2016年10月31日月曜日

2016.10.6-7 SGH秋休み企業・大学訪問研修
 参加者全レポート

【この記事は、主に本校生向けの学習資料として掲載しています。】

ここに書かれた各企業についての情報は、メモや記憶に基づいて参加生徒が書いたものです。訪問先企業・大学の確認を受けたものではありません。ご了解の上お読み下さい。

千里高校1,2年生の皆さんへ

10月6,7日に行われた研修の全レポート約100本を掲載しています。
自分が行かなかった研修先でどんな発見があったのか、他の参加者のレポートから学んで下さい。

下の訪問先名が、その訪問先についてのレポートのページにリンクしています。
【追記】テーマの後に、研修を担当された方からいただいたコメントを掲載していきます。

1.大阪ガス 
 ⼥性社員のキャリア形成サポートの取り組み・柔軟で効率的な働き⽅を可能にする制度
"大阪ガスの女性活躍推進の取り組みをロールプレーも交え、学んでいただいきました。/ 実際に社会で仕事を経験していない状況で、企業で働く女性をとりまく環境や課題を考える事は難しいのではと予想していましたが、参加学生のほとんどのお母様が家庭外で働かれるなど、身近な意識であったのか積極的な姿勢で講義に臨んでいただきまた。座学のあと、当社の管理職研修で実際に行っているロールプレーに挑戦してもらい、子育てをしながら働く女性社員の育成について、上司・部下それぞれの立場で考えてもらいました。子育てとキャリアの関係について学ぶ良い機会になったことを期待しています。"
2.ダイフク
 『⼥性活躍推進法』への対応を中⼼に⼈事⾯での社の⽅針や取組内容
"このたびは、弊社大阪本社まで足をお運びいただきありがとうございました。お越しいただいた学生の皆さまには、当方からの説明時間が当初予定を大幅に超過したにも関わらず、熱心な視線を送り続けていただき感謝申し上げます。/ ご紹介しました内容は、高校生の皆さまにとって日常(学校での勉強)とは少々離れた内容でしたが、将来のために『企業活動の本質』のようなものを感じていただけるよう心がけました。/ 残念ながら皆さまとのディスカッションの時間をあまり取れませんでしたので、ご意見やご感想などいただけましたら幸いです。"
"学生の皆様のレポートをお送りいただきありがとうございました。当日は限られた時間でしたが、お伝えしたかったことがレポートの内容から伺え安心いたしました。また、この間まで中学生だったとは思えない程のしっかりした(将来を見据えた)コメントに驚いております。将来世代を担う彼等、彼女等との交流は我々にとっても大変良い機会となりました。 今後益々の学生の皆様のご活躍をご期待申し上げます。" 

3.中西金属工業
 ⼥性活躍推進プロジェクト・企業内保育所
"研修内容は、以下のとおりです。①弊社の成り立ち、各事業部・子会社・海外拠点、製品の説明。また、事前の質問への回答。②有給休暇、残業の抑制、産休・育休、働く環境、女性社員の割合を説明。③一日の働き方(例)、福利厚生に対する感想、休暇の取得について説明。④事務所棟、ガーデンテラス、託児所、フィットネスクラブの見学⑤学生の皆さんからの質問に回答。 
研修を終えて:言葉が難しかったかも知れませんが、皆さんしっかりと聞いて下さっていましたし、質問も出ていました。海外を意識した質問が多かったように思います。予定の1時間を軽くオーバーしてしまいました。都度質問対応しながら進めますと、1時間はあっという間でした。事前に、皆さんから企業訪問して何がしたいか聞いてから行えると良かったかも知れません。来年はさらに良いものとなるよう検討したいと思います。"
4.日本写真印刷
 サプライチェーンとの対話
千里高校の生徒のみなさまに企業研修にお越しいただくのは今年で2回目となりました。今年は「サプライチェーンとの対話」というテーマで実施しました。
当日は、会社紹介、製品ギャラリーをご見学いただいた後、サプライチェーンで起こっている様々な課題について実際の事例を分析したり、企業と社会に存在する様々なステークホルダーとの関係を考えたり、また、当社がサプライチェーンとの対話に本気で取り組んでいる事例をご紹介しました。最後に、「企業はよりよい社会をつくるために何ができると思うか?」という問いに対しては、参加いただいた生徒のみなさま全員がそれぞれの意見をしっかり述べてくださり、当社としても非常に刺激になるご意見をいただきました。
参加者レポートを拝読させていただきますと、分かりやすくお伝えできたか不安もありましたが、お伝えしたかったことをしっかりとご理解いただいていて、ほっといたしました。また、研修を受けてご自身で考えられたことも記載いただいており、改めてみなさんの考える力、読み取る力に感動しました。今後は、もっと生徒のみなさまとワークショップやディスカッションをする時間を多くできればと思います。
今回もこのような貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
5.日本電産
 男⼥がともに働きやすい職場づくり・紛争鉱物に関わるサプライチェーンとの対話
"弊社では、ショールームの展示物を見学いただいた後、講義を聞いていただきました。
ショールームでは、弊社の主要製品でありますモーター類の展示を見ていただき、普段は目にしないけれども身の回りの様々なモノの中で回したり動かしたりするのに役立っている部品を作っている企業であると知っていただきました。また創業記念館コーナーで43年前の創業時のプレハブ小屋を見ていただきました。建物のように創業時と比べて大きく変化したものがある中、創業時から変わらない理念を持ち続けていることも知っていただきました。
その後会議室で、、1.CSRとは~社会からの要請と企業の在り方~ 2.日本電産のCSRとは 3.【テーマ①】紛争鉱物調査 4.【テーマ②】ダイバーシティ推進 5. 最後に の5項目について講義を受けていただきました。テーマ①の紛争鉱物調査は高校生の方々には難しい内容ではないかと心配していましたが、生徒さんの感想文を拝読し、お話ししたことがちゃんと伝わっていたようでホッとしました。今回の弊社訪問で生徒さんの心に残ることが一つでもあったならばうれしく思います。"
6.ノーリツ
 環境への配慮・CO2 の排出を削減する製品開発
7.マンダム
 海外展開を含めた事業・沿⾰とCSR(企業の社会的責任)の関係
"CSRCorporate Social Responsibility)は日本語で「企業の社会的責任」と訳されますが、有識者の方によると、ResponsibilityResponse(反応)とAbility(能力)の2つの単語で成り立っているとのことで、CSRとは「企業が社会からの期待や要請に対応する能力」と言い換えることが出来ます。/ 研修の前半には、弊社の約90年の歴史を簡単に紹介しましたが、その内容は、それぞれの時代の社会からの期待と要請に対応し続けた歴史のことだと、紹介させて頂きながら改めて確認出来ました。/ 最近読んだ本の中に「サステナビリティという言葉は、昨日やっていたことを明日も続けられる能力のこと」(SustainabilitySustainAbility)という説明がありました。貴校のSGHプロジェクトの研究開発の目標にある「国際的課題についての多面的な視点と深い理解」や「国際的課題について他者と連携・協調しつつ探究する力」とは、まさに国際社会全体のサステナビリティにむけた取り組みについて“考働”することだと思います。弊社での研修が、そのお役に立てば幸いです。また、弊社にとっても、生徒の方々との対話を通じて改めて気付かされることが多く、このような貴重な機会を頂き、ありがとうございました。"
8.江坂-起業家支援センター
 思いを仕事にするー起業、働くとはどういうことか
9.トラベルフロンティア
 東南アジア貧困層へのボランティア体験ツアープログラム
"千里高校の生徒さんとの討論会は、今年が2回目になります。このような機会を頂き、改めて感謝致します。今年の生徒さんは、去年に比べてより積極的だったように感じました。私が水を向けたこともありますが、どの生徒さんも自発的に発言をされており、発言内容も質問だけでなく、自身の考え・意見をちゃんと加えていた方が目立ちました。/ 実は、もう少し時間を頂けたら、というのが本音です。講演が40~45分、質疑応答&討論45分の合計90分くらいの時間があれば、もっと印象的な議論が出来るように思います。単なる質疑応答だけでなく、テーマを設けて皆さんと活発な議論をしてみたいと思うのです。ご検討頂ければ幸いです。"
10.関西学院大学
 国際協⼒にあたり⼤切なことは何か+国際貢献をマレーシアで体験した⼤学4年⽣の経験談

