今年度は対面形式で大阪大学中之島センターと豊中キャンパスを会場にして行われました。
本校からは国際文化科の2年生中村こころさんが参加しました。
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活動の詳細・今年度の応募要領などが掲載されています。
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このFGLCは、高校生が将来グローバルな舞台でリーダーシップを発揮するために、国際的な感覚を養うことを目的としたものです。国境を越えた協力や連帯が必要な問題も多く存在する今こそ、世界中の諸課題に関心を持って国際理解を深めると共に、既存の枠にとらわれずに社会課題を解決するために自らにできることを考えるべきではないか、という考えのもとに開催されました。
今年は、大阪大学中之島センターと豊中キャンパスにて4年ぶりに対面での開催が行われました。「インクルーシブ社会の実現」をテーマに、ロジカルシンキングの講義やグループワークを行い、3日間かけて課題を発見するところからその解決策を考え、最終日での成果発表にまとめました。
-------------------------------------------研修の前には、インクルーシブ社会についてレポートとスライドにまとめて自分の考えを述べる課題がありました。この課題は、研修中に基礎知識としてグループで話し合うときに大いに役に立ちました。
研修は、5人ほどのグループに分けて行われました。自己紹介やロジカルシンキングの講義、事前課題をグループ内で発表したのちに、3日間で行う研究テーマを決めました。私達のグループは、「インクルーシブ社会に向けた発達障がいの周知」について研究することにしました。
ロジカルシンキングの講義では、情報が整理されており筋が通った論理的な考え方を具体例を通して学ぶことができ、研修中だけでなく現在の授業でも学んだことが活きていると感じています。
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3日間、朝から夜までお弁当を食べながらでも調査や話し合いを行いました。常にグループ全員が批判的な視点を持っており、特に話し合いでは「どういうこと?」「なぜ?」という言葉を飛び交わせました。自分の意見をぶつけ合う貴重な経験となったと思います。
2日目は、中間発表で大学の教授から頂いた鋭い指摘をもとに、ホテルに戻ったあとも夜遅くまで班員の部屋に集まって作業を行いました。自分の部屋に戻ってからも、同じの部屋のメンバーと意見交換や自分のグループの進捗状況を報告しながら、主張を裏付けるデータ集めや原稿・パワーポイントづくりを行いました。普段とは違う体験にとても刺激を受けました。
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3日間それぞれのグループが時間をかけて詳しく調査や考察を行った最終発表は、どれも素晴らしく、新しい知識をたくさん得ることができました。
私たちはトップバッターとして、中高生に向けた教材を作成することで発達障がいの特性の周知を促すということをテーマとした発表を行いました。
発表後に行われた教授からの質疑とそれに対する応答は、制限時間内で教授が求めている答えにより近いものを短時間で話し合って見つけ出すことは難しく、とても緊張した空気が張り詰めました。
自分達が伝えたいことが時間内に上手く伝わらずに悔しい思いをしましたが、初対面の相手と3日間ずっと同じ目標に向かって不得意なことは互いに補い合い、意見をぶつけ合って1つのものを創り上げていくということは、スマートフォン1つでほとんどのことができてしまう現在ではなかなか体験できない貴重なものでした。
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今回の研修を通して、社会問題を解決しようという意識や関心が高まっただけでなく、仲間と協力して筋道を立てた論理的思考を身につけるという素敵な経験をすることもできました。
3日間とてもしんどかったですが、今までにない刺激的な体験ばかりでとても楽しく、大きな達成感を得られた研修となりました。これからの探究の授業の他、進路やその先においてもこの研修で得られたことを活かしていきたいと強く思いました。
大阪大学大学院国際公共政策研究科の皆さん、ありがとうございました。
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