2017年11月20日月曜日

2017.10.5-6. 秋休み・企業大学訪問研修2017の内容とレポート

企業の社会的責任(CSR)および国際協力・国際貢献について具体的な取り組みを学ぶため、10企業1大学の協力を得て、105日と6日の秋休みを使い、「秋休み企業大学訪問研修」を実施しました。

参加生徒が書いた全レポートを掲載します。
本校生徒諸君はレポートを通して、自分が参加しなかった研修から学ぶ材料に使ってください。

このページでは研修案内を掲載しています。
訪問先名の次の行は、今回お願いした研修テーマです。
訪問先名をクリックすると参加者によるレポートのページに移動します。
【お断り】レポートに書かれた各企業・大学についての情報は、メモや記憶に基づいて参加生徒が書いたものです。訪問先企業・大学の確認を受けたものではありません。ご了解の上お読み下さい。

1. NTN (精密機械・ベアリング)
ダイバーシティの推進
 当社では、働きやすい環境づくりや人材育成とともに、女性をはじめ多様な人材の活躍が企業の持続的成長につながると考え、ダイバーシティ推進を経営戦略のひとつに位置づけています。
 企業紹介、グローバルでの人材育成施策、ダイバーシティの前提としての無意識バイアスの理解、ダイバーシティ推進としての女性、障がい者など多様な人材の活躍推進、取り組みの一部をご紹介致します。外国人社員や海外勤務経験社員による英語によるプレゼンテーション・体験談も計画しています。

2.IDEC (制御機器)
働き方改革・ライフワークバランスの実現
 当社では社員一人ひとりの状況に合った働き方を実現する「働き方改革」を推進するため、4分の1有給休暇制度、在宅勤務制度、カムバック制度などの導入を予定しています。
 また、社員一人ひとりの個性を尊重し、ライフワークバランスを図りながら、働きがい、生きがいを生み出し、社員や家族の幸福を追求する「人間性尊重経営」を掲げています。他社には見られない当社の取り組みを人財戦略・CSR担当役員よりご紹介します。

3.ダイフク (物流システム)
健康経営
 当社は、「従業員自身によるケア」、「管理監督者(上司)によるケア」、「産業医・保健師によるケア」、「外部機関・専門家によるケア」の4つのケアを中心に、従業員が安心して働ける職場作りを行っています。
 まず、当社のCSRに対する考え方やその背景についてご説明します。その上で『健康経営』を取り上げ、会社内での従業員の健康づくりに向けた様々な取り組みや姿勢についてご紹介します。

4.大阪ガス (都市ガス)
温暖化対策を中心とした環境への取り組み~実験集合住宅NEXT21の見学を通じて~
 エネルギービジネスを中心に事業を展開する当社にとって、温室効果ガスであるCO2排出削減の取り組みは極めて重要な使命と考えています。天然ガスや再生可能エネルギー等の環境負荷の小さいエネルギーの利用促進や、環境に配慮した設備・製品・サービスの導入・提供を通じたCO2排出削減の取り組みについてご紹介します。
 また、当社の実験集合住宅NEXT21を実際に見学いただき、時代に一歩先んじた居住環境・設備の実験について解説し、近未来の環境・エネルギー・暮らしについてみなさんと議論します。

「良い生産と良い消費」を自由市場の中で実現するための取り組み
 レインフォレスト・アライアンスのマークは、自然環境の保全だけではなく、労働者を守ることも目的としています。また、我が社が参加している日本オーガニック&ナチュルフーズ協会はオーガニックの取組みの目標として児童労働の禁止、植民地栽培の排除、南北格差の解消など、人を大切にする社会の実現も挙げています。
 これらの目的を追求しながら、良いコーヒーを適正な価格で消費者に届けるのが当社の仕事です。このために、当社の代表はバイヤーとして、長年に渡って世界各地の契約農場を訪れ、農場主との対話・自然環境と労働環境の視察を行ってきました。この経験を元に、どんな課題がありどう取り組んできたか、についてお話しします。

