2016年8月9日火曜日

2016.8.7~9.大阪大学国際公共政策研究科 高校生夏合宿
Future Global Leaders Campに4人が参加しました。



2年生4人が応募、2泊3日の合宿研修を修了しました。 

全国から参加した高校生と混成の6つのグループに分かれ、グローバルな課題に対する解決策の提案を学術的なルールに従って発表しました。発表後の質疑では、「修士論文レベル」の厳しい質問がされましたが、どのグループも堂々と答えていて立派でした。


レクチャー→課題設定討議→リサーチ→プレゼン作成→中間発表とコメント→再リサーチとプレゼンの作り直し、を経て最終日に公開最終プレゼンを行いました。


教授の先生方、大学院生、大学生からアドバイスを受けながら、意欲ある他校生とともに、知力・人間力を総動員して取り組んだ3日間だったことが感想(下記)から読み取れます。


発表とコメント・質問への回答を分担して行っています。 ↓


修了証をいただいています。 ↓
参加した4人に<勉強になったこと・後輩へのメッセージ>を書いてもらいました。
■国際文化科2年Wさん
 僕は主に2つのことを学びました。
 1つ目は、プレゼンテーションは何かということです。プレゼンテーションというものは、大量の情報の中から自分に必要な情報だけを抽出し、それらの情報を使い、自分の新しい考えやアイデアを検証をしたり、根拠や具体性を示していくものです。最終的には、このような手順で論理的に説明したうえで自分の考え、アイデアの正当性を示すことです。
 2つ目は、客観的な視点を持つことです。この力は課題解決をする際に必要になります。自分の思い込み、偏見やこれまでの考えだけで、物事を判断してしまうのではなく、いかに主観的な視点を捨てて客観的に物事を判断できるかが、新たな思考やアイデアを得るためには、必要不可欠であるということです。
 この2つのことを実際に行動に移すことは、大変難しかったです。しかし、仲間と協力することで少しずつ乗り越えられたと思います。3日間という限られた時間のなかで、大量の書物から情報を集め、深夜に至るまで議論したりと精神的、体力的に追い込まれましたが、発表を終えたときの達成感は今までに感じたことがありませんでした。また、リーダーシップをとらない僕が、作業する中でリーダーシップをとっていて自分自身にも変化がありました。この研修で学んだことを、将来生かしていこうと思います。多くのことを学び、自分自身を変えられるこの研修に、ぜひ参加してほしいです。

■国際文化科2年Yさん
 私がFGLCに参加して1番良かったことは、よいプレゼンテーションの仕方を学べたことだ。先生や大学院生の話から、発表の論理的な展開方法やグラフの用い方、また内容だけでなく立ち方やポインターの使い方などを学べた。それらを実践するのは難しいが、今後役立てて自分のスキルとして身につけたいと思った。
 この研修には意欲がある積極的な人たちが参加していて、内容が難しくてもお互いにやる気を高め合いながら、じっくりと話し合うことが出来た。今までは問題についてなんとなく表面的にしか考えられていなかったが、論理的に考え、どのような視点を持つべきなのかを意識できるようになった。
 普段の学校とは違った環境でそのように学び、思考力を養うことはとても良い経験になるので是非多くの人に参加してほしい。

■国際文化科2年Oさん
 今回この研修に参加して、様々な切り口で物事を考えるという大切さに気づきました。プレゼンテーションを行う上で、自分の意見をまとめるだけでは説得力に欠けるため、様々な方向性から考え、自分の考えだけにとらわれずに情報を集める必要がありました。膨大な数のデータを探し、必要な部分を取捨選択するのはとても大変な作業でしたが、全体を通して問題の解決策を考えることで、その問題の裏表両面ともはっきりと理解することができました。
 今まで相手を納得させるためのプレゼンテーションというものを実践したことがなく、今回の合宿では苦労がたくさんありましたが、その分得たものも大きいです。今までの私のプレゼンテーションは、ただただわかったこと、自分の伝えたい事だけを述べているだけで、相手を納得させるという目的がありませんでした。しかし、本当に必要なプレゼンテーションの能力は、どれだけ自分の意見を相手に理解させるかということであり、そのためには、たくさんの情報との比較や検証、そして確かな裏付けが示せる根拠なども必要で、事前準備がとても重要になってきます。
 このFGLCでの経験を今後の課題解決の際に活かせるよう、今回得たものを忘れず鍛え上げていきたいと思います。

■国際文化科2年Kさん
私は三日間の研修に参加して普段経験できない数多くのことを学び、全国から来た参加者とともにとても充実した時間を過ごしました。
中でも一番大きな収穫だと感じたのは、教授や大学院生、大学生から良いプレゼンテーションの仕方や論理的思考について教えて頂けたことです。中間発表後に各グループの改善点を具体的に指摘して頂いたことにより、最終発表に自信をもって臨むことができました。
この研修に参加しなかった人や後輩に伝えたいことは、普段からの学習の積み重ねが大事だということです。多くの参加者は普段から新聞などをよく読んでいるからか、とても視野が広く様々な社会問題や国際問題に対してのその人なりの深い理解や強い考えを持っていると感じました。
この研修を通じて自分には知識が不足しているので、これからは普段から日本語と英語両方で新聞やニュースから情報を得て、自分の言葉でどちらの言語でも語れるようになりたいと考えます。
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