2016 SGH秋休み企業・大学訪問研修 参加者レポート 01.大阪ガス

【この記事は、本校生向けの学習資料として掲載しています。】

ここに書かれた各企業についての情報は、メモや記憶に基づいて参加生徒が書いたものです。訪問先企業・大学の確認を受けたものではありません。ご了解の上お読み下さい。

1.大阪ガス

現代の社会では女性の社会進出を推進していることは分かっていましたが、どのようにどのようなことを具体的にしているのかがわかりませんでした。しかし、今回の企業訪問で大阪ガスさんがどのようにして女性の社会進出をしているのかが分かって良かったです。

 例えば、今までに大阪ガス内の出産経験があり、そのまま仕事をしている人の多さにビックリしました。私の母も、昔正社員として働いていた会社を結婚のため退職していましたが、それが常識だったようで昔と今では会社が、そして政府が、女性のためにしていることがたくさんあるんだなと、分かりました。でも、私はそういう制度などがあっても結局はその制度を取らない人がいるのかなと思っていましたが、育児休暇においては取得率が100%であると知ってすごいなと思いました。育児休暇だけでなくほかにもたくさん制度があるのはほかの会社よりも力をいれているなと思いました。あと、ロールプレイをしたときにこのロールプレイは会社の管理職説明会でも実践するといっていたので、制度だけでなくその状況をつくらないように上司の教育もしっかりしているんだなぁと思いました。

 今回、忙しい時間の中、このような貴重な機会をいただいて本当にありがとうございました。すごく為になったしこれから社会人になったときにそういう点をみて就職活動にいかしていこうと思いました。


わたしは女性の社会進出について興味を持っていました。そして、今日訪問した大阪ガスでは実際に行っている取り組みについてたくさん学ぶことができました。その取り組みとは、復帰支援が豊富で女性が抱える問題を極力減らしてきているという印象でした。わたしは探究の授業で調べてきたのですが、知らなかった制度もあって勉強になりました。

 また、原因である“上司と女性社員の意識のギャップ”にすごく納得しました。コミュニケーション不足のためそのような悪循環が発生する、それはわたしにはない考えで、その考えがあったから、大阪ガスでは、出産理由の退職が年々減ってきているとわかりました。核となる原因を見つけたからこそ、女性に働きやすい職場を作っていてさすがだなと思います。

 今回、知りたかったことが一気に知れて企業訪問に行ってすごく勉強になったと感じました。そして、他の企業ではどんな施策が行われているのか気になったので調べたいと思いました。


私は、大阪ガスへ企業訪問に行って女性の社会進出について学びました。日本は欧米や西洋の国々に比べると30代女性の就業率が低く、その理由は出産または育児がほとんどです。けれど、女性がそのような時期であっても働けるような社会を作らなければ、将来、日本の労働人口は現在の3分の2になってしまいます。そこで大阪ガスでは、女性が働きやすい会社にするため、様々な制度をもうけていました。

 例えば子供の3歳誕生月末まで休みがとれる育児休業や育児に携わる社員が在宅で勤務できる在宅勤務などがありました。大阪ガスではこのような制度を作ることで出産理由の退職は1年間に1,2人まで減らすことができたそうです。また、大阪ガスでは上司と部下のコミュニケーションも大切にしているそうです。社員同士でお互いの事を理解し、適切な配慮に取り組むことで部下はモチベーションを向上させられるそうです。女性が社会進出するためには企業や会社の理解が必要であり、社会にとっても女性は重要な人だと知ることができました。

まず、30分ほどのレクチャーをしていただき、どうすればもっと女性の社会進出が成し遂げられるかという大阪ガスの取り組みについて教えていただきました。 そのレクチャーの中で私が最も気になった話は、育児休業についてでした。私の母は教師をやっています。実際に母から話を聞くと、学校でも産休や育休を立て続けにとって4年くらい戻って来ない先生がいたり次々に出産を迎える先生が増えてきたことにより、代理講師の不足の問題や講師であるにも関わらず普通の教諭より勤務時間を働かざるを得なくなっているという問題があるそうです。 学校と企業では違うところもたくさんありますが、このように育児休業を行うことで組織内では人材が減り負担が他の人に増えてしまうということも企業でもあるのではないかと疑問を抱きました。 もちろん育児休業を取ることは悪いことではないですが別の視点から考えたときそういったことが問題点になるのではないか思いました。 そしてそうなったときの場合どうやってその問題に取り組んでいかれるのか質問をさせていただいたところ、
   ▶育休に関するセミナーや面談を行う 
   ▶条件付きの早期復帰 
   ▶早期復帰を呼び掛ける社内での声かけ、
などといったことを主にされて早期復帰しやすい環境作りを進めているそうです。 