6.中西金属工業 (ベアリングリテーナー・コンベア)
企業内保育所を始めとする子育てとの両立のための取り組み
 社員が仕事と子育てを両立する事が出来る環境づくりのため、2012年には全社で最初の企業内託児所を本社に設置し、その後3つの工場に展開しています。最新の活動としては、20164月に「くるみんマーク(厚生労働省が定める、子育てサポート企業の認定)」を取得し、翌20174月からは在宅勤務制度を導入・開始しています。
 当社が推進するダイバーシティ&インクルージョンついて、具体的な事例(座談+社内設備案内)や社員の声をご紹介します。

7.マンダム (化粧品)
多様性に対する理解と対応
 当社は、1927年に大阪で創業。1958年にフィリピンに進出、1969年にはインドネシアに現地法人を設立するなど、50年以上にわたり、アジアを中心にグローバルな事業展開を行っています。
 研修当日は、歴史・宗教・文化など多様なアジアでの事業活動を通じて培ってきた多様性に対する理解と対応の大切さ、わたしたちの責任と役割について、一緒に学びたいと思います。

8.江坂-起業家支援センター (就労支援・起業家支援)
働くとはどういうことか
 江坂駅周辺には、約3,000の事業所があります。一般就職を目指す精神に障害のある方々を社員として雇用し、近隣の企業調査を行うとともに、営業や事務などの起業家支援を行っています。
 就職のほかに自営の手伝いや起業という働き方もあるということをざっくばらんにお話しします。人権や労働についてだけでなく、社長や経営コンサルタントに聞いてみたい事がある方は、ぜひともご参加ください。
東南アジア貧困層へのボランティア体験ツアー
 2015年と2016年の3月、今後の自社の新事業として考えている【東南アジア貧困層へのボランティア体験ツアー】を、自分で実際に経験してみようと、フィリピン・セブ島を訪れました。そこで体験した様々なボランティアプログラムは、私がこれまでに味わったことのない鮮烈な印象を与えてくれました。
 日本では決して見ること・体験することの出来ない海外の実状にたくさん触れて、《いまの世界と日本》の在り方をしっかり見つめ、考えること。これが大切な出発点になると考えています。

10.日本電産 (モーター)
紛争鉱物開示ルールへの対応を中心に
【テーマ】紛争鉱物開示ルール対応
 モーターや関連機器の製造において、金・すず・タンタル・タングステンの4種鉱物が使われています。2011年には、武装勢力と関連ありと判明した4種鉱物は使わないという方針を定めてウェブサイトに開示しています。また2013年から2015年は、2012年に米国で出来た法律に従って、自社製品に組み込まれた4種鉱物の原産地の特定と武装勢力との関連有無を調べ、米国証券取引所に対して報告書を提出しています。
【テーマ】仕事と家庭の両立支援とダイバーシティ推進活動
 女性が活躍できる職場環境づくりは200512月に開始し育児と仕事の両立支援制度の導入を実現した「ポジティブ・アクション活動」以降ずっと注力してきています。
 このような当社の取り組みを紹介します。

国際協力と国際貢献
 関西学院大学には、「国連ユースボランティア」と「国際社会貢献活動」の2つのボランティアプログラムがあり、学生を海外に派遣しています。前者では、これまでに80名を超える学生が開発途上国で活動を行ってきました。

 初めに「国際協力論」、「国際機構論」、「国際社会と法」の授業を担当している教授から、主に国際協力についてお話します。そのあと、国連ユースボランティアして海外でボランティア活動をしてきた学生から、経験から学んだ国際貢献についてのお話をします。

2017年11月15日水曜日

2017.11.15.ニューヨーク研修事前学習会「アメリカの移民の歴史と多様性」

ニューヨーク研修事前学習会(1)「アメリカの移民の歴史と多様性」を実施しました。

本校教員が講師となり、アメリカの成り立ち、各時代における移民の数の推移、移民の出身国の変化、将来予測についての解説を聞いた後、個性とは何か、また表面からわかる個性とわからない個性があることを確認しました。

