2018年12月21日金曜日

文化祭でフェアトレード商品を販売した3年生へのインタビュー

千里高校3年生の村木玲奈さんは、今年9月の文化祭で本校生と一般の来場者の方にフェアトレード商品を販売しました。そこで、村木さんがこのようなことを始めたきっかけや彼女の今後についてインタビューしました。
Q1. フェアトレードを詳しく学びたいと思ったきっかけについて教えてください。
千里高校では国際的な問題を扱った授業があり、その中でも貧困の問題―児童労働は特に私の関心の中心でした。 
学校に行けない子どもたちがいる事がとてもショックでしたし、現在の日本の子どもたちと比べるととても不公平だと思ったからです。 
そして以前から気になっていたレストランでの「食べ残し問題」は貧困問題への解決策になるかもしれないと感じました。 
▶︎プラスαエピソード
振り返れば、以前から国際問題について興味がありました。 中学3年生の時に参加した弁論大会が「将来について」でした。それがきっかけで将来について初めて考えました。その頃から国際的な問題について少しずつ考えるようになりました。

Q2. 文化祭でフェアトレードを普及させようと思ったのはなぜですか?
ある授業で、大阪大学の学生さんからフェアトレードを普及させようと学生自らが動いて働きかけているという話を聞きました。 
この話に刺激を受けて、私も動いてみようと思いました。 
高校生の私が貧困問題を解決するためにできることを考えた時、大きな事はできないけれど、フェアトレードならできるかもしれないと思いました。 
それには、国際理解の「チョコレートから見る児童労働」の授業やヒロコーヒーを訪問した際のフェアトレード普及に対する企業努力の大変さを知ったことがヒントになりました。 
▶︎プラスαエピソード
また、課題研究『探究』の授業での私のテーマは、当初「貧困問題をどう解決するか」というものでした。これではとても範囲が広すぎるので、貧困問題の中でも児童労働に焦点を絞っていきました。
 

Q3. 文化祭で行ったフェアトレードのアンケートの中で興味を持った意見をいくつか教えてください。
「全てをフェアトレード商品にする」「大手のスーパーマーケットではフェアトレード商品を見かけるが、よく行くスーパーマーケットでは見かけないので、どんなお店でも購入できるようにする」などがありました。 
これらの意見は、多少の違いはあるものの、他のアンケート意見も含めてフェアトレードの認知度を上げるべきだという点では一致していました。 
この結果には驚きましたし、みんながフェアトレードを前向きに考えているのだと知り嬉しかったです。
▶︎プラスαエピソード
文化祭では、フェアトレード商品の方がよく売れました。今回はM社の商品と対比させて販売しましたが、M社はよく名の知れた菓子メーカーです。しかし、日本で認知度の低い海外の商品だと(珍しさがプラスに働いて)結果が異なるかも知れません。もし機会があれば、今度はこのような商品と対比させて販売したいと思いました。
Q4. 千里高校を卒業後、フェアトレードもしくは国際問題についてより深くかかわろうと思いますか。それはなぜですか?
はい。将来は「人の役に立つカフェ」を経営したいと考えています。 
このカフェでは、福祉的要素を取り入れたスタイルにし、 
①社会で働くことができない人と一緒に働いたり、 
②フェアトレード商品を置いたり、 
③フードバンクに寄付したりしたいです。 
また、簡単なことではないけれど、カフェを通して他の企業にもフェアトレードの考え方を広めたいと思っています。 
この夢を実現するために高校卒業後、社会福祉が学べる大学(社会福祉士の資格取得ができる)に行く予定です。 
大学では千里高校で学んだ視点とは別の社会福祉という視点から国際問題を考えたいと思っています。 
一方で、この大学の国際ボランティアサークルにも興味を持っています。 
社会福祉についてはベースを国内に、サークルでは海外にベースを持とうと考えています。 

▶︎プラスαエピソード

カフェのコンセプトと同様、人のために何かしたいという気持ちを持ったのは高校1年生の夏でした。それまでは子ども会や地域の集まりなどでボランティアをしていました。いわばボランティアという場が与えられていた、受身の気持ちでした。ただ人のために何かするという環境はありました。高1の夏、吹田市主催のボランティア体験の案内を見て初めて自ら行動を起こそうと思いました。2011年に起きた東日本大震災後の宮城県南三陸地域を訪れ、実際に現地の様子や高校生と交流することで、「私も何か役に立つことがしたい」と本当に心から思いました。このように私がフェアトレード商品の販売を実行できたのは、環境に恵まれていたからだと思います。


2019.2.9.開催 学習成果発表会『千里フェスタ』のご案内(教育関係者向け)

大阪府立千里高等学校 第14回「千里フェスタ」及び 
「SGH/SSH生徒研究発表会」「SGH実践報告会・公開勉強会」の 
開催について(ご案内) 

本校では、「総合的な学習の時間」や学校設定科目「探究」「科学探究」などの国際・科学高校の特色を生かした学習成果発表の場として「千里フェスタ」を実施しており、本年は第14回を下記のとおり実施いたします。

本校は平成27年度より「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」、昨年度より「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」(2期目)の指定を受け、研究開発に取り組んでおります。

当日は、「千里フェスタ」と併せて「SGH生徒研究発表会」「SSH生徒研究発表会」、さらに教員対象の「SGH実践報告会・公開勉強会」を実施いたします。多くの方にご参観・ご参加いただき、本校の取り組みについてご指導、ご助言を賜りたく、ご案内申しあげます。

◆日 時 平成31年2月9日(土) 9:00~15:30

◆会 場 大阪府立千里高等学校  大阪府吹田市高野台二丁目17番1号

    (阪急・大阪モノレール山田駅から南へ800m、阪急南千里駅から北東 1km)

◆内 容  
8:30 ~ 受付
9:00 ~ 11:50 【午前の発表は保護者にも公開しています。】

・授業成果発表:1,2年生が約20会場に分かれ、「探究」「科学探究」「情報」「英語」「海外研修」などの成果発表のプレゼンテーション等を行います。また、「生活科学」などの成果作品を展示します。

・SGH生徒研究発表会(視聴覚教室):国際文化科2年「探究」口頭発表 11件
・SSH生徒研究発表会(図書室):総合科学科2年「科学探究」口頭発表 6件

12:40 ~ 13:40【ここからは事前に申込みをされた教員等対象です】 

・SGH実践報告会:課題研究『探究』について
          課題研究を支え・広げる活動
                                 (講演・ワークショップ・国内フィールドワーク・『探究基礎』・海外研修等)について

