■講師 松岡秀紀氏(一般財団法人アジア・太平洋人権情報センター特任研究員)
■実施日 2016年6月15日,16日
■形態 国際文化科1年生対象に、「国際理解」の授業で、クラス単位で各1時間
■ねらい 日本の高校生の日常生活が国際的な課題とつながっていることを知る。
課題解決のため、3つのセクター(NGO・企業・国際的な枠組み)による取組みがあることを知る。
このチョコレートの裏の説明を読んだことのある人はいますか? |
チョコレート原材料をたどると、どこにつながるでしょう? |
■生徒たちの感想
・私たちが普段食べているチョコレートの原料のカカオ豆の生産現場では15歳未満の子どもが学校にも行けずに働かされていると知って驚きました。
・正当な労働には正当な賃金が与えられるべきだと思いました。チョコレートなどを買うときは、できるだけフェアートレードのものを買おうと思います。
・健康をおびやかされるほどの児童労働に従事している子どもがいると聞いて、自分が普通に勉強できている環境は、実はすごいことなのだと思った。
・世界には紛争、貧困、環境問題などたくさんの現実があり、その現実としっかり向き合わないといけないと思った。
・普段、普通に生活していて世界とつながっていることは実感できない。むしろ何の関係もないとさえ思っていた。だが今回、話を聞いて考えが変わった。小さなことが世界につながっていることを信じて行動しようと思った。
・フェアートレードを実践している企業の製品をできるだけ購入し、また、そういう取り組みをする団体を増やすことが、世界の様々な格差を是正するための第一歩になると信じ、行動していきたいと思います。
このつながりをサプライチェーンといいます。 |
■取り組みを終えて
・チョコレート菓子やカップ麺など生徒の身近にある製品と、フェアートレードや環境問題などの国際的な課題とが深く関わっていることを、具体的な事例を挙げて紹介していただいた。また、「1チョコfor1スマイル」の取り組みなど、企業とNGOが連携して国際的な問題に取り組んでいることを紹介していただいた。