 私の意見として、日本はヨーロッパの国々に比べて女性の育児と仕事における制度が整っておらず、女性が家事も仕事も上手くできる環境がないといったことが育休問題に関する根本の原因ではないかと思います。 育休を取ることは一概に悪いことではないですが、その分誰かの負担が増えてしまうといったことも現実です。 

 それをふまえて私が育休と仕事を調和しやすくするために考えたことは、
   ▶復帰後、会社内で子供を預けられる場所を作る 
   ▶残業など勤務時間以外の仕事をなくす 
   ▶自宅勤務においては自宅でより勤務しやすいようにする 
   ▶女性が早期復帰する代わりに短期間での男性の育休制度を設け、
    女性の育児に関する負担を減らす、
といったことです。日本ではまだまだ改善されにくい点はありますが、ヨーロッパのように女性も男性もみんなが少ない負担で仕事ができるような国になってほしいなと思いました。

 今日は初めて大企業を訪問して、学校で習った社会問題を、実際に勤務されている方とディスカッションすることができてとても勉強になりました。 今回学んだことをこれからの自分だけでなく日本の将来にも活かせるようにしていきたいと思います。 


今回の企業訪問では、実際にどのような取り組みを企業が行っているかということをわかりやすく教えていただいて、とてもためになりました。女性の社会進出に関しては、今まで授業などで調べ考えたことはありましたが、実際の企業が行っていることを具体的に知ることができる機会はなかなかないので、とても良い経験でした。私自身、女性として働くということが将来自分の身にも起こりうると思うので、様々な事例や実際に企業が取り入れていることなど、知識を持って就職に活かしたいと考えています。そして、自分が就職するときには、もっと男女共にとって働きやすい環境が作れるような人間になりたいと思います。


今回の研修を受けて、率直に良い企業だな、と感じました。例えば今回のテーマでもあった女性の活躍ということに関して、時代や社会の変化に合わせ、柔軟に施策や制度をきちんと整えているところに非常に感銘を受けました。

 また別の視点では、質疑応答の時間であった、「実際に子育ての際に困ったことは?」という質問に答えている間、他の社員さんがしきりに相づちを打っていたこと。しっかりとひとつの大事な意見として捉えられていたのがよくわかりました。このようにひとつひとつの意見、主張が通り易い環境にあることはとても重要なことだと思いました。また、そういう環境であるからこそ、柔軟にニーズに応えていけるのだろうな、と感じました。

 今回学んだことは、これから非常に大きな意味を持つことになると思います。決して忘れず、将来にいかしたいと思います。


今回の企業訪問で最も印象に残った事は、女性が働くことは多様な意見を取り入れるためでもあるということです。私はこれまで、女性が活躍することや女性が仕事をしていくことが重要視されているのは、過去に女性が差別されていたからだと思っていました。ですが実際にはそれだけではなく実社会において大切である多様性の尊重によって企業やグループにメリットがある事がわかりました。特に大阪ガスさんはダイバーシティ推進に力を入れられており、とても女性にも男性にもそして外国人の方々にも優しい企業だと改めて思いました。

 今回の企業訪問は私にとって大阪ガスさんがどのような企業なのかを知るだけでなく、女性が働くことの意味を少しわかることができたかなと感じました。ありがとうございました。


僕は今日の企業訪問でいろいろなことを学びました。まず、大阪ガスという会社がどんな会社か、です。大阪ガスはガスだけを売っている会社だと思っていたけど電力や海外進出までしていると聞き、とても驚きました。今話題になっている再生可能エネルギーの利用割合やこれからの利用目標等を詳しく教えてくださったので良い勉強になりました。

 次は女性の職場での活躍についてです。今の世の中はまだまだ女性が活躍できる社会ではないと思っています。大阪ガスは女性の産休、育休制度がしっかりしているなという印象を受けました。また男性も育休をとれるなど女性の職場復帰に積極的でとても考えられていてすごいなと思いました。特に面談の制度は上司、部下両方の気持ちがわかりあえるのでとても良い制度だなと思いました。

 この企業訪問は、働くということを身近に感じることができて、とても良い経験になったと思います。


私は今回の企業訪問で女性の社会進出は昔と比べてかなり進歩しているということ、さらに産休、育休からの仕事への復帰の仕方も進歩しているということを学びました。しかしこのように進歩が進むなかでも、まだ問題があるということに驚きました。私は、これから先も今までのように多くの女性、男性の意見を取り入れていけばもっとより良い進歩を遂げることが出来ると思います。また、製品を作るに当たって、ただ単に世の中を便利にするだけでなく、環境にもしっかりと目を向ける必要性があるということを学びました。


⑩主に、女性と仕事に関してお話していただきました。まず、大阪ガスの基本知識をお話していただき、それから、女性活躍推進の取り組みについて教わりました。女性が育児をしながら、仕事を続けられるように様々なプログラムが大阪ガスにはありました。例えば、育休取得率100%の育児休業や短時間勤務制度、パソコンを会社から持ち帰って家でも仕事ができる在宅勤務などです。また、それらのプログラムは年々色んな意見を得て、改善されていっているようです。社員の女性と男性の割合はまだ男性のほうが多いですが、年々、女性の割合が上がってきていました。この企業訪問をして、これからの社会はもっと女性が社会にでて、女性の意見を発信していくべきだ、と思いました。

⑪今回大阪ガスを訪問して学んだことは、それぞれの企業では本来の仕事以外にもたくさんのことをしているということです。大阪ガスでは女性の社会進出のことなども考えて様々な取り組みをしていることを知りました。私も自分が働くとなったら女性も働きやすい職場がいいと思いました。女性が働きやすいために育児休業をよりよいものにするために考えたりしているのはとてもよいことだと感じました。たくさんのお話を聞けてよかったです。

⑫私は今回大阪ガスに企業訪問して、それぞれ企業では本来の仕事(大阪ガスでいうとガスを家庭や工場に提供する事)以外にも社会や従業員などへの取り組みもたくさんしているんだなと思いました。

