国際文化科1,2年生対象に参加者を募集しています。
実施日は10月6日,7日です。会場と時間は対象生徒にプリント配布しています。
▶ぜひ多数の人が参加して下さい。理由は3つあります。
理由1:1年生はこれまで特別授業や講演で聴いたテーマが、2年生は「探究」で研究しているテーマが、実際に現場でどう取り組まれているのかを、企業を訪問して知ることができる機会です。ネットや書籍では知ることのできない情報です。
理由2:皆さんが将来の就職を考えるにあたっても役立つ材料になります。消費者としてではなく会社に入り、働く人の思いに触れる経験は、皆さんに具体的なイメージを提供してくれるでしょう。
理由3:日本を代表する大企業の企業の社会的責任部門の担当者・大企業ではないが独自のビジョンを持って会社を経営しておられる社長・国際貢献ボランティアとして海外で働いてきた大学生が、千里生のために熱意を持って用意してくださっています。
▶今年度協力いただいく企業・大学 (研修会場所在地・最寄り駅)
■近畿2府4県77市29町(2009年10月現在)に都市ガスを供給している会社です。この他、LPGの供給および販売・電力の発電、供給および販売・ガス機器の販売・ガス工事の受注をしています。社員数5,824人(連結20,844人)。
▶女性社員のキャリア形成サポートの取り組み・柔軟で効率的な働き方を可能にする制度
2014年3月に「大阪ガスグループダイバーシティ推進方針」を定め、多様な人材が差別されることなく尊重し合い承認され、やりがいが感じられる企業グループを目指し、女性、高齢者、障がい者、外国人などに対する活躍支援を進めています。
その中で女性活躍をダイバーシティ推進の試金石と位置付けており、当日は女性社員のキャリア形成をサポートする取り組みや、柔軟かつ効率的な働き方が可能な制度などについて、ご紹介します。
当日は、人事部ダイバーシティ推進センターの伊藤 郁恵 副所長が20~30分程度講義させていただき、質疑応答、学生さんに議論してもらったり、発表してもらったりといったスタイルを予定しています。
■物流システム(工場・流通基地・空港等での搬送・保管・仕分け・ピッキングの機械化)に関するコンサルティングとエンジニアリングおよび設計・製造・据付で世界トップクラス。海外では、北米・アジア・イギリスに49のグループ会社。社員数7,835人 (グループ計)
▶『女性活躍推進法』への対応を中心に人事面での社の方針や取組内容
まず、「ダイフクのCSR」・「CSRアクションプラン」を策定した背景についてご紹介します。
その上で、研修の主題として新たに制定された『女性活躍推進法』への対応を中心に、人事面での弊社の方針や取組内容をお伝えできればと考えています。
■ベアリングを中心に、コンベアシステムや住宅用部品、精密金型や蓄電池、風力発電機、太陽電池式の街灯なども作っている会社です。海外にも、20現地法人(7工場含む)を展開しています。働く人の声を吸い上げ、企業内保育所を開所されました。社員数3,115人
▶女性活躍推進プロジェクト・企業内保育所
昨年に引き続き、女性活躍推進をベースとした快適な職場づくりの推進について取り組む予定です。
可能な限り、職場を見ていただけたらと考えております。
①会社紹介、女性活躍推進プロジェクト説明(約15分)
弊社紹介と現在も行われている女性活躍推進プロジェクトと職場環境のありようを、
人事グループ担当者よりお話しさせていただきます。
②勤務している女性社員の話(約15分)
CSR室の女性社員が社内で働いている生の声を学生の皆さまにお届け致します。
③社内見学(約20分)
オフィスや企業内保育所を中心に、現場を見学していただきます。
④質疑応答(約10分)
最後に、学生の皆さまからの質問がございましたら、及ぶ限りお答え致します。
■当社は1929年に京都で印刷会社として創業しました。「他社にできないものづくりをやろう」との創業者の思いを受け継ぎ、紙の印刷だけにとどまらず、さまざま分野で印刷技術を進化させながら成長してきました。特に近年は、新たなコア技術を取り込むことによって、さらなる事業領域の拡大を目指しています。
現在は、「産業資材」「ディバイス」「ライフイノベーション」「情報コミュニケーション」の4つの事業を展開しています。
· 「産業資材」は、主にプラスチックの表面に絵柄や機能を転写する技術を有し、グローバル市場で自動車の内装や家電製品、スマートフォンなどに広く採用されています。
· 「ディバイス」は、タッチパネルを中心とした製品を提供し、グローバル市場で、タブレット端末、スマートフォン、携帯ゲーム機、自動車などに採用されています。
· 「ライフイノベーション」は2015年に開始した新事業です。ガスセンサーとDDS(ドラッグデリバリーシステム)に関する事業活動を通じて、世界の人々の安全・安心で健康的なライフスタイルに貢献することを目指しています。