以下は、参加者によるレポートです。
Cさん
今回のNY研修にあたっての事前研修では歴史から学ぶアメリカの多様性についての講義を受けました。現在、アメリカは人種のサラダボウルと言われるほど沢山の人種が存在しているのは知ってはいましたが、詳しい歴史はあまり知らなかったのでいい機会になりました。
習ったことがとても多くて言葉で説明するのが大変なのですが、具体的に言うと今のアメリカが多様な人種で構成されているのには多くの国からの支配が深く関係していることがわかりました。例えば、St. LouisLouisianaはフランス国王のルイ14世にちなんでつけられたのでありその背後にはフランスのアメリカへの植民地支配が伺えました。また、New Yorkはオランダが支配していた時はNew Amsterdamと名付けられていたそうです。
いろんな国々の人によってアメリカは開拓されていくのですが、やはりその過程には苦労があったそうでアメリカが日本と戦争をした太平洋戦争の時には日本人の子供は学校で授業を受けられなくなったり強制収容所で捕虜として働かされていたそうです。そんな苦労もあって今のアメリカは多種多様な人種、宗教からなる多民族国家へとなりました。そのことも踏まえて改めて多様性とは重要な考え方だなと実感できました。

Kさん
NY研修に向けて初の事前研修ということもあり、少し緊張していましたが、雰囲気なども柔らかくリラックスしながら研修に取り組むことができました。普段の日本史や世界史では習わない細かいところまで学ぶことができました。
アメリカが元々移民の国であることは知っていたけど、どういう過程でどの国がいつアメリカにやって来たのかなどはそれほど深く知らなかったので「なるほど!」と思えるところがたくさんありました。
黒人を輸出品目として貿易を行っていたことを知り、人間を労働力としか扱っていなく、黒人の人たちの人権は一切考えられていないし、なぜ黒人が?という疑問を持ちました。調べていこうと思います。
印象に残ったのは、最後に先生が聞いた、個人のアイデンティティーはどうやって判断されるかを考えたところです。容姿や性格、バックグラウンドなど、たくさんの意見がでてきて、どれも確かにそうだなと思いました。判断する基準はたくさんあって、例えば性別だけ、見た目だけなどの片寄った要素で相手を判断するのではなく、今日出てきたようなたくさんの要素で相手のアイデンティティーを判断していくことが大切だなと思いました。

 Yさん
事前研修を受けて、アメリカの移民について今まであまり知らなかったけど、詳しい歴史が少しわかりました。中でも、2050年には白人以外の人種の人たちが、半数以上を占めることになるという話は驚きでした。
また、アジアからの移民が想像よりも多かったです。年代別の移民の数のグラフを見て、移民の受け入れも政治的な問題に大きく影響を受けるんだと思いました。いろんな人種の移民が同じ場所で生活してるのが、不思議な感じがしたし、それをしっかりと受け入れているアメリカ社会はすごいなって思いました。
最後の質問とみんなの回答を聞いて、やっぱり見た目だけで人を判断するのはよくないと思いました。でも、実際にはやっぱり見た目で判断してしまっている事もあるのかなって思って、これから気を付けたいです。

Rさん
事前研修を受けて、移民の歴史について理解をすることができました。特に、多くのアメリカでの出来事は移民と関わっていて、アメリカの歴史について知識を深めることは必要であると思いました。それにより移民の波について知ることができ、今後の波について考え、また、適切な移民政策とは何かをすることができると思いました。トランプ大統領を批判する人が多いものの、支持する人も多いので、このような移民問題について勉強する必要があるとも感じました。
しかし、多くのトランプ不支持者は有識者です。知識を増やしても反トランプの意見を持ってしまうため、実際にそこに行き、そこでしか感じられない反移民の考え方も理解したいです。それをすることでより確かな自分の意見を持つことができると思います。そのため、事前研修や実際の研修を大切にし、多角的な意見を持ちたいと思いました。