14:00 ~ 15:30 
・公開勉強会『SDGs×教科の魅力~各教科へのつなげ方と実践紹介~』
勉強会の講師には、山藤旅聞先生をお招きします。先生は生徒が主体的・自立的に学びを進める「対話式・双方向性授業」を実践しながら、教科の「学び」が社会課題の解決につながり、そしてその解決に向けて生徒自らが行動することを目指す授業スタイルに取組んでおられます。
SDGsを「窓」とすることで、教科学習を社会課題と結びつけられる可能性があります。また、SDGsをハブとして各教科が有機的に結びつくことも可能です。さらに、教員と生徒、保護者、外部リソースが「次世代の地球市民育成」という目的を共有して学習を構成することも可能になると考えます。
SGH指定校としてのこれまでの取組をこのような方向で発展させるために勉強会を企画しました。
同様の方向を目指しておられる、あるいは関心をお持ちの多くの先生方にお越しいただき、共通の課題について講師の山藤先生の実践経験からヒントを得られればと考えております。

◆参加申込や詳しい内容についてはこちらのご案内(PDF)をご覧ください。

2018年12月18日火曜日

2018.12.15.全国SGHフォーラムで2年生が発表


今年度参加し発表をしたのは国際文化科2年生の森吉さんと田中さんです。課題研究「探究」で研究している内容をポスターにまとめ、英語で紹介しました。

全国から、123SGH指定校と18のアソシエイト校の400人の他に、地元東京の5校とアジアかけはしプロジェクトで来日している23人の留学生が参加しているとの報告がありました。
朝6時台の新幹線で新大阪から出発、東京駅から徒歩約10分の会場・東京国際フォーラムには9時半ごろに到着しました。ガラスと白い鉄骨構造それに曲線を基調にしたデザインの近未来を思わせる会場です。



開会式に続いて、審査員の方と聴衆を前に2回発表を行います。4分間の発表時間に収めるために何度も構成を重ねていたおかげで、自分の言葉として話せていたように思います。






発表後の審査員の方からのcriticalな質問にも、的確に自分の考えを答えられていました。質問の内容は、児童労働の子どもの数の男女の内訳は?その差についてどう考えるか?実態を知った上で自分としては何が有効で何ができると思うか?といったものでした。これらに即座に答えられたのは、発表した内容の何倍もの知識や考察があったからだと考えています。



午後は、テーマ別のディスカッションに臨みました。本校生は「貧困」についての分科会でした。

貧困の原因は何か?有効な解決策は何か?高校生ができることは何か?グループ討論のあと全体に報告する形式で進められました。自分の研究や研修での経験を元にした意見が熱心に交わされていました。
閉会式で優秀な発表が表彰されました。表彰された研究は、次の点で優れていたように思われます。
  1. 地域の課題から出発している
  2. 海外研修による現地調査や国際比較を取り入れている
  3. 調査の結果を丁寧に分析している
  4. そこから考えられる解決策にまで言及している
  5. 4分間の中で魅力的に紹介している
この経験を生かし、さらに本校での課題研究がより良いものとなるように指導を進めていきたいと思います。


◾️参加生徒のレポート◾️
今回、SGH全国高校生フォーラムに参加し、全国のSGH指定校の生徒のポスター発表を見ることができ、とてもいい経験になりました。どの高校の発表も手が込んでいて、参考にするところがたくさんありました。 
グループ別ディスカッションでは、貧困について話しました。他校の生徒と会話をする事が出来て、とてもいいディスカッションになりました。積極的な生徒がたくさんいて、私も見習おうと思うことができました。 
私の中で一番印象に残ったのは、最後の全生徒でのディスカッションです。全生徒がいる中で、手を挙げて発表するというもので、発表する人はいるのかなと思っていたけど、誰も手を挙げていない、という状況が全くなく、感心しました。積極性に加え、発言力もとてもあり、英語での発言なのに自分の意思をはっきりと伝えれていて凄かったです。 
英語が出来るのは大前提として、自分の意見をしっかりと英語で発言することができるようになることが一番だと思いました。他校の生徒の英語のレベルの高さにたくさん刺激をもらえました。
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 私たちは午前中にポスターセッションで『探究』の授業で調べているアパレル産業での児童労働問題について、インドとカンボジアに焦点を置き、英語で「あなたならどちらのドレスを買いますか、どのように選びますか。」という題でプレゼンをしました。プレゼンの後には審査員のスタッフや他校の生徒から質問がありました。質問の中で自分たちのプレゼンの中で足りないことに気づくことができました。 
他の高校のプレゼンは自分の地域の問題に終点を置いている高校や、実際に発展途上国などに行ってそこの問題についてまとめ、解決策を自分たちで考えている高校もありました。いろいろな問題についてのプレゼンを聞けて興味深かったです。また、プレゼンテーション力の高さにも驚き、学ぶことがたくさんありました。 
午後はグループ別ディスカッションで私たちは貧困について英語で話しました。初めのほうは緊張であまり話せなかったけど、時間がたつにつれて緊張がほぐれ、話し合いが活発になっていきました。他の高校の人たちはフィリピンなどの現地に行って貧困について学んでいて、実体験に基づいて話して、自分で実際に足を運んで体験することの大切さを実感しました。同じ高校生なのに一つの問題について思っていることが違うこともあって面白かったです。私の考えと違う人もたくさんいて面白かったです。 
今回の全国高校生フォーラムで私は他の高校の生徒の英語力やプレゼンテーション力の高さに驚きました。また、私は海外の問題にばかりとらわれていたけど、私たちの身近にある地域にも問題があることを改めて実感しました。たくさん学ぶこともあり、すごくいい経験でした。ここで学んだことを二月の千里フェスタと三月に行われるSGH甲子園のプレゼンテーションに生かしたいと思います。
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2018年11月18日日曜日

2018. 10. 23. 11.5. 『探究』の授業で大学院生による論文指導

国際文化科2年生の課題研究『探究』の授業に関西学院大学と大阪大学から大学院生にお越しいただき、論文の個別指導を行っていただきました。

今年の『探究』は11講座あります。各講座に二人ずつ入っていただき、前もってお送りしてあった2年生の研究レポートに対し、具体的なアドバイスをしていただきました。
生徒の感想、指導にあたっていただいた大学院生の皆様のコメントは、後日掲載いたします。

今回は1回目。2回目は年末にお送りするレポートに対して1月に指導していただきます。

2018年11月5日月曜日

2018.11.2. 哲学カフェ「SNSについて考える」@千里高校

主催は、コリア国際学園(KIS)の先生方と在校生、卒業生が中心となって組織されている『哲学カフェ実行委員会』です。昨年夏にSGH夏季Glocalフィールドワークの一環としてKISを訪問させていただいき、交流の機会を持てたのをきっかけに、本校2年生がメンバーに加わりました。