 今回は女性活躍推進の取り組みについて詳しくお話をしていただきました。女性の活躍といってもまだそれほどよく知らなかった私には驚くことがたくさんありました。すごく細かいところまで定められていたことを知り、女性の働きやすい環境になってきているのだなと少し喜びを感じました。

 育児休暇中に休業者セミナーを開いたり、復帰の際には保護者となった社員に対しての面談などとても充実したものがありました。そして、育児休暇中は雇用保険から育児休業給付金が出るなどさまざまなものがあり、とてもよい環境が作られている会社だと思いました。男性にはそのようなしくみはないと思いましたが、男性にもまた違った育児への関わりやすさの保証があったことに驚きました。

 今日一番心に残ったのは最後の質問の際に話していただいた会社の選び方についてです。私は自分がやりがいを感じられる仕事を選ぶべきだと思っていましたが、それだけではなく人との相性や上司との風通しのよさ、女性の活躍の場があるかなども大切だということを学びました。この企業訪問でたくさんの大切なことが学べたのでとてもよい時間だったと思います。

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2016 SGH秋休み企業・大学訪問研修 参加者レポート 02.ダイフク

【この記事は、本校生向けの学習資料として掲載しています。】

ここに書かれた各企業についての情報は、メモや記憶に基づいて参加生徒が書いたものです。訪問先企業・大学の確認を受けたものではありません。ご了解の上お読み下さい。

2.ダイフク 

僕がダイフクで学んだことは2つあります。1つめは世論に対応できる責任がどれだけあるかという意味のCSRの大切さです。その大切さを知るきっかけとなったのは水害などの公害問題や人種差別などのグローバル問題です。それの対策としてダイフクはISOなど、安全や保証としての条件を示して取引を行います。また、ダイフクのCSRは、社長ではなく、なんと、これからの会社を担う20代から40代までの6人の社員が決めました。そして、会社を良くしようと考えていることを数値化し、毎年目標の数値に近づけようと努力しています。その結果として、DBJから防災、環境、健康の最高評価を得ています。僕はそんな目標に真剣に取り組むダイフクはかっこいいと思いました。

 2つめは今年から新たに政府で制定された女性活躍推進法や新入社員に対してのダイフクの対応についてです。女性活躍推進法とはその名前の通り女性の活躍を推進するよう企業を促す法律です。その対策としてダイフクは新入女性社員を20%以上採用し、管理職に15名以上登用することを宣言し、今まさに目指しています。そのために女性リーダー育成研修を1年に3回行います。また、女性に与えられる育休が長いことや保育園を探してくれるサービスがあります。女性にとってとても働きやすく差別のない社会になっていくと思います。一方で新入社員については、元々ダイフクはB to B、つまり会社から会社へ機械を作り届ける会社なので、目立つことはないので、ホームページで積極的に呼び掛けています。また、新入社員の育成は社会のマナー、もの作りの理解、グローバルな視点を持たせることを一番学ばせたいテーマとしています。フォローアップという研修の反復をさせ、定着を図っています。新入社員に対しても十分な目配りができていて、すごいと思いました。

 以上のことから、僕は会社見学に行くことでこんなにもたくさん学べたことにビックリしてます。また、ダイフクの顧客とその売り上げの7割は海外で、22ヶ国まで事業を広げており、僕の夢は海外の店舗や海外に関わる職につきたいと思っているので、働きたい職業の幅がさらに広がった感じがありました。まだまだ、どんな職業が自分に合っているのか、探したくなりました。来年もグローバルな行事に将来のためにも参加してみたいです。このような職業を知るキッカケを与えてくださりありがとうございました。良い経験ができました。ぜひ、つぎにこのような機会があれば、また参加させていただきたいと思います。


②ダイフクとはどんな企業活動をしているのか私はよく知らなかった。その理由として教えてくださったことは「B to B」と「B to C」。それぞれ一般企業から一般企業へ、一般企業から一般消費者へという意味だ。ダイフクはこの「B to B」を行っているのであり、そのため宣伝等をあまりしないのでよく知られていない。

 しかし私は今回企業訪問をしてみてダイフクのような会社にこそもっと目を向けるべきだなと感じた。なぜなら消費者とは間接的にしか関わらないが元となるアイデアはその会社から生まれるからである。ダイフクでは女性の意見を多く取り入れるため女性の雇用者を増やす取り組みや、グローバルな人材を増やす取り組みをたくさんしていた。ダイフクのお客さんの7割は世界だという。今まで知らなかったこのような企業の存在を知られて良かったなと思う。将来の仕事を考える糧にしようと思う。

③企業といえば一般消費者向けの商品を製造する会社を想像しがちだが、他の企業に物を売る企業があることを知った。そのような会社は作ったあと売って終わりなのではなく、作って納入してやっと終わるとのことである。このような内容に加えて、ダイフクでは新入社員教育として社会人としてのルールやマナー、メーカーのとしての物づくりの理解からしかっり学ぶことができるため、会社の本質を社員一人一人がわかっている事、それがダイフクの上場企業であることの秘訣なのだと感じた。


④今回の企業訪問において、大きく得るものがありました。一つは、企業の社会的責任の深さや重要さをより実感することができたことです。ダイフクさんは知恵の限りを尽くして女性の社会進出などを支える活動に力を入れておられました。これは、今後、ますます重要になっていくのだろうと直感的に感じました。更に、今回の企業訪問では、私がした二つの質問の両方に回答していただくことができました。特許の質問はCSRに関するものではありましたが、バゲージトレイシステムについては完全に私の興味による質問でした。しかし懇切丁寧に質問にお答えいただき、新しい知識を得ることが出来ました。今回の企業訪問で得た経験、知識を何らかの形で今後につなげられるように努力していきたいと思いました。


⑤ダイフクでは、女性が働きやすい環境をつくるため、さまざまな取り組みをしています。会社がベビーシッターを探してくれたり、育児などで会社を辞めた後に復帰できたりすることなど、たくさんの取り組みについて教えていただきました。その中でも印象に残っているのは、女性社員のための研修を行っていることです。男性よりも女性の方が昇進しにくい、という問題に対してとても効果的だと思いました。私も、就職するときには、その企業が女性に働きやすい環境なのかということにも注目しようと思います。