· 「情報コミュニケーション」は、出版・商業印刷のほか、セールスプロモーションやWebソリューション、デジタルアーカイブなどで、お客さま企業のマーケティング戦略をサポートしています。
▶グローバルな労働・環境基準に適合したものづくり「サプライチェーンとの対話」
企業の社会的責任は、自社内の範囲にとどまりません。サプライチェーンを含むCSRの取り組みが企業に求められています。当社の事業はグローバルに展開しており、お客さま・サプライチェーンも国内外問わず、広く世界に及んでいることから、グローバル視点に立った、サプライヤー企業とのパートナーシップの構築が必須となっています。
研修では、電子業界の行動規範であるEICC (Electronic Industry Citizenship Coalition) を通して、グローバルでもとめられているサプライヤー・マネジメントを紹介します。さらに、サプライヤーとしての当社における取り組みや、サプライヤー企業への展開について、具体的な事例を交えてお話します。
■日本電産は、京都市に本社をおき、電気で動くあらゆるモノの部品として人々の豊かで快適な生活に欠かせない「モーター」をつくる「世界最大の総合モーターメーカー」です。世界33か国にグループ228社を有し、10万人近い社員が働いています。
▶①紛争鉱物開示ルール対応・②仕事と家庭の両立支援とダイバーシティ推進活動
【テーマ①】
モーターや関連機器の製造において、金・すず・タンタル・タングステンの4種鉱物が使われています。2011年には、武装勢力と関連ありと判明した4種鉱物は使わないという方針を定めてウェブサイトに開示しています。また2013年から2015年は、2012年に米国で出来た法律に従って、自社製品に組み込まれた4種鉱物の原産地の特定と武装勢力との関連有無を調べ、米国証券取引所に対して報告書を提出しています。このような当社の取り組みの実際を紹介します。
【テーマ②】
本年度は、2020年度に向けた「CSRビジョン2020」を打ちだし、重点8課題の一つに「ダイバーシティ」をあげ、また女性が活躍できる環境づくりを目指す「ワーク・ライフ・プラス・キャリアプロジェクト」を立ち上げました。育児と仕事の両立支援は2005年12月から十年以上にわたって取り組んでいます。このような当社の取り組みを簡単に紹介します。
■ガス風呂釜、給湯器大手。エネルギーベストミックス機器と湯まわりを軸としたネットワーク商品・サービス関連事業—ガスコージェネレーション・燃料電池用貯湯タンク・太陽光発電等—へ事業を展開しています。米、中を軸に海外事業も育成中です。社員数3,014名(単体)
▶①ノーリツグループの環境取り組み(45分、質疑応答含みます)についてお話したあと
②工場見学(45分、コンロを製造している工場です。)を予定しています。
■GATSBYなどのブランドで男性化粧品を中心にした製品を製造・販売。1927年に大阪で創業。現在の「Mandom」という社名の由来は、「Human &
Freedom」であり、「人間尊重」と「自由闊達」な風土の中で豊かな創造性が発揮できる人間集団を形成し、個人と組織の持続的な成長を図りたいという想いが込められています。
「美と健康を通じ、快適な生活にお役立ちする」という基本理念のもと、マンダムグループは、1958年にフィリピンに進出、1969年にはインドネシアに現地法人を設立するなど、50年以上にわたり、アジアを中心にグローバルな事業展開を推進してきました。
現在、マンダムでは、次の創立100周年を見据えた新しい企業理念の策定などに取り組んでいますが、CSR/サステナビリティにむけた活動の推進もその一環であり、2015年9月24日には国連グローバル・コンパクト10原則への支持を表明し、同枠組みに参加しました。
詳しい紹介パンフレットをお送りいただいています。担任の先生に1冊預けています。
▶海外展開を含めた事業・沿革とCSR(企業の社会的責任)の関係
1. 弊社一部オフィスのご案内(数分程度)の後、研修会場へ
2. 講義「グループ事業展開の沿革からみたCSR推進の実務に関して」(約30分)
3. 質疑応答とディスカッション(約20分)
マンダムグループとして体系的なCSR推進はまだ開始したばかりですが、研修当日は、海外での事業展開の歴史も踏まえたCSR推進の実務とあるべき姿について、ツーウェイでの対話や意見交換も挟みながら、一緒に学びたいと思います。
■江坂駅周辺には、約3,000の事業所があり、50,000人が働いています。
その99%は中小企業であり、3,000人の社長や所長、支店長がいます。