KIS校内に限らず様々な会場で行われています。本校での実施については、今年の夏にお話をいただき、KISの校長先生にも来校いただいて打合せを行い、このたびの実施となりました。

当日は、KISから中学生と高校生合わせて19人と先生がお二人、千里高校からは、在校生18人、卒業生2人と教員3人が参加しました。会場は本校のセミナーハウス。

今回のテーマは、SNS。全員で自己紹介をしてから、グループに分かれ、SNSの問題点と解決方法について意見を交わし、最後に再度全体で意見を共有しました。「自分たちの世代がルールを作っていかないといけない」といった頼もしい意見も出ていました。

グループでじっくり意見を出し合っています。

最後の全体会での発表

グループで出された《問題点、原因、解決案》を共有

千里高校の実行委員会メンバーの3人に実施後の感想を書いてもらいました。
今回の哲学カフェではKIS生と千里生、千里の卒業生、先生が参加してくれて中学生から大人の幅広い世代の人の考えを聞くことができました。テーマはSNSの問題点、その問題の原因、解決策について話し合いました。私たちの身近にあるSNSについて一度考えてみる良い機会となったと思います。またファシリテーターとして参加させてもらいましたが、みんなの考えを聞き、その意見を深く掘り下げていくことが難しかったです。また意見が出なくなったときの話の切り出し方も難しかったので、話のつなげ方をこれからの課題にしたいです。これからも哲学カフェを開催して、たくさんの人と交流して視点を増やしたいです。(E. N.さん)
今回の哲学カフェは私たちが主体となって運営する初めての試みでした。反省点などもたくさんありますが、今回は多くの千里生とKIS生が参加してくれて予定外の人数になり驚きました。ただ、人数が多くても哲学カフェの内容は参加している全員にきちんと経験してもらいたかったので、少人数にして一人一人が考える時間を設けることができるようにしました。私の班の中でも、みんなが発言をしてくれて違う観点からの意見を聞くことができました。終わったあとには楽しかったや良かった、また来たいなどの声を直接聞くことができたので嬉しかったです。(K. K.さん)
哲学カフェが成功して嬉しかったです。千里高校の私たちとKISでの直接の会議をする機会がなくて、成功するか不安だったんですけど問題もなく、むしろ大成功という形で終えることができて満足しています、人数も予想を上回って、多くの人に参加してもらえてよかったです。哲学カフェを通して、普段話すことの少ない1年生やKISの生徒とSNSという現代の私たちが抱える問題について話し合うことができて、今まで見えなかった視点や考え方にであえてよかったなと思っています。進行する上で反省点はいくつかあったのて、そこを見直して、次に活かせたらいいなと思います。(M. M.さん)

秋休み企業訪問研修2018生徒レポート_10. マンダム

テーマ:職場におけるダイバーシティ尊重(多文化・障害・ジェンダー)

【参加生徒から】
今回お話を聞かせていただいたマンダム様では積極的な勉強会などが行われていて、社員の方々が日頃からグローバルな課題を意識しながらお仕事をされているのが伝わりました。企業が課題について学べる機会を提供しているという環境は素晴らしいと思い、私も将来働く上で大切にしたい部分だと思いました。▶︎他にも、マンダム様はCSR活動を行う上でとても幅広い関係者の方々の意見を取り入れていて、海外事業では対話を大切に英語ではなく現地語で会社を運営しているのは驚きました。宗教など海外ならではの習慣や価値観の違いについてリアルな話を聞けてとても充実した時間でした。
今回の企業訪問で、多様性について深く学ぶことができました。マンダムさんはインドネシアにも会社を展開していると知りました。イスラム教には断食月があり、断食は一日中何も食べないのではなく、日が昇ってから沈むまでの間と知りました。その中でイスラム教徒の方と仕事をされるときに断食月の際は、お昼休憩の時間を短くし、その分早く家に帰って休めるように配慮されていると聞きました。このような工夫、多様性を尊重することが、これからグローバル化が広がっていく社会で重要だと感じました。▶︎お忙しい中このような貴重な機会を作っていただきありがとうございました。
今回の企業訪問でたくさん学ぶことができました。▶︎私は薬学に興味があり、その中でも化粧品の研究や製造が特に気になっていたので、今回の企業訪問でマンダムを選びました。自分の目で化粧品会社を見てみたかったのですが、研究などに関してはあまり見れなくて残念でした。▶︎そのかわり、私は今まで人権とか宗教とか形のないものにはなかなかピンと来ることがなかったのですが、今回西山さんの体験談を色々聞かせてもらって、世界って本当に広くて、私たちはほんの少し一部の世界しか見てなくて、それも自分たち中心でしか世界を見てこなかったということを改めて認識して衝撃を受けました。私は海外で生活したことがあって、それなりにわかっていたのだと勝手に思っていたのですが、今回の講習で自分がどれだけ甘かったのかを改めて感じました。例えば、差別としてタブーとされるCMは本当にわからないものがいくつあって、答えを言われたら「なるほど」ってなりましたが、自分でそれを気づけないのはやはり日本の視点から物事を見ていて、世界の視点を知らないからなのです。もっともっと自分の世界を広げていきたいと思いました。▶︎また、自分が気になっていた海外の商品と国内版との違いも実際に見ることができ、確かな違いを感じました。それも世界の視点から物を考え、作ってるのだなと感心しました。そこからも世界の広さを感じました。
私は企業訪問研修で、私とは異なった立場、考え方の方から、様々なことを聞き、知ることができました。日本でしか暮らしたことのない一人として、伺ったインドネシアの環境はとても良いものだと思いました。多様性に寛容だということは素晴らしいと思います。「長い時間軸」で物事を見るということは、私が常々勧められている「永遠の観点から物事を考える」ということに共通しており、やはり先まで見据えての決断は大切なのだと感じました。
今日はたくさんのことを学べて本当によかったです。その中でも特に印象に残ったのは、広告の話です。黒人や白人の問題、LGBTなどの人権の問題など、現在世界には様々な問題があって、広告を使う側もよく注意しないといけない時代です。そしてそこには、企業側の「価値観の違い、多様性を認める」というメッセージが含まれているというのに感銘を受けました。確かに、肌や髪の色、宗教、価値観の違いだけで人を判断し、取る態度を変えたりするのはよくないことだと思います。それを、広告という形で世の中に届けることができるのは、凄いと思ったし、広告の重要性も改めて気付くことができました。今私に出来ることは限られてるし少ないと思うけど、いつかそういった偏見などがない社会になればいいなと思いました。
探究の研究に役立つと思い参加しましたが、自分の研究している分野以外にもたくさん面白いお話を聞くことができて、とても有意義な研修でした。お話の中でも「日本人はそう感じにくいけど、他国から見たら日本もマイノリティなんだよ」という言葉が心に残りました。たくさん質問もできて、良かったです。
最初にマンダムの歴史、具体的にどこでどのように商品を展開しているのかなど詳しく説明していただいて、とても分かりやすかった。そして、私が広告とグローバリゼーションについて探求しているということで、コスメの広告での人権問題など具体的な例をあげて疑問に答えていただいて、とても参考になった。
私はマンダムさんにて雇用やCSRについて沢山学ばせていただきました。▶︎一つ目は企業が雇用するにあたりさまざまなことに対して配慮しなければならないことがあるということです。私は配慮しなければならないことが沢山あるのはわかっていたのですが、実際の量に驚きました。わたしは一つの問題に対して被害者が出ないようにすればいいと思っていたのですが実際はそうではなく、その人と働いている人や家族また世間や国に対してまで配慮しなければならないと知り、人を雇用するのとともに、会社を経営したり物を売ることには様々な責任が付いてくることを知ることができました。▶︎二つ目はCSRについてです。CSR推進室の室長さんご自身がインドネシアにて働いておられた時に体験なされたことをお話ししてくださいました。インドネシアはさまざまな宗教が存在していて認められている国だということはしっていたのですが、まさかそれぞれの宗教のお祝い事などに合わせて国や会社が配慮しているとはおもいもしませんでした。室長さんのお話の中で特に印象にのこっているのがイスラム教の断食月に合わせて会社の始業時間と終業時間が変わったり、イスラム教でない人もみんなで食事を食べに行くことなどです。また子どもがいる家庭の人に対しては少し遅れてきても子どもの世話が理由の場合は大丈夫という点です。日本は仏教を信じている人もしくはとくに気にしていないという人が多いからなのかもしれませんが、日本の会社でインドネシアの企業のように配慮がなされているということは滅多に聞いたことがありません。しかし最近はグローバル化が重視されていることもありこのような対応を取り入れていかなければならないと思いました。▶︎マンダムの皆さん私たちにさまざまなことを楽しくわかりやすく教えていただきありがとうございました。
【引率教員から】
・CSR推進部より、以下の内容でレクチャーをいただきました。
   1.  マンダムグループのご紹介
   2. 企業の社会的責任とサステナビリティの基礎知識
   3. 最近の社会・環境課題と国際社会の潮流
   4. 日本国内と国際社会における広告と人権の問題と対応事例
   5. 質疑応答と意見交換 
・社会との共存、共生、共創という株式会社マンダムの「考働原則」や人間尊重の精神には生徒も目を啓かされたのではないかと思います。 
・国連グローバルコンパクトやSDGsの取り組み、そして企業の社会的責任についてのお話も理念だけではなく、世界の企業の取り組み事例やマンダムグループの活動のご紹介など、具体的で人間の顔や姿がイメージできるものでした。また、今回、生徒との質疑応答にて紹介のあった広告から読み取れるステレオタイプの問題性や人権課題の事例なども大変刺激的でした。 
・質疑応答では、人種や民族、宗教、文化、生活習慣、価値観の違いなど多様性への対応や配慮について、国内外の具体的な事例を紹介しながらわかりやすくお話しいただきました。