 Hさん
最近、トランプ氏が移民問題について言及しているところをニュースでよく見るので移民って結構最近の問題なのかなとか思っていたけど、アメリカの移民の歴史を聞いて全然最近からの問題じゃないんだと知って驚きました。移民のことについては本当に全然知らないことだらけで、少し不安になりました。でも、事前研修で歴史や、人種の割合などたくさん教えてもらったのでちゃんと覚えておこうと思いました。
アメリカの歴史は、大まかなことはわかったいたけど細かいところで知らないこともあったのでもうちょっと自分のなかで整理しておこうと思いました。先生もおっしゃっていたように、アメリカほど多様性のある国は他にないと言われるほどの国なので、日本とはまったく違う考え方や、環境だと思うので学べることもきっとたくさんあるはずなのでしっかり勉強して来ようと改めて思いました。また、自分は全然知らないことも多いので事前に予習もできることはやっておこうと思いました。

 Mさん
私はNY研修の課題文に移民のことについて書いたのですが、今回初めての事前研修で移民の歴史について深く知れてとても面白かったです。アメリカは日本とは違って移民大国でたくさんの人種の人たちが同じ場所で過ごしているのがすごいと思いました。仮にそれが日本だったら法律や整備もされていないし、まず日本人の意識的な問題があってなかなか実現できないと思います。そういう点からアメリカの人たちは多様性を大事にしているように感じました。
最近テレビのニュースや同じ探究チームの人の発表でアメリカのトランプ大統領による移民政策についてよく聞くのですが、そもそもアメリカは移民が作った国なのに移民を追い出そうとしているということを聞いて驚きました。移民が増えすぎているせいでアメリカ人の失業率が上がっているなど深刻な問題があるのは事実ですが、今回の事前研修を聞いて私は日本ももっと多様性を重視するべきだと感じました。そして私自身も偏った考え方で物事を見るのではなく多様性を大事にしていきたいと思いました。

 Kさん
今回の事前研修を通じて、現代の移民とかつてのアメリカの移民について学びました。今、アメリカを築き上げていってるといっても過言でもない白人たちは元々はヨーロッパからの移民であり、現アメリカ大統領の祖父はドイツからの移民です。
元々は、私たち日本人と同じ黄色人種の国であったのに、その黄色人種たち、インディアンの方達は、アメリカの中でもはや少数派の民族となり移民である白人達に奴隷としてつれたこられた、黒人達よりも少なくなり、いったいなぜ、こうもインディアンの人達が少なくなってしまったのかを深く知りたいと思いました。
他にも、今元々自分達が移民だった人達が現在の移民の受け入れを反対する訳をしっかりと理解し、いまのアメリカの移民受け入れ体制を研修本番の前にしっかりとあたまにいれて挑んで行きたいと思いました。もちろん、これは日本にも通ずる話題で日本は先進国の中では移民受け入れに対して全然積極的ではありません、しかし理由はきっとアメリカと違うと思います。そこの違いをはっきりと理解できたらいいなと思います。移民の事を再確認できたよい事前研修でした。

 Nさん
今日の事前研修で最も重点が置かれていたと思ったのは人権と歴史で、1番大事だと思ったのはwaterline of visibilly の図です。多様性のある国アメリカは、紆余曲折ありながらも、様々な文化や歴史背景を取り入れてきたそうです。このことから、これからの日本がグローバル化し、色々な人と人権を認め合うにあたって最も重要な事は、個人個人を理解して認めることだと思いました。
1に、その人を理解する為には、人種や肌の色、社会的地位や出身だけでなく、もっと深いところにある、才能やバックグラウンドに目を向けることが大切だと思います。2に、認める為には、深いところに目を向ける事ができたら、必ずその人にしかない長所があるので、それを認めることが大切だと思いました。

