティア活動について知り、考えることが出来ました。この現状をもっと多くの人に知ってもらい、ボランティア活動は特別なものではなく、誰でもできる身近なものだと思ってもらうことが大事なのではないかと思いました。
今回の企業研修で一番印象的だったのは、トラベル・フロンティアの代表取締役である窪川さんが、現地の人々はボランティアを必要としているので、1日でもボランティアに参加するべきだとおしゃっていたことと、ボランティアで一番必要なことは「積極的な姿勢」であり、現地の人の迷惑になるかもしれないなどといったことは考えずに、そこに飛び込んでみることが大切だとおっしゃっていたことです。▶︎1日でも、1度でもボランティアに参加して「貧困の現実」を見ることで、ボランティアに対する価値観が変わったり、日本という国について客観的に考え直すことができることができるという話を聞いて、ボランティアに対する関心が高まり、1日でも、1度でもいいと思うことでボランティアに参加することへのハードルが下がった気がしました。▶︎また、現地でご飯を作ることだけでなく、現地の子どもたちと遊ぶことも立派なボランティアだと聞いて、ボランティアはそれほど難しいことではなく、今の自分でもできることが沢山あることを知ることが出来ました。▶︎更に、余計なことを考えず、一歩踏み出してみることが、その勇気が大切だと聞いて、挑戦することの大切さを学び、ボランティアに対する意欲がよりいっそう沸きました。今までボランティアに興味はあったけれど踏ん切りがつかなかったので、気になっていたことを詳しく知れてとても嬉しかったです。▶︎それだけでなく、ボランティアに関するディベートを行ったことで、ボランティアそのものの意味などを深く考えることができ、とてもためになりました。▶︎加えて、高校生でも参加できるボランティアのプログラムが紹介されているサイトも教えて頂けたので、余計なことを考えたり、恐れたりせず、積極的にそれらに参加していこうと思います。
今回の研修を通してボランティアについての知識が増え、私の中でボランティアをするという事が具体的になりました。特に印象深かったのはボランティアは一日からでも必要とされているという事です。短い期間でも入れ違いで行くことで継続できることを知りました。また現地の子供と遊んだり、ご飯を作るだけでもいい事も知ることができました。これからの人生でボランティアに参加できる機会があれば積極的に参加したいと思います。
私は今までボランティアはとても重労働で大変な事だと思っていました。でも窪川代表のお話で子供と遊んだりすることもボランティアのひとつで決して難しいことではないということを知りました。海外のボランティアに参加したいという気持ちはありますがまだ不安もあります。でも一歩踏み出す勇気を持ってまずは国内のボランティアから始めてみようと思います。最近、日本では自然災害による被害を受けている地域がたくさんあります。少しでも復興の力になれるように時間を見つけて積極的に参加していきたいです。▶︎また今回、始めてのディベートをやってみて海外のボランティアに対してたくさん意見が出てきて、色々な考え方があるんだなと感じました。
今研修で、ボランティアの大切さ、貧困の現状を学びました。私は今まで、海外ボランティアをしようと思ったことは何度かありましたが、実際にしたことはありません。なぜなら海外ボランティアがどのような事をするのか、学生可能なボランティアには本当に学生が来るのかが分からず、躊躇っていたからです。ですが今日の研修で窪川様に海外ボランティアがどのようなものであるか、なぜした方が良いのかを教えていただきました。私はこの研修で、このことを知れてよかったと思います。
今回企業研修に参加して、ボランティア活動をより身近に感じる事が出来ました。東南アジアの超貧困地域という問題は、私の生活とはとてもかけ離れた問題だと思っていましたが、今回の窪川さんの話やディベートを通してボランティアに1日でも参加する事で支援出来ると分かりました。また、貧困の根本的な問題解決にはならなくても、ボランティア活動を広げる事で多くの人に現状を知ってもらう事が出来るし、それが将来的な問題解決に繋がると言うことを学べました。
ボランティアに興味はあったが、いざ行こうとは勇気がなくて思えなかった。しかし今日の窪川さんのお話やボランティアについてのディベートを通して、小さな事でもいいから、積極的な意志を持ってボランティアや問題解決へ1歩踏み込んで行けたらいいなと思った。そしてその体験を通して、日本の問題解決の手掛かりに繋がっていけばいいなと思った。
今回の研修を通して、「ボランティア」とは何なのかということを改めて学ぶことができました。ボランティアには少し興味がある、というくらいでしたが、窪川さんのお話を聞き、実際に短期間のボランティア活動のメリットデメリットをディベートで深く考えることによって、身近なものだ、ということに気づくことができました。また、ボランティアは積極的な姿勢や困っている人を助けたいという意思があってこそ成り立つものだ、ということを学ぶことができました。【引率教員から】
1.最初にトラベルフロンティアという会社とセブ島について紹介していただきました。
・会社の事業として考えたことがきっかけで、2015年にセブ島のボランティアプログラムに参加し、実際にボランティアを体験することで、考え方が大きく変わった。
・ボランティア体験によって、視野・知見が広がり、自分の価値基軸を揺さぶることができると同時に、「日本」という国を相対化してみることができるようになる。
2.イギリスに語学留学されていたときのご経験から生徒にディベートを提案され、「東南アジアの貧困地域へのツアーで、1週間ボランティアをすることに効果は期待できない」をテーマにディベートがスタートしました。
・2年生1名以外の1年生8人はディベート初挑戦。
・立論・質問・反論の流れで全員が積極的に議論に参加し、充実した時間となった。
・窪川様からのジャッジでは、両者の主張として大きく対立していた「抜本的解決にならない」と「拡散にこそ意味がある」という点において、「実は両方その通り」とのことでした。広島の災害を例に、災害そのものの解決にはならないが、困っている人の役に立つことそのものがボランティアであり、自分だけのせいでないことで困っている人を支援することが、自分のまわりだけじゃなく、日本や世界を変えていくというお話がありました。
3.最後にもう一歩踏み込んだテーマとして「東南アジアへの貧困地域に対して、日本の大人・学生がどんな行動をするのがよいか」が提示され、全員が自分で手を挙げて意見を述べました。ボランティアをやろうと思った、先進国の若者だからこそできるSNSでの現状発信の提案、よりボランティアに取り組みやすい社会にしていくこと、フェアトレードの取り組み、「今日自分でこの企画に参加しようと勇気を出したら素晴らしいお話が聞けて、これからも自分で踏み出していきたい」という決意表明等、全員がしっかり自分の考えを表明できました。
4.まとめとして窪川様から、「勇気が大事だし、今日こうして自分が話していること自体が一つのボランティア。いつの日かぜひ一歩踏み出して、様々な形でのボランティアに取り組んでほしい」との励ましをいただきました。終了後にボランティア団体について窪川様に個別に質問する生徒や、どうすればうまく考えを言葉にすることができるのか2年生に質問する生徒もおり、ディベートの取り組みによって、より能動的で深い学びとなったと。
【トラベルフロンティア 代表 窪川様から】
今回は新たな試みで、ディベートを行いましたが、当初はどのような議論になるのか想像もつかず、私自身不安もございました。しかし、初めてディベートを経験された一年生の方が、しっかりと意見を発信されていたことに、とても驚きました。また、グループのリーダーの生徒さんが、きちっとグループ内の意見をまとめていたのも印象的でした。生徒さん全員が積極的に参加をされていて、発言されていたのが良かったと思います。