【マンダム ご担当から】
貴重な機会をいただき、ありがとうございました。今回の取り組みを通じて、若い世代のグローバル視点での社会課題に対する意識の高さや考え方に触れることが出来ました。 
当日の質疑応答とディスカッションにて、生徒の皆様より非常にレベルの高いご質問やコメントをいただきました。 
特に、人種や民族、宗教、文化、生活習慣、価値観の違いなど、日本国内とは違うグローバル視点での多様性の確保と対応の重要性について非常に興味を持たれていることを感じました。 
今後も皆様と一緒に、多様性が確保された持続可能な社会の実現にむけての課題を探究していきたいと思います。ありがとうございました。

秋休み企業訪問研修2018生徒レポート_9. ヒロコーヒー

テーマ:生産者の生活・環境を尊重したコーヒーの輸入・販売

【参加生徒から】
私は、この企業訪問で消費者としての意識について学び、コーヒーに興味を持ちました。誰によって、どこで作られたかがわかる安心があり、生産者と環境を守ることができるサステイナブルコーヒーは、その価格以上に価値があると思います。私が一番印象的に感じたのは、「1円でも高いコーヒーを買ってほしい」という生産者の思いです。そして、何よりサステイナブルコーヒーはおいしいのです。訪問の前に自動販売機のカフェオレを飲んだのですが、ヒロコーヒーで頂いたコーヒーは砂糖もミルクも入っていないのに、比べものにならないほどおいしかったのです。良い豆だから、何も加えなくても良いコーヒーができるのだと思いました。
日本ではレインフォレストやフェアトレードのコーヒー豆の購入がとても少ない理由として日本人の生産農場や原産国の環境への意識の低さが原因であると聞いて、先進国である日本だからこそ率先して考えるべきだと思ったしヒロコーヒーの、お客様へ少しでも興味を持って貰おうという取り組みがもっと広がればいいと思った。▶︎これからは『どこで·誰が·どんな品種』のコーヒー豆を作ったのかに注目していく時代がくることで、作物の安全性だけでなく労働者の人権や生活にも注目できるようになればいいなと思う。
今回の研修で学んだことは2つあります。▶︎1つ目は、コーヒーにもフェアトレードをしようという活動があったということ。2つ目は、日本人の意識の低さです。▶︎私は生徒会で文化祭を利用してフェアトレードチョコの認知度をあげようという取り組みをしました。このような活動は規模は小さいが、メディアでも取り上げられ、徐々にフェアトレードについて知る機会が増えていると思います。しかし、フェアトレードの認知度は低いことが現状です。今回の研修に参加するまでは私はフェアトレードが広まらない理由は企業側の宣伝に問題があると考えていました。今回の研修の講義等を聞いて、日本人の意識の低さに問題があるのではと山本さんがおっしゃったとき、フェアトレードがあまり広まらないのがとても納得がいきました。▶︎ありがとうございました。
ヒロコーヒーはこれから来るコーヒーのフォースウェーブという第4回目のブームに合わせて「安全が見える」商品化に務めている。具体的にはトレーサビリティ(追跡可能性)、つまり誰がどこでどのようにして消費者のもとに届いたのかがわかる事である。サスティナブルコーヒーは全てがトレーサビリティを備え、環境に配慮している。ヒロコーヒーではこれらの情報を詳しく表示しているのだ。
今回の訪問で、サスティナブルコーヒーについて学びました。サスティナブルコーヒーとは持続可能なコーヒーのことで、環境や生産者に配慮したもののことです。知識の少なさや値段が他より高いことから、日本ではあまり買われていません。日本のサスティナブルに対する意識は世界的に見ても低いと知りました。ヒロコーヒーでは生産者が講演をするなどしてサスティナブルコーヒーを広めていこうとしています。私は、教育を通してもっと知識をつけることが大切だと思いました。
私はサステイナブルコーヒーについて、欧米やヨーロッパなどの世界中では広く知れ渡っているのに対し、日本ではあまりにも興味を持たず知らない人が多いことに驚いた。サステイナブルコーヒーはコーヒー豆について細かい所までフォーカスしたものを要求し、生態系を維持するなど持続可能な環境作りをするものであることを学んだ。将来、コーヒー危機になる可能性もあると聞いてそれを止めるには少しでも多くの人にコーヒー豆の育った環境について知ってもらい、単に安くて美味しいからではなく、少し値段が高くても環境に良いものを購入するべきだという新たな考え方を持ち、意識を高めていく必要があると考えた。このような取り組みが日本をはじめとする世界にも広がってほしいと思う。
私は、昨年も企業訪問研修に参加しましたが、第一希望にしていたヒロコーヒーに行くことはできませんでした。▶︎今年こそは、ヒロコーヒーへ行きたいと思い、参加することにしました。▶︎訪問先では、コーヒーを焙煎する機械を見たり、コーヒー豆の焙煎前と後を見せてもらったり、コーヒーの違いを教えてもらったりと、とてもいい経験になりました。▶︎また、本題の、サスティナブルコーヒーのことを学び、とても考えさせられました。
時代の変化に伴って変化するコーヒー文化や今後のコーヒー文化の推測、コーヒー豆がどのように作られているのか、何を基準にコーヒー豆を選ぶのかなど教えてもらいました。私たちが訪問した前日に行われた講演会で生産者の方が、「少しの額でも高く払ってもらえれば、生産者の生活が豊かになる。」とおっしゃっていたそうです。コーヒーなどの嗜好品を買う際は、生産者のことも考えながら買い物することが大切だと思いました。

【引率教員から】
株式会社ヒロコーヒーの伊丹いながわ工房を訪問し、実際の焙煎工房を見学したのち、社長の山本光弘様からサスティナブルコーヒーに関する講義をしていただきました。 
サスティナブル(持続可能な)コーヒーとは、木を切らない、水を汚さない、化学肥料を使わない、労働者を大切にしている等の様々な側面から環境に配慮したコーヒーを指すそうです。ヒロコーヒーでは、取扱量の70%前後をサスティナブルコーヒーが占めているのですが、どうしても価格が1~2割高くなってしまうそうです。日本では欧米に比べ、サスティナブルコーヒーの認知度がなかなか上がらないとのこと。そんな中でも、安い+αのおいしくて安全なコーヒーをこれからも提供していくという強い決意を感じました。

秋休み企業訪問研修2018生徒レポート_8. 日本電産

テーマ:紛争鉱物規制への協力を中心に
【参加生徒から】
