日 時: 2023 年 12 月 17 日(日)10:00~16:00
場 所: 国立オリンピック記念青少年センター(東京都渋谷区代々木神園町3−1)
本校からは、国際文化科2年の二人が参加しました。創意工夫を凝らしたポスターを作成した学校に送られる「優秀ポスター賞 」に他の3校と共に109校の中から選ばれました。
2023年度全国高校生フォーラム 表彰校の決定について:文部科学省
①参加の話があった時の気持ちは?
ー「
全国各地から学生が集まるこのフォーラムに私たちが挑戦してもい いのか」という不安が大きくありました。国際文化科であるため、 他校と比べて英語やグローバルな問題と向き合う機会は多くありま したが、英語を話すことは得意ではなかったため、「 英語力ではなく、 自分たちの研究を様々な人に知ってもらうことが大切だ」 という気持ちで今回のフォーラムに臨みました。
ー今の英語力で発表できるのか不安でした。東京に行けることは嬉しかったです。
②準備の際の苦労や工夫は?
ー慣れない英語でのポスター作成や原稿作りは、しんどく感じたり、
伝えたいことはあるけれど適切な表現が見つからず落ち込んだりす ることも多々ありました。しかし、 その度に周りの友人のサポートや先生からのご指導のおかげで言語 の壁を乗り越えることができたと感じています。
原稿は、易しい英語かつ初めて内容を聞く人にとってもわかりやすい内容で 、 自分たちが1番伝えたいことを簡潔にまとめることを意識しました 。ポスターは、読むだけで発表の内容が理解できるように、 文章を長く書くのではなく要点だけを載せて誰でも読みやすいもの を作ることを心がけました。
準備の際に1番苦労したことは、
原稿とポスターの表現を合わせることです。 同じ内容のことを伝えていても異なる単語だと、 聞き手側にとって今話されている内容がどこであるのか分かりにく く感じます。そのため、同じ表現に統一し、 何を言葉で補足するのか発表の前日まで先生と話し合いました。
ーポスター作成のとき、細かい作業になれず苦労しました。工夫したところは独自に作成した教材の実物をポスターと共に発表に使用したことです。
③当日の発表と討論の様子の紹介とその時の気持ちは?
ー当日は、
午前中にディスカッションを行い、午後にポスター発表をしました。
ディスカッションは、多様性について4人ほどのグループに分かれて
すべて英語で行われました。 全員の自己紹介が終了した後にグループに分かれて約30分間のデ ィスカッションがあり、 その後グループごとの発表が行われました。私たちのグループは、 「トイレロゴのジェンダーレス化」 をテーマに新しいロゴのデザインについて話し合いました。
はじめは拙い英語が伝わるか不安であまり話すことはできませんで したが、 英語の文法の正しさよりも自分が考えたことを伝えることが大切だ と考えが変わり、 最後はグループ全員が積極的に話し合いに参加し充実した時間を送 ることができました。
ポスター発表は、同時に4校が発表を行い、
私たち千里高校は最後の発表でした。
30人ほどの前で発表することはとても緊張しましたが、
ジェスチャーを加えたり笑顔ではっきりと話したりすることを意識 しました。自分たちで考案した教材を説明の際に実際に動かすと、 審査員の方をはじめとしたたくさんの人が興味を持ってくださり、 とても嬉しかったです。
質疑応答は、
英語できちんと答えることができるかとても不安でしたが、 多くの質問が事前に予測していた内容であったため即座に答えるこ とができ、事前準備の大切さを実感しました。
発表後は、他校との交流時間があり、
興味のある内容のポスターを自由に見たり、 他校の生徒と仲良くなったりと濃密なものとなりました。
自分たちの研究のオリジナル性や準備の行程で頑張ってきたことが
「優秀ポスター賞」として認められたときは本当に嬉しく、 今までにない達成感を得ることができました。
ー周りの英語力についていけず、聞き取れるが話せないといった状況に苦労しました。また、同時進行で発表を行ったため私達の声が他の声でかき消されないか不安に思っていました。
④振り返って「学んだ」と思えることは?
ー今回のフォーラムを通して、
英語のスキル向上をはじめとしたたくさんのことを学ぶことができ ました。例えば、 研究のオリジナル性やそれに対する批判的な視点の持ち方、 筋道の通った論理的な思考や短時間で重要なことを伝えるための要 約方法などこれからに活かせることが多くあります。また、 1つの目標に向かって試行錯誤しながら直前までブラッシュアップ することの大切さはこのフォーラムに参加したからこそ実感するこ とができたと思います。 探究の授業や進路やその先においても活かしていきたいと思います 。
ー周りの発表を通して参考にしたいところや改善点が見つかり次に繋げたいと思いました。