ドイツが移民の受け入れに対して寛容な理由の
1つに、ナチスのユダヤ人排斥の歴史的背景があると聞きました。その当時ドイツではユダヤ系の人の人権は踏みにじられ、強制収容所に入れられたり殺されたり、アウシュヴィッツ強制収容所は、今でもドイツの負の遺産として残っており、人々の意識に強い影響を与えています。このような経験をしているドイツは、他国の様に何も経験していない国と移民問題についての考え方が違います。
日本は今まで1度も移民の受け入れを発表したことはありません。そして、私自身も移民の受け入れに対してすごくいいことは思わなかったし、できることなら日本は移民を受け入れない方がいいと思っていました。でも、今日の事前研修で移民について少し学んだ事で、その考え一択ではないな、と考え直しました。
実際に現地で、移民博物館に行ったり、tenement に行ったりできるそうなので、そこで移民問題についてより深く何かを感じたいです。



2017年10月17日火曜日

2017.10.17.「探究」中間発表会を開催しました。

本校2年生の課題研究「探究」では、6テーマ10講座に分かれ、現代社会の課題について解決策を見つけるべく、各自で問いを立てて調査や考察を進めています。

10月17日に開催した中間発表会では、各講座の代表10組が6月から始めた課題研究の中間報告を口頭発表の形式で行いました。




今年度の講座・代表発表の研究タイトル・発表会の概要をご紹介します。
▶今年度の講座は…
・  「企業活動と人権・労働・環境」1講座
・  「世界を知ろう・世界を考えよう」1講座
・  「環境〜周りを取り巻く様々な事象」2講座
・  「男女共同参画 〜育児と仕事を両立させるアイデアとは」2講座
・  「児童虐待をなくすためにはどのような対策を講じればよいのか」2講座
・  「教育に関わる諸問題について」2講座

▶代表10組の発表タイトルは…
 ① 米国第一主義が及ぼす影響は何なのか ~メキシコにかかわる問題について~
 ② TPP の挫折から考える日米 FTA のあり方とは? ~自動車・農業~ 
 ③ 「ワンオペ育児」を知っていますか 
 ④ どうすれば仕事が「見える」ようになるのか~男性にとっても生きやすい社会にするために~ 
 ⑤ 小学校での外国語活動は必要なのか
 ⑥ 日本人の国連職員を増やすにはどうすれば良いか 
 ⑦ LGBT のより良い雇用をめざすには 
 ⑧ 経済的困難を背景にもつ児童虐待について学校教育がするべき取り組みとは 
 ⑨ IT 企業がホワイト企業になるためにはどうしたらよいか 
 ⑩ 虐待の背景にある子育て環境を改善するにはどうすれば良いか
                  

 









▶コメンテーターとして…
・多文化共生や在日外国人教育に携わってこられた
    公益財団法人とよなか国際交流協会・特定非営利活動法人開発教育協会・
     特定非営利活動法人クロスベイス 理事理事
                   榎井 縁様
・国連グローバル・コンパクト参加企業でCSRを担当されている
    NTN株式会社   CSR部   黒田康之様
    株式会社マンダム CSR推進部 西山 掌

 にお越しいただき、異なる角度から研究に対して助言をいただきした。

▶国際文化科の2年生全員160人が発表を聞き、コメントを書きます。
・発表者以外の生徒も、代表の発表とそれに対する助言を聞くことによって、自分の研究に役立つ刺激やヒントを見つけてもらうことを目的にしています。

▶国際文化科1年生には、発表会後に掲示する、全員の中間報告に目を通し、最も興味の惹かれた報告に対してコメントを書いてもらいました。
・これは、来年に向けて課題研究というもののイメージをつかんでもらうとともに、2年生の研究へエールを送ってもらうことを目的にしています。
・コメントは各自のタブレットで作成し、電子的に回収します。
・回収後は、研究ごとに整理して2年生にフィードバックします。

2017年9月29日金曜日

2017.9.29. 文部科学省による中間評価の結果が公表されました。

このSGHの中間評価は,指定3年目の指定校について,SGH企画評価会議協力者(外部の有識者)による2年目までの研究開発の進捗状況等に関する評価を行い,各指定校が研究開発等の内容を見直す機会とし,事業の効率的な実施を図ることを目的とするものです。