事前に見ただけでは分からなかった、紛争鉱物のサプライチェーンに関しての取り組みの内容やCSRについてなどを知れてよかった。また、私のイメージではモーターとかそういう製品を作る会社では本当に作るのだけ追求するって思っていたけど、今の社会の流れでは例えばサプライチェーンに何か問題があったら切り捨てるのではなく共に解決法を考えるというふうにしていくことが求められているということを知った。会社どうしの結び付きの強さを求められる世の中になっているとわかった。
今回の訪問ではサプライチェーンと女性の社会進出について様々な話を聞き様々なことを知ることができた。サプライチェーンの話では紛争鉱物を使わないということは世界の平和につながり私達ができる身近なことだとわかった。女性の社会進出の話では時差勤務や時間単位年休など様々な制度を取り入れるなどの工夫がされているとわかった。また、カムバック制度などの制度もあり、育休後の復職率も高かったことから働きやすい環境が整えられていることがわかった。
「サプライチェーン」とは製品が原材料の場所から私たち消費者が手にするまでにどのようなルートで作られてきたかというもので、近年問題視されている紛争鉱物の問題にも深く関わっているものです。日本電産さんでは日本電産グループが調達する材料や部品のサプライチェーンの実態を調査されました。▶︎この調査は製錬所情報を特定するまでサプライヤーを遡って調査され、その数は一万社を超えるそうです。回収されたすべての調査票を社員さんが一つ一つ目で確認して報告書を作成されたそうですが、その時間や労力は私が想像する何倍も大変なものだったと思います。▶︎また、調査途中に紛争鉱物を使用している会社を発見した場合は単にその会社との取引をやめるのではなく、一緒に問題を解決するという話を聞いて、日本電産さんは社会的な責任をしっかりと果たされている企業なのだと改めて感じました。そして私も将来、社会から必要とされる企業で働きたいと思いました。
企業は社会の期待に応えながら利潤を追求すべき、ということを学んだ。今回のお話を聞いて、モーターを作る会社が深く考えていてすごいと思うことがいくつもあった。▶︎私はCSRという言葉を初めて聞いた。これは、「企業の社会的責任」という意味である。日本電産では、お客様のことだけでなく、環境や人権、労働などにしっかりと向き合っている企業であった。その為に様々な理念を掲げ、堂々と運営しているところに私は惹かれた。それは、遠いアフリカの国のことへも目を向け、いち早く問題解決への行動を起こしていることもひとつである。私は、スマートフォンなどに紛争鉱物が入っていることは知っていた。しかし企業へ実際にお話を聞くと、それがとても身近に思えた。紛争を長引かせている理由の一つが、自分かも知れないと思うと、この問題はもっと現実的に考えるべきだと思った。さらに、日本電産では、仮に取引先が紛争鉱物を使用していると分かれば、サプライヤーと一緒になって解決する、という。これは特に印象に残っている。▶︎また私は、日本電産は、従業員を大切にするということに、とても好感を持った。女性や障害者を含め、全ての従業員が働きやすいように、今でも継続的に会社を良くしているところもすごいな、と思った。▶︎最後に、「高校生は何事にも挑戦することが大事」とおっしゃっていたので、私も様々なことに挑戦して、この経験を将来に役立てたい。
私はこの研修で、CSRとダイバーシティについて学びました。社会から求められるレベルがどんどん上がってきている今、日本電産では社会のためにどのような活動をするべきなのかを広い視野で考えていて、部品を作るだけが会社の仕事ではないのだということがよく分かりました。また、女性がより働きやすくなるために在宅勤務や時差勤務の制度が取り入りれており、将来この活動がより多くの会社に広がればいいなと思いました。
今回の訪問で、私は企業に対する見方を変えることができた。現在、国際的に紛争鉱物が問題となっており、それらが使用される機器を生産する企業が対策に乗り出しているが、日本電産もそのひとつであった。また、育児を理由に離職する女性が多いことも社会問題のひとつだが、日本電産ではその女性が職場に復帰しやすいような制度を整えていた。このように、実際に企業を訪問することで、様々な社会問題に対し、対策を行っている企業もあることが良く理解できた。将来就職活動を行う際、これらの点もよく調べたいと思う。
日本電産では、私たちが当たり前のように使っているスマートフォンやパソコン、車などのモーターを作っていて私たちと繋がりの深い会社だと思いました。私が特に心に残ったお話はダイバーシティについてです。女性が社会で活躍できるように在宅勤務、時差勤務、時間単位年休の3つの制度を取り入れていて、共働きで親の忙しさや大変さを目の前で見てきた私はこういう会社がもっと増えてほしいと思いました。
まず日本電産の建物の大きさに圧倒されました。京都で一番大きな建物だと聞きました。また、会長が日経ビジネスの「社長が選ぶ社長」に選ばれたことがあるとも聞ました。更に紛争鉱物をなくすために子会社の仕入れ先を一から徹底的に調べ上げていてすごいと思いました。
【引率教員から】
・まず本社ビルの立派なエントランスで、創業当時の会社の資料や、現在までの歴史、今作っている製品等についての説明を受けました。モーターというと始めは身近に感じられなかった生徒たちも、スマホやパソコン、ゲーム機の部品にも使われていると聞くと、急に興味を持ったようです。 
・そのあと見晴らしのいい10階の会議室に移動して、今日の本題であるサプライチェーンの問題に関するお話を聞きました。初めにCSRって何、というところから、紛争鉱物を例にサプライチェーンへの企業の責任、そして企業内のダイバーシティについてもお話がありました。説明してくださった担当の方は24歳。生徒たちにとってはお姉さんのような存在で、分かりやすく、てきぱきとパワーポイントを使って説明してくださる姿に、一同憧れの眼差しでした。 
・質疑応答の時間を30分近く取っていただいたのですが、次々と質問が出ました。ダイバーシティに関するお話しの中の、女性の活躍を助ける制度に興味があったようです。また、サプライチェーンの問題を洗い出すための質問表の取り組みにまつわる苦労にも意識が向いたようです。その他、企業で働いていくために、高校生の時にやっておくべきことは何ですかという質問には、「いろいろなことをやっていくうちに仕事はできるようになるので、いろいろなことに取り組んで。」というアドバイスをいただきました。