高木は、1997年に「教育・行政・経営・情報」コンサルタントとして独立開業し、現在は福祉の会社も経営しています。20年に及ぶコンサルタント経験、5,000人を超える経営者とのつながりを持ち、毎月起業や就職に関する相談に乗っています。そこから見えてきた本質的で分かりやすい話をさせていただきます。
▶「起業」という働き方
働くとはどういうことか、就職のほかに自営の手伝いや起業という働き方もあることをざっくばらんにお話しします。人権や労働についてだけでなく、社長や経営コンサルタントに聞いてみたい事がある方は、ぜひともご参加ください。
講師:代表取締役 高木 学さん (NPO法人 江坂-起業家支援ネットワーク・理事長)
■梅田の旅行代理店です。10年以上に及ぶビジネス渡航手配の経験・ノウハウを元に、"スピーディーな手配レスポンス"と"渡航者ニーズを深く理解した対応"に自信を持っています。
▶今年3月、今後の自社の新事業として考えている【東南アジア貧困層へのボランティア体験ツアー】を、自分で実際に経験してみようと、フィリピン・セブ島を訪れました。そこで体験した様々なボランティアプログラムは、私がこれまでに味わったことのない鮮烈な印象を与えてくれました。
「国際貢献」、「グローバルな人材育成」---そんな言葉がメディアに乗らない日はありません。しかし何よりも、日本では決して見ること・体験することの出来ない海外の実状にたくさん触れて、《いまの世界と日本》の在り方をしっかり見つめ、考えること。これが大切な出発点になると私たちは考えています。
【東南アジア貧困層へのボランティア体験ツアー】は、その出発点にふさわしい機会を、きっと貴方に与えてくれるはずです。そして、貴方の人生をも大きく変えるような、衝撃的な原体験になるかもしれません。
講師:代表取締役 窪川 行一さん
※8. 9.は同じ会場で連続しています。連続受講も可能です。
■吹田市に本社を置き、吹田・豊中・箕面・伊丹を中心にコーヒーの焙煎加工・専門店の経営・豆の販売・ケーキ製造販売などをしている会社です。レインフォレスト・アライアンスコーヒーやフェアトレード・コーヒーなどのサステイナブル(持続可能な)コーヒーの取り扱いをしています。
残念ながら今回は日程が合いませんでした。
■関西学院大学には、「国連ユースボランティア」と「国際社会貢献活動」の2つのボランティアプログラムがあり、学生を海外に派遣しています。前者では、これまでに80名を超える学生が開発途上国で活動を行ってきました。
▶国際協力にあたり大切なことは何か」講演 国際教育・協力センター 安居先生
「国際貢献活動の経験談」国際学部4回生の方。終了後、自由見学可能です。
▶この研修に期待すること
この研修は、生徒たちが講演や文献で学んだグローバルな課題について、企業がCSR(企業の社会的責任)としてどう取り組んでいるのかを、直接担当者から、あるいは社長から紹介してもらい、そして質問する機会を生徒に提供するものです。
現場の実際を垣間見ることで、探究で取り組む研究を地に足の着いたものにすること、仕事の一つの実例として自分の将来を考える材料にすることを期待しています。就活での会社訪問と違い、利害関係のない中で、企業の中に入り、思いや経験を聞く機会は貴重です。
現在企業がCSR部門に力を入れることは、企業倫理としてだけでなく、投資先として選ばれるための、また、消費者から支持され選ばれるための要素ともなっています。これからの社会人には、これらのダイナミクスを理解した上で行動することが求められます。このような、企業にも、地域・地球・労働者にも貢献できる社会人の育成は、本校のSGHの柱です。
▶昨年の参加生徒の感想
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昨年度の様子 |
・私の探究のテーマは待機児童問題だ。中西金属工業には、私たちが考えた、社内託児所をつくるという改善策が実現されていたので驚いた。実際に見せてもらうこともできた。他にも、女性が働きやすい環境をつくるために工夫した点や女性社員の生の声を聞くことができ、インターネットで調べるだけではわからないことも学べた。探究の授業で生かしていきたい。(2年生・訪問先:中西金属工業)
・現在生産されているコーヒーのほとんどは熱帯雨林の伐採によるものだそうだ。しかし、レインフォレスト・アライアンスというNGO団体の活動により、環境を保全するコーヒーの生産が増えている。現在、欧米ではそのようなコーヒーが支持されているが、日本ではまだ安いものが求められる。ゆえに、損得にこだわらず環境保全を第一に考える社会の形成が、私達の課題であると思う。(1年生・訪問先:ヒロコーヒー)
・私とあまり年が変わらない先輩方が世界の発展途上国に行き、ボランティアとして活躍しているという事実を知って、改めて私にも何かできないかを考えるようになった。欧米だけではなく世界全体で起こっていることに興味を持つ必要性を強く感じた。(1年生・訪問先:関西学院大学)