⑥私はまず、CSRという言葉を知らなかったので、その意味から全て丁寧に教えてくださいました。ダイフクのCSRは若手の方々が4ヵ月間議論して、「法令遵守を超えたコミットメント」、「社会を支える、未来を支える企業でありたい」と定めたそうで、この経営理念を聞いた時、すごいなと感じました。そして、一番学んだことは新入社員への教育で目標とされている、心構えと基本動作です。基本的なあいさつや、聞いている時にメモをとるなどの行動はやはり大切なんだなと、改めて思いました。ダイフクの特許品、「バゲージトレイシステム」や「スパイダー」、「D-PAD」の紹介もしてくださり、商品開発者の想像力はすごいなと思いました。6つの取り組みテーマを持って、デスクに向かう会社員の方々はかっこよく、憧れました。とても楽しい研修でした。


⑦僕は今回ダイフクさんに行って、輸送技術が社会に及ぼす影響を知ることができました。また、社会人はどうあるべきか、企業に就職するとはどういうことかを知ることができました。今回は企業訪問というより社会人になるための勉強会みたいでした。社会人に求められる礼儀やスキルなどを具体的に知ることができたので非常に良い経験になりました。


⑧企業で話をお伺いできるのは貴重な機会だなと思いました。CSRは環境や消費者に対してするものだと僕は思っていましたがこの研修でその考え方は大きく変わりました。「環境にも消費者にも優しいが赤字である。」果たしてそれはいい企業であるといえるか?という話には納得させられました。CSRとは環境や消費者はもちろん、そこで働く従業員、株主などの人々も大切にすることだと気付かされました。この研修ではそこが1番の学びであったと思います。次に学んだ大きなことといえば女性の雇用についてです。結婚して出産し終わった女性がいかにして企業に戻ることができるのか。戻りやすい環境とはどのようなものか。考えさせられました。個人的にですが、少子高齢化が進む今の日本では、機械ではなく女性が労働力になるべきではないのかなと思いました。

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2016 SGH秋休み企業・大学訪問研修 参加者レポート 03.中西金属工業

【この記事は、本校生向けの学習資料として掲載しています。】

ここに書かれた各企業についての情報は、メモや記憶に基づいて参加生徒が書いたものです。訪問先企業・大学の確認を受けたものではありません。ご了解の上お読み下さい。

3.中西金属工業 

卒業生からも説明を受けました
①私が中西金属工業に行って思ったことは、女性に対してとても働きやすい環境だということです。例えば、会社に保育園があり、また女性の社員が出産した場合、休暇が普通の会社より長く、また一般的な会社では元の仕事を持てないのが、この会社では元々働いていた所に戻ることができることがとてもいいと思いました。会社に色々な会社との取引があり、英語が話せることが大切だとも言われました。このようなことが話を聞いてわかりました。


②中西金属工業は本当に女性の活躍に力を入れているんだなあと思いました。例えば、この企業には企業内に保育園があり出産した女性でも会社で働き続けることができます。また、女性で育児休業を取っている人が9割を越え、男性社員の育児休業も促進しているということなので、まさに育児との両立が可能だとわかりました。私は、日本は北欧に比べて育児と仕事の両立が難しいと聞いたことがあったので少し驚きました。日本に、このような女性が働きやすく、男性が育児をしやすい環境が整った企業がもっと増えて欲しいと思いました。


③僕がまず最初に学んだことは中西金属工業ではベアリングを多く生産しているということです。ベアリングが新幹線や自転車等の車軸に使われているのは知っていましたが中西金属工業が国内で60%のシェアを占めていると聞いて改めてすごい会社だなと思いました。これからはもっとベアリングについて知ろうと思いました。

 次に学んだことは中西金属工業が多くの風力発電機を作っているということです。はじめは日本に広大な土地はあまりみられないのでどうしているのだろうと思っていました。しかしそれを考慮し都会でも使えるように小型化したり、オシャレにしたりしていたので素晴らしい考えだなと思っていました。今までの風力発電機=デカイものという概念がなくなりました。

 最後に学んだことはこの中西金属工業は女性が働きやすい環境であるということです。ただ単に女性に呼び掛けているだけではなく、育児のことも考慮し育児施設も設けているところに驚きました。このような会社は今までたくさんの企業を見てきましたがはじめてでした。女性に関しては中学校の時男女雇用機会均等法や男女共同参画社会基本法等を学んでいましたが具体的にどういったことをしているのかは知りませんでした。しかし中西金属工業がそれを実現していたのでなるほどこういうことかと身に染みて感じることができました。素晴らしい体験になりました。ありがとうございました❗
会社内見学


④わたしは探究の授業で、「どうすればブラック企業はなくなるのか」という課題で研究しています。その研究で比較対象となる、いわゆるホワイト企業の現状を参考にしようと、企業訪問に参加しました。中でも中西金属工業さんは労働環境が優良であると聞き、中西金属さんを選びました。

 中西金属さんは、なでしこプロジェクトというものを行っています。それは、男性社員の育児休業、女性の出産・育児休業を促進するというものです。現状として、女性の取得率が92%であり、かつ同じ担当業務への復帰率が100%という、素晴らしいものです。また、これらはすべて有給で5日間だそうです。

 ほかにも、残業がほぼゼロだそうです。これは、会社の風潮が、「残業をしてはいけない」という風だからだそうです。年間の有給休暇20日を目標としています。

 また、女性管理職を増やすとともに、その能力を上げるという目標を掲げています。今は全体の30%が女性社員で、正社員だけだと12%だそうです。12%から19%への引き上げを目標にしているそうです。来年の新入社員は50%が女性だそうです。女性管理職の能力を上げるために、研修を実施しているそうです。


⑤今日の企業訪問を通じて私は、大きく2つのことを学ぶことができた。一つ目は、より良い会社にするために社内の物理的なつくりや制度が変化していっているということである。ずっとパソコンに向かっては疲れてしまうため、ちょっとしたカフェやジムを社内に作る、などである。そのように頭を柔らかくして古風な考えにとらわれないようにすることが社員のモチベーションを上げ、結果につながるのだと考える。また、私は今学校で男女共同参画社会について研究しているのだが、育休をとる場合の会社の対応、復帰率、託児保育について多くのことを教えていただいた。今日質問したことを是非授業のレポートに生かしたいと思った。
フィットネスルーム


⑥女性が働きやすい会社づくりとして、「なでしこプロジェクト」をやっている。その取り組みとして、男性社員の育児休業、女性社員の出産・育児休業、託児所の完備、女性新入社員用のパンフレットを作ったりしている。育児休業について、私は女性だけだと思っていたので、いいなと思いました。育児休業前と後で同じ仕事内容で働けるのもいい事だと思いました。会社の中に託児所があるところを初めてみました。2万円で利用でき、熱が出た時のお迎えにすぐに自分のタイミングでいくことができるのがいいなと思いました。