【日本電産 ご担当より】
馴染みの薄い言葉も多い中、皆さんしっかりと講義に耳を傾けて、質問も活発にしてくださいました。レポートも上手くまとめられており、遠い国で起こっている問題が弊社のモータによって皆さんと繋がってしまうからこそ、弊社は責任を持った製品づくりをしなければならないということを知っていただけました。また、ダイバーシティの取り組み紹介も印象に残ったようで良かったです。 
目の前の努力が世界に溢れている問題の解決に大きく役立つかもしれないことを、これからの皆さんが今回の講義をきっかけに意識していただくことがあれば、とても嬉しく思います。

秋休み企業訪問研修2018生徒レポート_7. ダイフク

テーマ:「健康経営」と「働き方改革」による人財マネジメント

【参加生徒から】
私は今日の訪問でダイフクはとても素敵な会社だと思いました。私達にもわかりやすい言葉で丁寧に明るく話してくださったことがとても印象に残っています。また、健康への取り組みとしてハンドブックを作成して社員の方に配ったり、会社が活動を補助しているクラブがあったりマッサージルームがあることには驚きました。社員が健康だと会社にもいいことがある、だから社員の健康づくりに力を入れるというのはとても素敵な考え方だと思いました。会議時間の短縮のために立ち会議をしたり、労働時間の見える化をすることで忙しい人をサポートする、長時間労働を撲滅しようという考えは働く人にとってとても助かることだと思いました。私も将来社員のことをこんなにも考えてくれる会社に就職できるといいなと思いました。私が今まで漠然と通信販売ってすごいなと思っていたことを大きく支えていたのがダイフクさんだと知りました。
今回、ダイフクさんに沢山の貴重なお話を聞かせていただき、色々なことを学ぶことができました。特に、私が今回ダイフクさんでの研修全体を通して思ったことは、「働く人にとって働く場所はどうあるべきか」ということです。この会社では、最近よく聞く「働き方改革」というものが凄く進められていたり、会社全体の健康への取り組みの強化が行われ、より良く働くための環境づくりが素晴らしいなと感じました。ただ、働くだけでなく、すべての従業員の身も心も大切にすること、それはこれからの日本や世界で働くにあたって大事なことだと考えました。短い時間でしたが、内容の濃い研修になりました。今回の研修はすごく自分の中に残りました。
私はダイフクで、リアルな物流業界を少し知ることが出来ました。ロボット業界は常に新しいものを求められ、特に物流ではより速く正確にという事がいかに重要かよく分かりました。ダイフクはその中でも、新しい観点から従来のものと違うものを作り出していて、海外の空港などからもロボットを導入したいという声があるほど物流業界を支えていました。また、社員の健康管理も行なっていて、魅力的な会社だなと思いました。
今回の訪問では働き方と健康への取り組みについてお話をして頂きました。▶︎働き方改革のお話では名前だけしか知らなかったことの内容や現実的なことを具体的に教えて頂きました。まず働き方改革は短期間では行うことが難しく長期戦になるということが現実だなと思いました。それは幾つかの課題があるからです。日本には長時間働いている=頑張っているという価値観があったり、システムの故障などによるやむを得ない休日出勤があるそうです。その中で行われている取り組みの中で私が一番印象に残ったのは立ち会議机です。立ったまま会議をしようとすると、しんどくて早く終わらせたくなり、会議の時間が短くなるそうです。▶︎健康への取り組みは本当にたくさんありました。セミナーの実施、職場でエクササイズなどの中でいいなと思ったのが勤務時間中にマッサージをしてくれることです。どの取り組みも社員が健康だと社員にも会社にもいいことがあるという考えのもとで行われているそうです。▶︎この訪問で深い知識を得られて本当によかったです。
働き方改革についてお話を聞かせていただきました。最近ニュースなどで過労死や長時間労働について報道されていたり、プレミアムフライデーなどができたり、ニュースを見たり聞いたりするだけでもなんとなく働き方は変わってきているとは知っていましたが、本当になんとなくしか知らなかったので今回のお話はたくさんのことを知る機会になりとても勉強になりました。働き方改革も何故起こったのか、今までの経緯からも説明してくださりとてもわかりやすかったです。また、1番印象的だったのが、会社で行われる健康診断の他にも健康に会社全体で気を使っていることが印象に残りました。母や父も年に一回くらいは会社の健康診断があると聞いたことがありますが、栄養指導やマッサージ、講義を受けたりということは聞いたことがなかったので、こういった健康面のサポートが思っていた以上にたくさんありとても驚きました。貴重なお話を聞かせていただき、とても勉強になったと思います。
ダイフクは1937年5月20日に設立された、主に物流機器のデザイン・製造を行う会社です。私たちがうかがった大阪本社以外にも東京本社と、滋賀と小牧に事業所があります。私がまず驚いたのは生産拠点の幅広さです。アジア圏だけでなく、アメリカやヨーロッパにも複数あるそうです。▶︎また、ダイフクではさまざまな意識改革が行われていました。まず、働き方改革です。氏名、残業時間の月間・年間合計や退社時刻等がグラフとして各部署にあるテレビにうつしだされており、残業時間が基準を越えたり退社時刻が遅くなりすぎるとその欄が赤くなるというものでした。見える化を徹底することで仕事をより協力して行うようになったとお話しされていました。また、会議時間短縮を図るための高さを調節できる机もありました。机を高くして立って会議をするそうです。▶︎次に健康への取り組みです。ダイフクには数多くのクラブがあります。サッカーやテニスなどのスポーツクラブからお酒の歴史や製造方法を学ぶクラブなどその種類は数十個もありました。クラブを通して体を動かしたり人とコミュニケーションをとることで、ダイフクが大切にしている体だけでなく心も健康でいられるような取り組みを行っているそうです。ほかにも会社にマッサージ師のかたがいたり、仕事中にラジオ体操や軽いストレッチなども行っているそうです。▶︎リーダー職の人たちへの指導方法の講座を開いたりして安心できる職場作りにも努めているそうです。▶︎ダイフクは世界で活躍するグローバル企業として更なる躍進をはかるだけでなく、会社内の改革や会社のある地域への貢献活動を重要視していてグローカルをより具体的に理解できたと思います。

