2022年8月15日月曜日

2022.8.2-5. 「国際交流サマープログラムin九州」を実施しました

 

8月2~5日(3泊4日)、大分県別府市にある立命館アジア太平洋大学をメイン会場として、ディスカッションやプレゼン、地域フィールドワークなどの体験研修を行いました。

本校の1・2年生計48名が参加しました。立命館アジア太平洋大学で学んでいる外国人留学生をグループリーダーとし、生徒は7人ずつの7グループに分かれて1人のリーダーの下、3日間午前・午後を通じて様々なワークショップが実施されました。

留学生の出身国は、インド、スリランカ、ベトナム、インドネシア、バングラデッシュ、ウズベキスタン、コートジボワールと多岐にわたる上、普段生徒達があまり会ったことのない国出身の留学生が多く、その意味でも生徒達には新鮮な体験であったようです。

7人のグループリーダーの他に研修全体の運営進行を担当する講師2名も外国人留学生(インドネシア・フィジー)であり、それ以外にサポート役の日本人スタッフが常時3・4名いたため、明るく賑やかで活発な雰囲気の下研修は進められました。


研修はすべて英語で行われましたが、リーダーの中に英語ネイティブは1人もいませんでした。彼らが第2言語として不自由なく英語を駆使する姿に感銘を受けた生徒も多く、また、発音やアクセントもそれぞれに異なっているという点も生徒にとってよい刺激になったと思われます。

1日目は、自己紹介をはじめ様々なicebreaking activitiesを通して生徒の英語発話に対する心理的ハードルを下げる活動を中心に進められ、その後各リーダーの母国紹介のプレゼンを聞き、見識を広めました。

2日目は各リーダーの出身国が抱えるSDGsに関する問題についてリーダー自身のプレゼンを聞き、その後グループで意見交換しました。午後からは別府市内の各温泉施設を中心に班別にフィールドワークを行い、観光業とSDGsとの両立を目指した取り組みについて学びました。

研修最終日3日目は、まず午前中、近隣の湯布院を訪れ、温泉街を視察しながらオリエンテーリング活動を行いました。午後からは大学キャンパスに戻り、これまでに学んだ内容から、各リーダーの出身国が抱えるSDG課題に対する生徒なりの解決に向けたアイデアを出し合い、最終的に各グループがスキットにまとめて発表し、リーダー達にコメントしてもらいました。



3日間様々な国の留学生との交流で視野が広がり、また英語でのコミュニケーションに慣れてきた上に、最終的に自分達のアイデアによる何らかの提案を英語プレゼンという形で行ったことからくる達成感や高揚感が得られ、「もっと英語を話せるようになりたい」、「もっと世界の様々な課題について学びたいという刺激を受けた」などの肯定的な感想が多く得られました。

新型コロナ再拡大の中、安全性が懸念されたでしたたが、幸い問題なく実施でき、海外研修が困難な現状において、生徒たちへの英語学習、またSDGs教育に対する動機付けとして非常に有意義な研修になったと言えます。

《事後アンケートの4段階評価結果》
いずれも、1.そう思わないー4.そう思う
フォームの回答のグラフ。質問のタイトル: 1.「英語コミュニケーション力向上」に関して得られたことは多かったですか?。回答数: 37 件の回答。
フォームの回答のグラフ。質問のタイトル: 2.「異文化・他国理解」に関して得られたことは多かったですか?。回答数: 37 件の回答。
フォームの回答のグラフ。質問のタイトル: 3.「地域の取組み理解」に関して得られたことは多かったですか?。回答数: 37 件の回答。
4.「進路(自分が将来やりたいこと)の選択肢を広げる・見つける」に関して得られたことは大きかったですか?
フォームの回答のグラフ。質問のタイトル: 4.「進路(自分が将来やりたいこと)の選択肢を広げる・見つける」に関して得られたことは大きかったですか?。回答数: 37 件の回答。
フォームの回答のグラフ。質問のタイトル: 5.全体としてこの研修に参加してよかったですか?。回答数: 37 件の回答。

《質問「全体としてこの研究に参加してよかったですか?」への記述回答から》 

たくさんの国からの留学生と交流できて視野が広がったし、話したことがない千里生とも仲良くなれて、周りの英語話せるようになりたいという強い気持ちに刺激を受けた。また、文法の間違いを恐れずに、積極的に英語で発言できるようになった。 

ずっとAPUの教室にいるのではなく、由布院や鉄輪でのフィールドワークもあって飽きずに楽しく活動できました。4日間一瞬だったけどたくさんのことを知れたし、貴重な経験になった。 

本当に充実した時間を過ごせて、とても良かったです。学習面だけでなく、何から何までとても楽しかったです。ここまで積極的に参加して、グローバルリーダーともメンバーともここまで友達になると思っていませんでした。 

最初は自分の英語力で、研修についていけるのかどうか不安でしたが、普段交流することのない一年生などと協力しながら、チームのみんなの英語力を持ち寄ってたくさんのことに挑戦できたように思います。研修ももちろんですが、ホテルでの宿泊も友達と話すとても良い機会でたくさんの思い出を作ることができました。 

普段の机に座った勉強ではなく、実際に観光地を訪れてみたり自分たちで発表の制作をするのがすごく新鮮で楽しかったです!また、友人とも普段過ごせないような時間を過ごすことが出来たので良かったなと思いました! 

母国語として英語を使う国から来た留学生の人が少なかったので、発音などが国ごとに違っていてとても面白かったです。 

留学生と英語でコミニケーションをすることで、英語に対する関心をもてたことガチガチの英語の授業や交流ではなく、観光をしながらコミュニケーションをとれたのでとても楽しめた。 

短時間で数多くのことをこなさなければいけなかったので情報の処理能力や思考力が身についた。 

授業のような学び方ではなくグループワークが多くて自分の意見や考えが言いやすくて良かった。挑戦できる場が多くて楽しかった。 

私はもともと英語が得意な方ではなかったけれど、この研修を通して自分から英語を話す力が身につけられたと感じられたのが良かった。 

最初は4日間上手くやっていけるのか不安だったけど留学生の方々や周りのみんなの雰囲気がよく、学びやすい空間でした。とても楽しかったです。 

更に英語に興味を持ち進路の選択肢をひろげることができた。 

英語を使いながら社会問題について話し合うことができてよかった。 

ここまで英語を使い続けるということがなかったし、海外の許容範囲というか優しさというか懐の深さに包まれてたくさんのことに挑戦することができた語学研修になったなと思う。非常に貴重な体験になったと思うので行ってよかった。 

研修を受けることができたことで同年代の自分とは違う考え方を知ることができ楽しかったです。とても貴重な経験をさせていただきました。 

今回の語学研修の中で1番良かったと感じたところは大学生の方の雰囲気でした。最初に「mistakes are OK!」と言ってはくれていましたがどうしても失敗が怖かったです。ですが話していくうちに失敗を恐れてたら何も益を得られないと思うようになり頑張って話しかけようと思い始めました。実際に話してみると私の英語はめちゃくちゃだったと思いますがそれでも理解し、楽しい会話をすることができました。 

<この行事は、三菱みらい育成財団からの助成を受けて行いました。>