 また、会社で英語が話せる人を採用したり、海外出張とかがあるなかで他国の言葉がしゃべれることは将来社会に出るときに大切だなと思いました。事務と作業場が近いのは考えたアイデアをすぐに伝えられて、作ってもらうことができるからいいのだといいうことも知りました。


社内保育所

⑦中西金属工業は他の企業に比べて女性を大切にしている印象を受けた。その一つの理由として、「なでしこプロジェクト」という女性活躍促進プロジェクトを進めていることだ。そのプロジェクトは男性の育児休業を促進したり、女性の出産育児休業取得率を高めることを目標としたものだった。実際にこの目標は徐々に実現されており、女性の新入社員の比率も高まったという。これには、「なでしこプロジェクト」の1つである社内託児所が大きく関係していると私は思った。託児所が隣接しているので保育所に預けられずに待機児童になった親である社員や保育所に預けられるか不安な社員でも安心して子どもを預けることが出来るだろう。この社内託児所制度はとても良い制度だ。今回の企業訪問で吸収したこのような制度を待機児童問題を中心に話し合っている探究の授業に活かそうと思う。


⑧僕は中西金属工業という会社を訪問しました。世界に市場を広げつつも、国内において女性が働きやすい環境づくりを目指しておられて、とても驚きました。特に、保育所に預けられなくて待機児童になることを防ぐため、社内に託児所を完備するなど、女性が仕事に復帰するため会社側がサポートがしていることです。また、グローバル化に対応するため社員の英語教育にも取り組まれていました。例えば、新入社員をフィリピンの語学研修に参加させて英語の向上を図るなどの対策がありました。企業訪問を通して、社会の変化に応じて対策を進めることは、企業にとってより発展するために必要不可欠だということを学びました。


⑨中西金属工業さんに行って、女性社員の働きやすい環境作りがすごくされているなと思いました。中西金属工業さんは女性社員を増やすために、様々な取り組みを行っていました。例えば、女性が興味を持つようなパンフレットを作ったり、子どもがいる人のために会社内に託児所を設置したり、育児休業の日数を他企業より増やしたりして、女性社員の方が増えてきてると言っていました。実際に託児所に子どもを預けてる方はすごく便利とおっしゃっていました。他の企業さんだと、子どもが急に熱を出すと、保育園にすぐに迎えに行かないと行けないけど、会社の中にあるのですぐ迎えに行けたり、またすぐに迎えに行くことができないときは、会社内にある医務室に連れていってくれて面倒を見てくれるので、すごく安心して仕事ができるとおっしゃっていました。

 正直私は最初金属工業と聞いて古い建物をイメージしていましたが、実際に行ってみると、オシャレなガーデンテラスがあったり、ガラス張りの会議室があったり、またフィットネスクラブがあったり、全く想像してるような所ではなく驚きました。フィットネスクラブでは、女性の方も利用しやすいように、週に1回女性dayを設けていたりと、そこにも女性社員の方が安心して働きやすい環境づくりがされているなと感じました。

 また、女性社員だけではなく、全社員が働きやすい環境作りもされているなと感じました。例えば、「残業0」をしていて午後6時になると電気が消灯されたり、集中して仕事に取り組みたい時に利用できる個人ブースを作っていました。

また、様々な部品を作るだけではなく、風力発電機を作っていて、日本の様々な所で使用されています。

 感じたことは、日本では女性の働いている人が少ないことを社会の授業で学びましたが、中西金属工業さんはその問題を解決するために取り組んでいてすごいなと思いました。私も将来働くとなったときに、中西金属工業さんのように女性が働きやすい環境が整っていたり、育児と仕事の両立ができるような会社に入りたいと思います。

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2016 SGH秋休み企業・大学訪問研修 参加者レポート 04.日本写真印刷

【この記事は、本校生向けの学習資料として掲載しています。】

ここに書かれた各企業についての情報は、メモや記憶に基づいて参加生徒が書いたものです。訪問先企業・大学の確認を受けたものではありません。ご了解の上お読み下さい。

4.日本写真印刷 

ギャラリー見学
①私は、NISSHAさんへ企業訪問をすると決定した時まで、この会社のことを全く知らなかったので、ただ写真や新聞などを印刷しているだけの会社なのだと思っていました。しかし、企業訪問をするとなって、NISSHAさんについて調べてみたら、今は加工フイルムや電子デバイスなどの事業も展開しているのだと知り、お話を聞くのがとても楽しみでした。

 NISSHAさんのお話を聞いて、多くのことを学ぶことができました。始めに、少し自己紹介をしたあと、ギャラリーを見学させていただきました。NISSHAさんの歴史や、今の事業などを教えていただきました。加工フイルムを使って、いろんなものに模様を転写しているのが、とても興味深かったです。また、海外の会社を買収して、海外にも拠点をおいていてすごいなと思いました。今でも、美術印刷などもされていて、昔の伝統も引き継がれといるのは誇らしいなと思いました。

 次に、サプライチェーンについてお話をされました。私は、サプライチェーンという言葉は今日はじめて知りました。サプライチェーンで起こっている問題の事例などを聞き、ビジネスを展開する上でとても重要であることがわかりました。そして、企業はサプライヤーに責任を持たないといけないんだなと思いました。その次に、EICC(ルール)について教えていただきました。企業は労働、環境保全、安全衛生、倫理などについて、たくさんのルールがあり、それが守られているかを細かく監査されると知りました。きちんと管理されているNISSHAさんでも、非常口の誘導ができていないなど、細かいことを指摘されるそうです。このように、できていると思っていたことが、他人からみれば、実は出来ていなかったりすることを学びました。私も、これから友達などに指摘してもらったりして、私の短所などを直していけたらいいなと思いました。最後に、企業がより良い社会を作るために何ができるか、ということを話し合いました。みんなの意見はそれぞれ違って、とても興味深かったです。私も、発言できたのでよかったです。 

 今回の企業訪問で、日本の企業がどのように社会課題などについて取り組んでいるのか、どのように商品が私たちのところに届くか、などたくさんのことを学ぶことができました。今日学んだことをしっかり頭に入れて、これからの就職活動などにもいかしていけたらいいなと思います。