本校は、
講評: 
○課題研究を中心とした教育を学校に根付かせ、生徒の変容などの面で成果をあげており、中間時点での課題の明確化、事業終了後の教育の継承・発展の展望がなされている点が評価できる。
○また、HPに実践記録等を掲載し、実践を公開していること等は、大変進んでいると評価できる。
○しかし、課題研究や成果の検証方法が生徒アンケートに偏っており、アンケート結果はSGHの成果か判断が難しいものもあるため、特に課題研究の取組や成果については、具体的な生徒の探究の姿での提示など今後は改善が必要である。
◾全体評価: 
これまでの努力を継続することによって、研究開発のねらいの達成がおおむね可能と判断されるものの、併せて取組改善の努力も求められる。
との評価を受けました。

今後、高く評価された点を伸ばすと同時に、重点課題を洗い出して4、5年目の計画に反映させることにより、さらに質の高い研究開発となるよう務めてまいります。

▷この評価に向けて3月に提出した本校の報告書(「自己評価票」)は、こちらからご覧いただけます。

▷文部科学省のこの件に関する「おしらせ」のページ(こちら)から今回評価を受けた全ての指定校について講評・全体評価をご覧になれます。



2017年8月26日土曜日

「国連グローバル・コンパクト」の署名団体になりました。

〜未来を見据えて今の学びに取組み、頼もしい地球市民となってくれることを願って〜
 
■国連グローバル・コンパクト(UNGC)は、「各企業・団体が責任ある創造的なリーダーシップを発揮することによって、社会の良き一員として行動し、持続可能な成長を実現するための世界的な枠組み作りに参加する自発的な取り組み」です。

「1999年の世界経済フォーラム(ダボス会議)の席上でコフィー・アナン国連事務総長(当時)が提唱し」、「2000年7月26日にニューヨークの国連本部で正式に発足」しました。

「現在(2015年7月時点)では世界約160カ国で1万3000を超える団体(そのうち企業が約8,300)が署名し」、活動を展開しています。

UNGCに署名する企業・団体は、
<人権の保護>、<不当な労働の排除>、<環境への対応>、<腐敗の防止>に関わる10の原則に賛同し、
その実現に向けて努力を継続することを宣誓、実施、報告します。
>以上引用は、UNGCの日本におけるローカルネットワークGCNJのサイトから。さらに詳しくは、同サイト


■本校は、この10原則への支持を表明するとともに、具体的には次の2点を掲げて10原則に貢献することとしています。

1. 将来における最善の実践を進めるための新時代を築いていく考え抜かれたリーダーシップ養成のために、SDGsに深く関連した地球的課題に関する教育プログラムと授業を生徒に提供すること。
2. 生徒による研究成果を発表・公表することを通して、様々な人々が持続可能性について学ぶ機会を提供すること。

■これまでもGCNJ(グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン)参加企業の協力で、生徒が企業を訪問して社会的責任に関わる取組みについて研修を受けさせていただいたり、教員が勉強会にオブザーバー参加させていただいたりしていました。

今後はさらにこれらの連携を広げ、2017年4月に再度指定を受けたSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の取組みにも活かしていきたいと考えています。

【UNGCが支持する10の原則】
<人 権>
  原則1: 人権擁護の支持と尊重
  原則2: 人権侵害への非加担
<労 働>   原則3: 結社の自由と団体交渉権の承認
  原則4: 強制労働の排除
  原則5: 児童労働の実効的な廃止
  原則6: 雇用と職業の差別撤廃
<環 境>
  原則7: 環境問題の予防的アプローチ
  原則8: 環境に対する責任のイニシアティブ
  原則9: 環境にやさしい技術の開発と普及
<腐敗防止>
  原則10: 強要や贈収賄を含むあらゆる形態の腐敗防止の取組み

