2018年1月9日火曜日

2018.1.2-7. NY研修の概要報告

校内で選考された2年生10名が、日本での事前研修を経て、127日にかけてニューヨークにてDiversity(多様性)を学ぶ研修を受けました。

研修中は毎晩、ホテルにてミーティングを行い、次の日の講義に向けての準備をしました。その結果、昨年にも増して講義後の質問が多数なされ、内容の濃い研修になりました。また、研修後の活躍についても一層活発なものになることが期待されます。

(この投稿では研修の概要をお伝えします。詳しい内容については参加生徒のレポートを中心に後日掲載いたします。)

 (1) 目的

  • 多様性を受容する社会・職場づくりの最新の動向と取組みについて学ぶ。
  • 人権擁護団体ADLによるワークショップを通し、アメリカがジェンダー・人種・民族による偏見や不平等をどう克服しようとしているかを体感する。
  • 国連グローバル・コンパクトが取り上げる環境・人権・労働・腐敗防止について、1) 課題研究「探究」を進める中で生じた疑問に対する答えを得、2) アメリカ国内および世界規模で現在焦点となっている課題を学び、研究を日米比較や世界規模の文脈に位置づける。
  • 移民の歴史を知ることによって、現在のアメリカ社会の多様性に対する理解を深める。

(2) プログラム
1月2日(火)
 午前:大阪発
 午前:ニューヨーク着
    【米国の近現代史を知る研修】
    ブルックリンブリッジ公園・バッテリー公園・ウオール街・グラウンドゼロ・コロンビア大学訪問
コロンビア大学旧図書館前にて
 1月3日(水)
  午前:【米国のDiversity and Inclusionを知る研修】
     The Town Schoolにて
     DiversityについてDiversity EducatorのEva Vegaさんによる講義・ワーク
この学校の図書室にて


  午後:【アメリカへの移民の歴史を知る研修】
     ①MOCA(Museum of Chinese in America)見学
         中国からの移民の歴史を英語での解説を受けながら見学

                     
     ②TENEMENT Museum見学
         ヨーロッパからの移民の歴史を英語での解説を受けながら見学

1月4日(木)
   暴風雪警報発令により、予定していたADLトレーニングは翌日(15日)に変更。
 国連見学は国連本部閉館のため中止となりました。
 (この日は公立学校も休校になっていました。)
 以下、変更して実施した内容です。

 午前:メトロポリタン美術館見学
 午後:①自然史博物館見学
ガイドから工芸品・美術品の詳しい説明を聞き、
文化的・歴史的背景を知ることができました。

    ②【国際公務員の仕事についての研修】
     ご自宅にて、元国連職員の沼田隆一氏(本校卒業生)と現国連職員の吉野さんによる講義
「異なる背景を持つ人とうまく仕事ができることが大切。
そのためには…」 沼田さんからの話を聞いています。
 1月5日(水)
  午前:【DiversityMarketingの連携についての研修】
     The Town Schoolにて,
               MasterCard社Product Marketing部長Lisa Maxwellさんによるテレビ通話を使っての講義
モニターについたカメラに向かって質問しています。
    【多様性と偏見に関するトレーニング】
     ADL (Anti-Defamation League) New Yorkオフィスにて,

                     ADLトレーナーによる講義・グループワーク
自分を説明する形容詞を2つ選び、説明します。
 【民間企業におけるDiversity and Inclusionの取り組み例を知る研修】
     メディア企業ViaCom社の会議室にて
     ①同社MTV/VH1/LogoのSocial Impact部長Noopur Agarwalさんによる講義
素朴な疑問にも笑顔で答えてくださいました。
     ②Eva Vegaさんによる研修のまとめ
 
みんなには使命があります。経験を経て、今すべきだと思っていることは何でしょう?
【研修を振り返り行動計画を考えるミーティング】
司会は持ち回りで生徒が、
教員は議題の提案や補足説明を行います。
1月6日(金)午前 ホテルチェックアウト
雪の残る空港にて行動を共にしていただいた
ガイドさん・ドライバーさんと共に

   午後 ニューヨーク発



1月7日(土) 夜 大阪着

(3) 今後の予定
      短期的には、千里フェスタでの報告とレポート文のWeb上での公開により
  中長期的には、それぞれの進学先、就職先での貢献を通して、社会に成果を還元していきます。