②日本写真印刷の方の話を聞いて学んだことは、ひとつのものにこだわりすぎずそれを新たなものにつなげること、少しでも可能性の高いものならばすぐに恐れずに挑戦すること、そして広い視野で物事を見ることです。

 日本写真印刷さんは最初名前の通り印刷業をしてきましたが、lmdという日本写真印刷さんだけの技術を使い、印刷だけではなく様々なものを作ってきたとギャラリーで見せてもらいました。そこから、最初にやってきたことから同じ技術でも新たなものへ繋げる発想力が大切だと思いました。次に上手い企業、成功していく企業というのは毎年毎年少しずつ内容を変えているとおっしゃっていました。ほんの少しでも利益の下がるものがあればそれに代わるものを探しそれへと展開させると。このように大切なもの、切り捨てるものの見極めるタイミング、見極める力がすごく大事になってくるんだと感じました。

 また日本写真印刷の技術lmdを日本だけで使おうとしていた考えからその技術を世界へと繋げるという考えにかわり、企業をさらに大きくできたとも話しておられました。そこで「日本」という自分たちに深く関係する小さな視点から「世界」という大きな視点へと変える、そのように様々な視点をもっていくことも、この先すごく大切になると思います。
 
 最後に日本写真印刷さんが最も大事にしている、「良いサプライヤーを本気で目指す」精神が今回1番学べたことだと思います。
「良いサプライヤーを本気で目指す」


③今回、企業訪問に参加させて頂いて多くのビジネス用語や企業のCSRについて学ぶことができました。特に印象に残っているのが、Nisshaギャラリー見学で日本写真印刷の製品の軌跡をたどったときに、会社の歴史だけでなくその時代の世界情勢、国内情勢が分かったことです。そうした時代の変化に伴って製品開発を行っていることも、長年世界から必要とされる会社である理由のひとつなのかもしれないなと思いました。


④今日私は、日本写真印刷株式会社(通称ニッシャ)さんを訪問させていただきました。ニッシャさんの社名はあまりききませんが、ニッシャさんが製造している製品はどれもすごく身近にあるものばかりで、日常でよくお世話になっていることを感じました。又、企業のサプライチェーンや社会との関わり方等の生々しい問題があり、それについてみんなで話し合えたのも良かったです。とても貴重な経験になりました。


⑤写真印刷という言葉が社名に入っている通り、昔は印刷のみの企業だったが、それが電子機器の部品などを扱うようになったのは、フィルムの技術を時代のニーズに合わせて活用したからだという。いち早く時代を読んで、伝統的な技術で新しいものをつくること、そして必要とされなくなれば事業を撤退するフットワークの軽さに私は驚いた。目まぐるしく変わる現代では、このように動いたほうが良いのだな、と学習した。
⑥今回の企業訪問で学んだこととしてnisshaについてでもありますが、最も大きかったのはサプライチェーンとそれに対する企業の努力です。具体例を紹介してくれて、その問題点についてもみんなで意見を出しあい議論しました。その結論でまとまったのが、どんなにちっちゃな企業でも、声を上げれば何かしらの形で必ず社会に伝わり変えるきっかけになるということです。他にも気になったことにも答えてくださって、とても実りのある訪問でした。

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2016 SGH秋休み企業・大学訪問研修 参加者レポート 05.日本電産

【この記事は、本校生向けの学習資料として掲載しています。】

ここに書かれた各企業についての情報は、メモや記憶に基づいて参加生徒が書いたものです。訪問先企業・大学の確認を受けたものではありません。ご了解の上お読み下さい。

5.日本電産 

現代の国際社会で必要となってきているCSR活動の実態・背景を再確認でき、日本電産さんが行っている活動の内容、その結果・効果を分かりやすく解説していただき色々な知識を得ることが出来ました。

 「紛争鉱物」という言葉は知っていましたが、そういった環境で作られた製品かどうか原料のメーカーまで全て調査する制度など、人と時間が要る大変な作業だけど社会にとってそういう事も必要な状態になってきているのかと初めて思いました。特に、CSR活動を行うためにそれぞれの企業がどのような負担を抱えているのかについて生の声を詳しく聞けて今まで調べてた内容とはまた違うCSR活動の裏の部分が分かった貴重な体験となりました。ありがとうございました。

私が企業訪問研修に参加して学んだことは、企業にとってイメージとはとても大事なもので、いいイメージを保ち続けることは大変だということです。紛争鉱物調査についてのお話をきき、調査するにあたって多くの労力と時間を要することがよくわかりました。私はどの企業も紛争鉱物調査をするべきだ、と1年生の時の国際理解の授業のときに思っていましたが、それはなかなか難しいことなんだとわかりました。

 紛争鉱物調査について、企業でやっていくのが大変なら、国の方で調査するのに必要な労力の援助などを行ってアメリカのように紛争鉱物を使わない法律を作ってしまうのもいいのではないかと思いました。

 他にも会社が大きくなるということは社会的責任がその分多くなるということ、新しいことをすることはとても大変だということ、日本電産さんは女性が働きやすい会社であることがわかりました。


③今回、日本電産を訪問して学んだことが2点ある。1点目は、モーターについてだ。モーターは私たちの日常生活では感じることが少ない。なぜなら、外見からではモーターが使用されているかわからないからだ。最も身近なものでいうと、スマートフォンをはじめとする電子機器などを振動させるためのモーターだ。もう少し規模が大きくなると、エアコンの空気の温度を調整するためにモーターが使われている。車にももう少し大きめのモーターが使用されている。

 2点目は、企業はただ品質の良い製品を作れば良いというものではないということだ。もちろん品質の良い製品を作ることも大事だが、良い製品を作っていく中で環境や社会との調和や人権の尊重、女性の仕事と家庭の両立など様々なことを配慮しながら製品作りをしている。環境との調和の面では、品質の良い製品を作って排出する二酸化炭素量を削減することなどだ。 人権の尊重の面ではコンゴ民主共和国とその周辺の9か国で武装勢力が強制的に金、スズ、タンタル、タングステンの4鉱物をとらせ、儲けを出し、戦争の資金源としていることを問題視し、武装勢力が人権を無視してとった鉱物を使用しない様にするため膨大な数の項目を調査している。女性の仕事と家庭の両立の面では、様々な支援策をとっている。実際に日本電産では、出産・結婚で仕事を辞める人がほとんどいないそうだ。また、日本電産での女性管理職は年々増加しているというデータがあった。さらに日本電産は、部品メーカーの中では女性管理職の割合が非常に高いことがわかった。

