2019年11月11日月曜日

秋休み企業訪問研修2019_5.マンダム

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「秋休み企業訪問研修2019」レポート 5. マンダム

■参加生徒のレポート
>マンダム社内には史料室という部屋があり、中の展示物を使いながらまず会社の歴史について説明を受けました。マンダムは何回か会社名が変わっていて、それぞれヒットした商品名からとったそうです。現在は、中国やインドなど海外にも展開しています。GATSBYなどの男性化粧品だけでなく、女性用化粧品も取り扱っている会社です。
 環境問題については、プラスチックを減らすために製品の容器、包装を変えたり、製品の材料を環境に良いものにしたり、など様々なことに取り組んでいるそうです。
 社員同士の関係も良好で、仕事をする時間や服装も自由な会社です。すごく社内の雰囲気が良く、もし私が就職する時はこのような会社に就職したいと思いました。

>2度の危機を乗り越えてここまで会社が成長されていてすごいと思いました。そこにはマンダムの全従業員が意見を言う方法がある、ということなのかなと思いました。一つ一つ丁寧に説明して下さり、マンダムの環境への取り組みの現状を包み隠さず教えて下さり、とても好感が持てる会社だなと思いました。今回お話を聞いて、私の考える幅を広げることができたと思うので行ってよかったです。

>今回、この研修に行って、様々なことを知ることが出来ました。具体的には、CSRについての話を伺った中で、マンダムさんが、消費者のことを「生活者」と表現されていた点に、とても関心を持ちました。そのような点にも、顧客のことを考える気持ちが伝わってきました。
 また、マイクロプラスチックの話にも関心を持ちました。マイクロプラスチックの多くが、自分たちが放ったりしたゴミが海で削れてできていることや、洗顔料のスクラブに含まれていたことを知って、企業の方はそのような点でも、環境に対する改善を図っているんだなと思いました。

>私は、mandomさんの企業訪問に行かせていただきました。まず、企業理念の紹介がありました。「全員参画」という働き方がいいなと思いました。つぎに、史料室で会社が倒産危機に直面してからの復活のお話や、プロジェクションマッピングを使っての海外進出の説明を聞かせていただきました。実際に当時の商品・CMがあり、興味深かったです。
 そして、本題のCSR(Corporate Social Responsibility企業の社会的責任)等の説明に移りました。ここでは、一般論を淡々と説明するのではなく、「この会社では…」という前置きがあってから、会社としてどういった解釈をしているかを説明していただき、関心を深めることができました。とても感銘をうけました。また、1人の方が説明をしている時に、周りの方がフォローをされていた雰囲気がよかったと感じました。この企業訪問に参加して、自分の社会に対する見方に影響が与えられ、よかったと思います。

>今回企業研修に参加し、マンダムさんに訪問させて頂くと知った時、正直どのような企業なのか知りませんでした。訪問するにあたって調べさせて頂くと、化粧品しかも男性用がメインだと知って驚きました。そしてどんな商品があるのか調べてみると、父が使っているルシードや、学校でも見たことのあるギャツビーなどもあって、マンダムという名前は知らなかったけど、私も知っている商品がたくさんありました。
 そして実際訪問させて頂くと、CSR活動に力を入れていらっしゃる事が分かりました。特に環境問題に取り組んでいらっしゃって、商品の包装を最小限にすることや詰め替え商品を増やすことでプラごみを減らすことに力を入れてらっしゃるのがよく分かりました。印象に残ったのは、「企業努力も大切だが、私たち生活者も商品の使い方を考えなければならない」ということです。企業とその商品を使う生活者が関わって地球環境を守っていかなければならないと感じました。マンダムさん、これからも環境に配慮した素晴らしい商品を作って下さい。応援しています!

>私はもともと化粧品の会社に興味があったのでマンダムを希望しました。話を聞いて環境について改めて考えるきっかけになりました。環境を全く犠牲にせずに人間が美しくなったり快適に過ごすのはとても難しいことだと思いました。また商品のパッケージを、捨てる時に地球に優しいように作っても、それを作る過程で地球に優しくなかったりするという話がありました。それを聞いて、私達が商品をリサイクルできるのはその商品を作ってくれる企業側の人たちのおかげだということに気づきました。企業側の人たちがとても大変な苦労を重ねて商品ひとつひとつができていることも知りました。会社の仕組みや社員の方々の繋がりも知れて将来のことを考えるいいきっかけにもなってとても貴重な体験ができました。

今回、秋休み企業訪問2019としてマンダムさんの本社に行って、SDGSやCSRについてのお話を伺いました。マンダムさんは主に化粧品を販売している会社で、「日本で災害が起きた時などに、化粧品で人の命を直接的に救うことはできないが、人の気持ちを救うことはできる」とおっしゃっていたことがとても印象的でした。
 また、マンダムさんは、地球環境のことを考えながら化粧品を生産しています。例えば、洗顔料のスクラブに使用していたマイクロプラスチックビーズに該当する成分を、2017年度に代替原料への変更を完了されたそうです。以前使用していたプラスチックのスクラブは、最終的にマイクロプラスチックになり、海に流れてしまうという問題があったそうで、マイクロプラスチックが国際問題として提起された際に早急に改善したそうです。環境に対する意識がとても高くて、これから日本にもっとマンダムさんのような会社が増えれば、日本の環境に対する意識も変わっていき、SDGsの達成に近づくと思いました。

■引率教員から
 会社の歴史、会社として全員参画を掲げて現在取り組んでいる環境問題を話してくださいました。スローガンはHUMAN to HUMANとのことです。例えば製品の中味はもちろんのこと、パッケージに対してもいかにして二酸化炭素を削減するかを社員全員でアイデアを出し合っているそうです。また世界規模で企業同士が連携することの大切さも教えていただきました。
 環境問題について、私たちは消費者の視点で日々取り組んでいますが、今回企業の立場から貴社が環境保護と利益追求の間でいかに大変な努力をされているのかを垣間見ることができ、多くのことを学ばせていただきました。生徒たちもこの経験を探究活動に様々な形で活かしていくことと思います。

■企業のご担当からのフィードバック

 この度は、弊社の本社までお越し頂き、本当にありがとうございました。

 弊社のCSR活動を語るには、まず、マンダムという会社自体を知って頂くことから始めようと、本社内の史料館を研修の場にして、弊社が現在までどのように歩んできたかを商品やCMを交えながらご説明させていただきました。社史を通して弊社をご理解いただいた上で、「環境への責任と取組み」というテーマについてお話させていただきました。

 2030年、生徒の皆さんは社会人になっている頃でしょう、2050年、皆さんが社会や経済活動を担う世代になって、ご家族に今の皆さんと同じ年頃の子供達がいらっしゃるかもしれません。その時の世界や地球が、今より悪化しているのでなく、今よりもっと良い環境になっているために、将来に向けて「つくる」企業と「つかう」生活者が共に「責任」をもって取り組まなければならないと思います。

 私たちマンダムの取組みは、まだまだ皆さんに胸が張れるものではありませんが、1歩、1歩、着実に、これからも、世界中の生活者が笑い、喜ぶ姿を思い浮かべて仕事に励みたいと思います。このような貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。

(お詫びと訂正:マンダム様からいただいておりましたコメントについて、本校での編集時に誤りがあったため2019/11/19午後に修正・更新しました。)