2017年8月10日木曜日

2017.8.8-10 大阪大学大学院国際公共政策研究科Future Global Leaders' Campに国際文化科2年生7人が参加しました。

このキャンプは、高校生対象の研究合宿です。全国から参加した高校生と混成の班に分かれ、大学の先生方と大学院生・大学生の指導のもと、グローバルな課題について3日間で、現状の把握から解決の提案までの研究を行い、2日目に中間発表、最終日には最終発表を行います。

今年の研究テーマは、「内戦が公式で対等な和平に向かうためには」「日本の貧困を解決する」「中国におけるPM2.5の対策をすすめるには」「パキスタンの女子の識字率を向上させる方法」「日本の食品ロスをなくそう」といった内容でした。

一昨年、昨年に続き、本校からも多くの生徒が参加しました。大学近くのホテルで合宿しながら、知的な特訓を経験してきました。

これまで同様、研究というものの厳しさに触れ、意欲ある他校生に刺激を受け、大学院生・先生方から多くのことを教わった3日間だったことが感想から読み取れます。

本校教員も同時期に行われていた「探究学習指導者セミナー」に参加させていただき、最終発表を参観してきました。発表後のお話の中で、ゼミ生を指導してこの合宿を運営してくださった松繁教授は、理想論の危険性、反対意見や疑念を排除しないことの大切さなどについて語られ、また、発表後の質問という「愛の鞭」に参加した高校生がひるまず答えていたことを評価しておられました。

最終発表の様子と、感想・後輩へのメッセージを紹介します。

<感想・後輩へのメッセージ>
 ・参加する前は、楽しいキャンプになるんだろうと思っていました。しかし、実際参加すると、想像以上にしんどくて、自分たちで問題を考えるという最初のステップから難しかったです。高校での『探究基礎』(課題研究の基礎を学ぶ1年時の科目です)の活動とレベルが全然違って本当に難しかったけど、その分、たくさんのことを学べました。
 また、年齢、住んでいるところも違う新たな仲間が学校外にもできて、本当に充実した合宿でした。たくさんの人に参加してほしいと思います。
3日間の成果を発表します。
・自分のこれまでの研究がいかに甘かったか、論理的でなかったかを痛感しました。今学校で行っている研究も2月の校内発表会までに、もっと論理的にし、仮説検証を繰り返そうと思いました。合宿中、ファシリテーターが各班について下さり、様々な課題解決の方法を示唆していただけたのが良かったです。

・参加していた高校生の多くが意識の高い人々で、その人々の中には、自分なりに国際問題について考えたり、実際に活動したことがある人にも出会うことが出来ました。いつもの高校生活ではあまり出会うことの出来ないような刺激的な出会いを経験することが出来ます!

・国際問題はあまり身近ではないと思いがちですが、実際には身近に関わっていることもよくあると改めて感じました。今、国際問題に興味を持っている人も持っていない人でも、参加する価値は必ずあると思うので、挑戦して参加して下さい。
中間発表からの進歩が評価されていました。
・スライドの作り方などの基本的な事柄から議論の進め方まで、広い分野の新しい知識を得られたので参加して良かったです。また、大阪大学の学生・大学院生・先生がたと接することができ、新鮮でした。

・ハードなスケジュールでしたが、得るものが多く、充実した3日間でした。グループ別にテーマを分けて研究できたことが良かったと思います。

・大学生や大学院生、そして他校の高校生と共に勉強できるという環境はとても貴重で、また、知識量の多い方々と交流できたことはすごく良い経験でした。
 色々な県から来た人と話せたのは楽しく、また、大学院生や先生方からたくさんのアドバイスをいただき、とてもためになりました。有意義な3日間でした。

発表後は、質問をメモし、答えます。

2017年7月7日金曜日

1年生対象 SGH講演会『人々のストーリーを描く〜国際問題の研究者から高校1年生へのメッセージ』を実施しました。

              