【引率教員から】
まず、社員の健康づくりを推進する会社のさまざまな取り組みを若い担当メンバーたちが紹介してくださいました。そのあと、総務部長が自分の事として、「私が入社した時代には『健康なんて、個々の社員が自分で管理するものだ。』という考えが当たり前だった。」と前置きし、「どう思います?これ、全部、就業時間内ですよ。」と、従業員が社屋内のジムで汗を流したり、保健室のような部屋でマッサージを受けたりしている画像を見せてくださいました。「今は違います。企業は利益をあげなければいけない。が、企業が社員の健康を守ることが会社の利益につながることが、わかってきたのです。」ということをおっしゃったのが、印象に残りました。

【ダイフク ご担当より】
この度は、弊社大阪本社までお越しいただきありがとうございました。マテハン事業の紹介映像を交えながら、今年は「働き方改革」「健康への取り組み」というテーマで実施させていただきました。難解なテーマを分かりやすくお伝えできたか不安がありましたが、参加者レポートを拝読させていただくと、私共がお伝えしたかったことをしっかりとご理解いただいており、嬉しく思います。みなさまが社会人として働かれるのは少し先かもしれませんが、少しでも働くイメージがわき、社員の健康を守ろうとする企業の取り組みに対する理解が深まれば幸いです。このような貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。

