2019年11月12日火曜日

秋休み企業訪問研修2019_3.極東開発工業

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「秋休み企業訪問研修2019」レポート 3.極東開発工業

■参加生徒のレポート
>極東開発工業さんが大切にしておられることは、できるだけリサイクルを心がけるということだと感じました。また、そのようなことができる施設を造ったり、顧客からのニーズや国の政策、世の中の動きに対応していらっしゃるのも素敵だと感じました。

 お客様という面ではAIを使ってお客様の所での故障を防ぐためにメンテナンスを行っています。環境面では消費電力を削減したり、太陽光発電で温室効果ガスの削減に取り組んだりしています。また、プラスチックゴミでは生産で必要な材料や部品を業者から買う際に梱包材の簡素化を業者にお願いしています。焼却処分の際には、ダイオキシンを出さないようにするためにプラスチックゴミを固めたものを入れます。(ダイオキシンは低温での燃焼によって発生します。プラスチックは燃えると高温になるためダイオキシンの発生が抑制されます)このように、環境に配慮したりゴミを増やさないことを実現しています。

 日本だけにとどまらず世界にも目を向けています。アフリカなどの国々はリサイクルする以前の段階で、生活を支えるインフラが整っていません。だから、国や国連が上下水道を整備したり、道、電気などのインフラ整備の援助をすすめる中で、ゴミがそこらじゅうに散らばりスラム化が問題になっている都市にゴミ収集車を納めることで環境インフラの整備にも貢献しています。

 このように、極東開発工業さんはお客様、環境を1番に考え我々の生活の質が向上するように動かれている企業だと思いました。近年、障害者の雇用やSDGsの達成や持続可能な社会の実現に注力し、日々我々の日常を支えてくれています。

>僕はこの企業訪問でゴミ問題、3Rがいかに大切なものかを知ることができました。今回学んだことを実行し他者へ伝える事が使命だと感じました。

 今日訪問させていただいて学んだことは、身近な生活において、「それは本当に必要か」を考えることが大切ということです。極東開発工業さんでは、部品を注文する際に梱包するためのプラスチック等を必要最低限にするよう伝えたり、廃棄物を燃料にする取り組みをされているということを知りました。

そしてこの話を聞いた後にこのような取り組みの根底には「もったいない」という単純だが、非常に大切な考え方があるのではないかと思いました。最後に話されていた「ビニール袋やストローも元々なくて生きていけたものにもかかわらず、当たり前のように使っている」という言葉によって、自分の生活を見直さなければいけないという責任を感じました。今日学んだことを忘れず生活したいと思います。



>実は、当初希望していた訪問先ではなかったため、最初は少し乗り気ではありませんでした。しかし、実際に行ってみることでしかわからないようなことをたくさん知ることができたので何事にも挑戦するということは大切だと思いました。

>開発をする上でどのようにアイデアを得ているのかと疑問に持ちました。今日、話を聞かせていただいて、自分たちでお客様を訪問したり、国の政策やニュースを見ることにより「今、必要なこと」に合わせて、作る機械の形や機能を考えているのだと学びました。

 また、作るだけでなく環境への取り組みもされています。二酸化炭素の排出削減に向けて太陽光で発電したり、微生物の力でエネルギーを取り出す取り組みをされています。

>今回企業訪問研修に参加し、会社による環境に対する開発や取り組みを知り、改めてゴミ問題について考えるきっかけとなりました。また、普段聞くことのできない企業の方の貴重な話や、SDG sの取り組みなど、2年生から始まる探究にも役に立つ話もたくさん聞けてよかったです。企業訪問研修に参加して、世界の問題についてさらに関心を持つことができ、とてもよい経験になりました。

>今回極東開発工業に企業訪問に行くことができて、とても良かったし勉強になりました。トラックなどの製造、販売をされていて、トラックなどの大きなものは多くの二酸化炭素を排出するイメージがあったので、どのような点で環境に配慮しているのか気になっていました。でも、二酸化炭素を減らしたりする多くの工夫をされていてすごいと思いました。質問にもしっかり分かりやすく答えてくださり、とても良い経験でした。

>実際の企業で行なっている政策や会社の様子を直接伺うことができてとても良かったと思います。また、先方の方々はとても優しく、私たちの質問に対して真摯にご回答くださいました。探究にとても役に立つ内容だったので参加して良かったと思います。

■引率教員から
 会社概要をご紹介いただいた後、事前にお送りした生徒からの質問にていねいに答えていただきました。ごみ問題は社会的にも注目されているので、分野としてとても興味深いと感じています。こちらの企業は、ごみ収集車からごみ焼却プラントまで手広く事業展開されていますので、さまざまな分野の質問に答えていただけました。2年の課題研究『探究』でプラごみについて調べている生徒がいました。その生徒にとって良いつながりができたように思います。

 「三木にごみ処理プラントがあるので見学できますよ。」という提案もいただきました。日常の生活では、「ごみは捨てておしまい。」となりがちです。問題とは思っていても、実情が把握しにくい問題かなと思います。施設を見学することで、分別やリサイクルへの新しいアイデアが生徒から出てくることが期待できると思います。

■企業のご担当からのフィードバック
 この度は、弊社西宮本社までお越しいただきありがとうございました。馴染みの薄い言葉も多い中、こちらの話にしっかりと耳を傾け意見も出していただきました。今回のご訪問で、学生の皆さまが海洋プラスチック問題やAIの活用などの社会課題にしっかりと着眼点を持ち、物事を深く考えられていることがわかりました。

 私たちの生活から切り離すことの出来ない「ごみ」の問題。これを機会に一人でも多くの方の行動が環境や人にとって良いものに変わればと願っております。貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。