 さらに、日本電産は世界33か国、アフリカ以外の州に進出している。アフリカにも進出の可能性があり非常にグローバルな企業だった。

③私が特に印象に残っているのは、日本電産で行っている紛争鉱物の調査についての話です。紛争鉱物のような、武装勢力の資金となるようなものを買わないことで武装勢力の力を弱めることができるのです。企業が、物を生み出すだけでなく世界平和や環境問題にも取り組んでいることに、私は驚きました。そのような問題に直接かかわらない仕事をしながらも問題に貢献できる、ということを学びました。今は学生ですが、私も何かできることはあると思います。そのことを見つけて、貢献していきたいです。

④今回は京都府に本社を置く日本電産を訪問させていただきました。日本電産は世界No.1の総合モーターメーカーであり、HDD用モーター、携帯電話の振動モーター、電動パワステ用モーターを作っています。また、モーターの他に自動車の自動ブレーキのセンサーなども作っています。ビルは高さ100mほどあり、中はとても広くて明るかったです。

⑤日本電産は1973年に創業、当時は4人の会社でした。今では1兆円企業までに成長しました。永守社長はビジネスにおいて知らない人がいないほど有名な方だということが分かりました。ここまでの企業に成長されたのは現在の日本電産に通ずる経営理念、「一番にこだわり、何事においても世界トップを目指すこと」という妥協せずに常に世界に挑む心を一度も忘れずに経営してきたからだと思いました。会社の概要を知ることができました。

 本題のCSRについてですが、そもそもCSRとは何なのかということを再確認できました。以前は「企業は成長と儲けに専念すべき」でしたが現在は「責任を果たす企業は生き残る力を持つ」という社会からの要請で企業の在り方が変わるということが分かりました。企業が大きくなるにつれて社会の期待も大きくということです。また、2015年に国連グローバルコンパクトに参加し、10原則の支持を公式に表明したそうです。今回は紛争鉱物調査とダイバーシティの推進の2つをテーマについて学ばせていただきました。

 紛争鉱物調査は、紛争鉱物というコンゴとその周辺国で産出される金、スズ、タンタル、タングステンの4鉱物がコンゴの武装勢力の資金源になっているため米国のNGOが問題視し、すべての米国上場企業が製品に使用している4鉱物の原産地を調べ結果を米国証券取引委員会(SEC)に報告する義務を負った、という内容です。2011年、日本電産はWebサイトにて対応方針を開示しました。調査は2013~2015年にサプライチェーンにおいて、その鉱物を原料としているサプライヤーに遡って全数調査するものでした。多大なお金と労力が必要になったそうです。結果、購入先が武装勢力ではないことが判明し、SECへ報告書を提出しました。紛争鉱物の仕組みを知ることができてよかったということと根絶してほしいという気持ちが生まれました。


⑥ダイバーシティ推進は、男女ともに働きやすい会社を目指す取り組みでした。2005年にそれに関する活動をスタートし、2007年に「家庭と仕事の両立支援に関する8つの制度を導入、拡充」を発表しました。これにより育児休暇の取得が簡単になり、復職率も90%を超えました。日本電産は女性従業員数が2015年現在366名で、このようなモーターを取り扱う会社では高めになっています。2020年度までに女性管理職の比率が8%になるように目指すそうです。短くまとめてしまいましたがこれがCSRについて学んだことです。

 また、同時に事前にお送りした質問にも答えていただきました。私はアフリカには会社を置く考えはあるのか、贈収賄の仕組みを知りたい、という質問をしました。アフリカに会社を置く考えはあるそうです。ただ、製品の需要がやはりアジア、ヨーロッパの先進国に多く、できるだけ近くで供給したいと考えていらっしゃるそうです。アフリカの需要が多くなってきたら会社を置くかもしれないそうです。贈収賄については想像した通り、特定の企業、民間とのお金のやり取りで、支払った企業側に有利に働くようになるということでした。例を挙げると警察にお金を払って半ば強制パトロールしてもらう、パトロールしてもらわないと犯罪が起こるという状況なので改善が難しそうでした。

 最後に即興の質問にも答えていただきました。日本電産のCSRビジョン2020計画の事業による環境負荷低減の具体的な内容についてお聞きしました。その内容の一例はCO2削減のためにベトナムの工場の空調設備を旧式から日本電産製の最新の空調に変えるということです。小さいように見えますが、効果は大きいそうです。私は探究で低炭素型サプライチェーンという企業のCO2削減について学んでいるのでこの際に質問できてよかったです。

 そして日本電産は読売ジャイアンツのオフィシャルスポンサーであることとスピードスケートのチームが非常に優秀でオリンピックに出場するほどということを知り驚きました。今回の企業訪問は忘れれられない印象が強いものになりました。高校から行くことができ、貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございました。この体験をきっと将来に生かしたいと思います。


⑦僕は元々こちらの企業のことは全然知らず、企業訪問の前にインターネットで調べてすごく大きな会社だということを知りました。あまり数値やデータで会社の大きさを提示されてもわからないところ、京都で初めての100mをこえる大きさのビルという文でとてもすごい会社なんだろうなと思いました。実際行ってみると、とても大きなビルで社員の方たちも多く、何より世界にグループ企業が200社以上ある、ということに衝撃を受けました。社員の方の話を聞くと、やはり大きな会社はすることの規模も大きく、そしてそれだけの責任が伴うこともわかりました。そしてそれらの責任から逃れることなく、しなければいけないことはしっかりするところが当たり前のように見えて、とてもすごいことだと思いました。


⑧私は、日本電産へ行ってたくさんのことを知れたように感じます。モーターなど、普段目にしないものを実際に見れて、すごく貴重な経験をできたと思います。またCSRのお話も大変学ぶことが多かったと思います。世界と繋がることは、とても難しいことで、私たちが商品を手にするまでには、たくさんの人が関わり、たくさんの人の苦労があるのだと実感しました。なので、すべてのものに感謝する気持ちは、忘れてはいけないなという気持ちにさせられました。世界には、まだ紛争地帯があって、鉱物をつくらされているのも初めて知りました。紛争鉱物を見つけることの苦労も、少しですが感じとることができたので、これからもっと知るために少しずつ調べていこうと思いました。

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