講 師  猪口絢子氏(大阪大学大学院 国際公共政策研究科 比較公共政策専攻博士前期課程2年生)
実施日 77() 13:1014:20
ねらい
・「グローバルな企業活動の人権への影響・人権侵害予防のための国際的取り決め」について認識を深める。
・グローバルな課題には研究者という取組み方があることを知り、将来の進路について視野を広げる。
形 態 国際文化科1年生全員(160名)対象に, 4クラス合同視聴覚室実施。
 ・事前指導
1) 6/27国際交流委員会
・国際文化科の生徒が世界により興味を持つための橋渡し役であることを伝える。
・事前と当日の仕事を説明。
2) 6/29LHR
・国際交流委員が「アフリカクイズ」実施。(アフリカに対するイメージを集計後、講師に伝える。)
・当日の流れ:
1)「紛争鉱物入門」(Enough Project日本語字幕付)の映像上映(約5分)
2) 講演(前半は研究の紹介、後半はインタビュー形式)
3) 質疑応答

内 容 
・アフリカ・コンゴにおける紛争鉱物への取組みに関する研究、イギリスの大学院での留学、研究生活(国際会議での交流や現地でのインタビュー調査など)について紹介をしていただいた。
・国際社会が決めたルールが、当事者である現地の人々にとってどのような意味(=「ストーリー」)を持つのか、国連や「欧米・先進国」にとっての意味とどのようなズレがあるのか。研究者として、立場によるズレを常に意識し、当事者にとってのストーリーを描いていきたいとの思いを語って下さった。


皆さんのアフリカに対するイメージは?
メモを取りながら聞いています。 
「構造的暴力」など専門的な話も
ルワンダの町の様子
ルワンダの虐殺についても説明がありました。
質問の時間に入りました。
委員からの質問に続きフロアからの質問

質問が続きます 
メッセージは?:「国際」を考える時には、
西側諸国・先進国を前提としたストーリーになっていないか
気をつける必要がある。

国際交流委員の皆さん、司会進行ご苦労様でした。

参加者アンケートから

Q1. 世界の現状について、知らなかったことで大切だと思うことはどんなことですか。

1.「紛争鉱物」の言葉の意味は今日まで知らなかったのですが、まさか私たちの使っている便利なモノの材料が、鉱物を採る現地の人々を苦しめているとは思いませんでした。また、アフリカ大陸で虐殺があったことは知っていましたが、あんなに大量の人が殺されていたとは思いもしませんでした。
2.紛争鉱物について深いところまで知らなかったし、自分たちの無関心な気持ちから鉱物の原産地の方々を苦しめてしまっていることも初めて知りました。猪口さんの「遠い所だけど、かわいそうで終わらせたくない」という気持ちが大切だなと思いました。
3.初めて深く虐殺ということについて知ることができた。
4.今、アフリカのことでいろいろ政策をたてられているけど、その政策はヨーロッパの人の考えが中心になってしまっていて、現地の人々たちの考えはなかなか反映されていないこと。

Q2. あなたが生きていく上で「勉強になった」と思うことはどんなことですか。

1.猪口さんと同じようなことに興味があるので、猪口さんのように一つのことを研究したいと思った。
2.進路についてまた選択肢が増えた。
3.私は、「国際文化」科で勉強しながら、語学にしかほとんど焦点を合わせていませんでしたが、今回の講演を聞いて、もっと“グローバル”な眼をもって世界中の先進国も途上国も、良い所も悪い所もたくさん学びたいと思いました。
4.世界は、自分が思っている以上に残酷で平和じゃないのだと思いました。アフリカは全体的に、平和じゃないと思っていたけれど、そんなことなかったということ。

Q3. 覚えておきたいと思ったキーワードとその理由は?

・ 植民地構造は、まだなくならないということを覚えておきたい。自分は、ずっと平和で経済が良い国で生活をしているけど、世界の他のところでは、生活できない人もいるということが私は気になる。

取組を終えて
・司会進行やインタビューを国際交流委員が担当したことで他の生徒が触発され、質問が次々と出た。
・直後に取ったアンケートも内容の濃いものが多く集まった。世界や将来について視野を広げるよい経験となったことが読み取れた。