2018年3月24日土曜日

「全国スーパーグローバルハイスクール課題研究発表会2018 SGH甲子園」出場者から後輩へのメッセージ


2018年3月24日「全国スーパーグローバルハイスクール課題研究発表会2018  SGH甲子園」のポスタープレゼンテーション部門で2年生が発表しました。

本校としては、一昨年の「近畿地区〜」、昨年の「全国〜」に続いて3回目の参加になります。会場は関西学院大学西宮上ヶ原キャンパスです。今年の参加校は101校。南は九州、北は北海道からの参加がありました。主催者によると来場者数は約2,500名だったそうです。

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今年、本校から出場してくれたのは、2年生の課題研究「探究」の講座のうち「企業活動と人権・労働・環境」に所属して研究していた前原直幸さんと村上準さんのペアでした。


※昨年の記録はこちらから。




村上さん と前原さんが 参加しての感想と次の2年生に向けてのメッセージを書いてくれました。 
紹介します。
村上さん: 
SGH甲子園で、自分の探究を発表できたことが嬉しいです。緊張して全然うまくいかなかったけど、これを乗り越えられたので、ちょっとは成長したのかなと思います。また多くの方にポスターの写真を撮っていただいて、頑張って作った甲斐があったなと思えました。  
後輩に伝えたいのは、千里フェスタの100倍ためになるよってことです。もちろん千里フェスタでもいろんな発表が見られるし、日本全国広しと言えども、研究や、発表のレベルでは見劣りしないです。ただやっぱり意識の高さでは、関西で行われる大会に北海道や九州から遠出して泊まりで参加していることを考えれば、この大会に対して関西圏の自分たちより強い意志で望んでいるんだと思います。 
発表の内容もさらに難しいテーマが多く、そこからも意識の高さが伺えました。また逆に千里の探究の授業では触れないようなテーマ(インスタ映えにこだわる心理の研究や、コミュ障という言葉についてなど)もあり、いろんな意味でいい刺激を受けることができました。 
自分たちの発表後の質問でも、テーマに精通しているであろう方から鋭く的確な視点から問われることが多く、はっとさせられてばかりでした 。 
また、他の発表を見ていて思ったのが、どの発表も今ある課題に対して解決案をしっかりまとめてあるということ。自分たちの発表が、事実報道ばかりで、現実的かつ具体的な解決案を提案するところまで至っていなかったので、そのことに気づけたこともよかったと思います。 
今回僕がSGH甲子園に参加したのは、ペアに誘われたからです。僕は本来こんな場に積極的に出ようだなんて考えもしないです。正直、発表とかは苦手だし、人と比べるとどうも下手です。でも今回参加してみて、恥ずかしい思いはしていません。それ以上に達成感が得られましたし、今後頑張るべきことが見えたような気がします。後悔は絶対していません。頑張ったなって思うか、頑張ろうって思うか。僕は両方思ってるし、何よりちょっとかっこいいじゃないですか「俺SGH甲子園出たんだよ。」って。

  前原さん:  
僕たちがSGH甲子園に出て分かったこと、そして痛感した事は、日本中の高校生達が、世界で起こっている問題や、日々の疑問に対して純粋に答えを探そうとしている、という事でした。世界や日本で起こっている問題に対しては、例えば「世界の食糧問題を解決しよう!」や「日本の少子高齢化が引き起こす労働者減少を止める為には」等がありました。今回僕たちが発表した「多国籍企業の下請け企業で働く労働者の人権問題」もそのカテゴリーの中にあります。 
ですが、身近なところに疑問を見い出し、研究のテーマとしている学校も少なくありませんでした。例えば、「なぜ女子はインスタ映えを意識するのか?」や「日本式建築は健康に良い」等、実際に私たちが身近に触れているものをテーマにしていて、ユニークな発表も多かったです。英語発表もとても英語のレベルが高くかったのも印象的でした。
これから探究という授業で一人一人が研究を始めて行く中で意識してほしい事は、身近なところでも、世界で起こっている問題でも、自分が疑問に思っている事を研究のテーマにしてほしいということです。僕たちが研究を始めたキッカケも「なんでユニクロの服はあんなに安く買えて、品質も高いの?」というふとした疑問からでした。そして、こういった発表の機会があれば是非参加してみてください。多様な視点からの意見、地域で異なる問題や疑問、様々な人の考え、全てを交流できる場です。思ってもいなかった意見から自分の研究の1つの答えが見つかるかもしれません。ハッキリ言ってとても楽しい時間です。