秋休み企業訪問研修2018生徒レポート_6. NTN

テーマ:海外拠点との人事交流、女性・障がい者など多様な人材の活躍推進
【参加生徒から】
今回のNTNへの訪問で新しく知ったこと・学んだことは、女性の労働環境についてだ。育児介護休暇について、実際にどのくらいの人がそれを利用し、どのくらい満足できるものなのかが気になっていた。話を伺ってみると、NTNでは法定以前から休暇の制度を取り入れているとのことだった。また、女性従業員1人ひとりの育成計画書を上司がつくったり、託児所を作ったりと、様々な取り組みを行っていることがわかった。この訪問で知ったことを探究で活かしていきたい。
今日NTN に訪問させていただきたくさんのことを学ばせていただきました。伺わせていただく前は名前しか知りませんでした。また、ベアリングは見た目が機械のようで海外への輸出はあっても海外に拠点があったり海外の企業との関わりがあるとは思っていませんでした。しかし今回NTNという企業やダイバーシティについて詳しく伺うことで機械を作る会社でも海外と深い関わりがあるとわかりました。中国出身の梁さんのお話の中で日中の企業の似ている点や違う点がとてもわかり、もし海外で働くならそういうこともわかっていないと行けないと実感しました。フランスで一年間働いた富永さんの話では、現地の言葉を話せるということの重要性、自分からコミュニケーションを取ろうと努力することの大切さを知りました。今日知ったことや経験したことは今後に生かしていきたいと思いました。
今回NTNさんを訪問して思ったことは企業でもすごくグローバル化が進んでいるということです。知ってはいたけれど、実際にNTNの地域別売上高割合が米州が一番多いと聞いて日本企業の海外への進出はすごいなぁと思いました。また、海外トレーニーなどで仕事をしながら海外へ留学できる制度はとても魅力を感じました。私は留学や語学を学ぶのは学生のうちにしかできないと思っていたので、企業でこのような機会があることに驚きました。自分の世界が少し広がった気がします。将来就職する時もこのような制度がある会社がいいと思いました。実際にフランスに派遣なさっていた富永さんのお話を聞いて日本と随分働き方が違うことを知りました。昼休憩の後にまた休憩時間があり皆でお菓子を食べたりするのは素敵だなと思いました。それぞれの文化にいいところがあるので、もっと沢山の国の働き方について知りたいです。今回の企業訪問を通して私は日本企業が世界的にとても活躍していることと日本製品の技術の高さを知りました。きっと日本人の真面目で細かいところまで拘る精神が良い製品を作っているんだなと思います。貴重な体験ができて本当によかったです。
私は今回の企業訪問を通じて、NTNがこれまで歩んできた100年の流れを知る中で、NTNがベアリングとドライブシャフトを中心とした製品の独創的技術の創造、そしてダイバーシティ推進の取り組みを通じて国際社会に貢献していることを学びました。▶︎その中でも特に、ほとんどの女性社員が育児休暇後に復職していることに驚きました。日頃耳にするニュースからはそのような会社があるとは思えなかったのですが、私が知らないだけで育児休暇後の復職は当たり前になってきているかもしれないので、NTNとはまた違った会社のダイバーシティ推進の取り組みについても調べようと思いました。
私達が直接見ることは少ないかもしれませんが、身近にある近代化なものにも使われていること、ベアリングは昔の人の考えを応用したものなど、ベアリング等についての知識を得ることが出来ました。また、海外とのネットワークが充実しているので、価値観が違ってもお互いに認め合い、一緒に働き、協力し合うことが出来るということを学びました。
私が今回の企業研修で学んだことは、ダイバーシティの考え方と海外トレーニーという制度のことだ。ダイバーシティと言われると私は女性の活躍推進という言葉がすぐに思いつくが、NTNが考えるダイバーシティはこれだけではなく、海外からの留学生や、障がい者の方も会社で働いてもらうことを考えている。誰もが働きやすい環境で働くことを第一に考えている。また海外トレーニーという制度はNTNの社員が1年海外で働くという制度だ。私はこの制度を知ったとき、社会人になっても海外で学ぶことが機会があることを知り、もっといろいろな会社を調べて将来の就職に繋げたいと思った。
NTNを選んだのは、「なんてなめらかー」というCMが特徴的で気になったからです。NTNという会社は、ベアリングを作っている会社でした。ベアリングとは、あらゆる機械の回転を支え、摩擦を減らすことでエネルギー消費を抑える商品でした。今はほとんど機械にNTNのベアリングが使用されていて、社会に欠かせない商品であることを知りました。▶︎NTNで学んだことは、言語の大切さです。NTNは、日本だけでなく、海外にも多く展開しています。中国、ヨーロッパ、アメリカ、インドなどに営業所を、持っています。そこで商品を売ろうと思ったら、英語はもちろんのこと他の言語も話せることが必要とされます。英語は世界の共通言語です。中国語やフランス語が通じなかったら英語を使って会話するのが当たり前になっているという話をきいて、やはり英語は大事なんだと感じました。英語を話したい、学びたい、と強く思いました。NTNには、入社してからの留学プログラムが存在します。それを聞いてすごく驚きました。大学の間に留学を経験しなければもうこれから先は一生行けないものだと思っていました。会社にそのようなプログラムがあること自体初めて知ってNTNは魅力的な会社だと感じました。▶︎この会社に企業研修に行って、改めて海外で働きたいという気持ちが大きくなりました。日本の会社に勤めても海外で働ける可能性は十分にあります。諦めずに英語の勉強を頑張りたいと思いました。
ベアリングというものを初めて知って身近にある物だと知って驚きました。また、NTNがしている社会貢献活動にはとても感銘を受けこのような活動に参加したいという気持ちになりました。他にも、海外研修の話を聞いて様々な形で海外と関われる機会があるのだと視野が広がりました。

【引率教員から】 
・前半は企業の成り立ちおよび、ベアリングとはどういうものかを実物を用いて教えていただきました。
生徒達は、普段目にしないベアリングを見ながらとても興味深そうに聞いていました。ベアリングが車や新幹線などの身近な物だけでなく、風力発電などにも使われていることを聞いて、自分達の生活に無くてはならない物であることを実感しました。また、会社として、自然保護や教育にも関わっていることなども聞かせていただけました。
・後半は、中国人社員の方と、1年間フランスで働かれていた方の話を聞かせていただけました。
日本の働き方との大きな違いや、生活習慣の違い、価値観の違いなど、様々な違いを学ぶことができました。お二人の共通するメッセージとして、その❬違い❭を受け入れていくことの大切さや、違いを感じられる場所にどんどん飛び込んでいく勇気を持って挑戦することの大切さが伝わってきました。写真をもちいたりユーモアを交えて話していただき、生徒もとても楽しそうに聞いていました。
・最後にいくつかの質問と、一人一人の感想を述べ終了となりました。
・生徒8人に対して、社員7人でとても丁寧な対応をしていただけました。

【NTN ご担当から】
当社の事業内容やダイバーシティ、社会貢献の取組みを知ることで、将来の働き方を考えるきっかけとなり、新しい気づきに繋がったようで大変嬉しく思います。海外との交流における言語はコミュニケーションを図る上で必要ですが、大事なのは言葉だけでなく行動する事です。当社では人種・性別に捉われず、一人ひとりの個性を尊重し、能力を最大限に生かせる環境を整え、様々な経験を積んでもらいたいと考えています。当日は生徒さんの思いを直接聞くことができ、我々も再認識させられた事が多々あり、感謝申し上げます。当社訪問がお役に立てる事を切に願いながら、皆さんの今後のご活躍を期待しています。

秋休み企業訪問研修2018生徒レポート_5. トラベルフロンティア

テーマ:東南アジア貧困層へのボランティア体験ツアー

【参加生徒から】
今回の企業訪問研修に参加するまで、ボランティアに対してあまり興味がなく、漠然とした考えしか持てていませんでした。▶︎しかし、孤児の子供たちと一緒に遊ぶ事もボランティアになるといったお話を聞いて、ボランティアというのは、遠く感じていたけれど、身近なものなんだと理解することが出来ました。▶︎また、ディベートでは、自分とは違った意見を聞く事で、自分の考えがより深められたと思います。▶︎この研修を通し、ボランティアをしてみようと思いました。
今回の研修ではトラベル・フロンティアの代表の窪川さんがフィリピンのセブ島にボランティアに行かれた体験を現地の写真を交えて話してくださいました。また、「東南アジアの貧困地域のツアーで、1週間ボランティアをすることに効果は期待できない」というテーマでディベートをしました。▶︎その中で私が印象に残っていることは、窪川さんがボランティアは食事を作ったり提供することだけではなく、現地の子供たちと遊ぶだけでもボランティアになるし、実際に自分で海外に行き、体験することが大切だとおっしゃっていたことです。今まで自分はボランティアはハードルが高く、自分からは遠い存在だと思っていたけれど、世界には1日だけの小さな支援でも必要としている人がいることを知り、とにかく行動に移すことが大事なのだと思いました。▶︎私は今回の研修に参加したことで初めてセブ島で支援を必要としている人たちの現状やボランティア活動について知り、考えることが出来ました。この現状をもっと多くの人に知ってもらい、ボランティア活動は特別なものではなく、誰でもできる身近なものだと思ってもらうことが大事なのではないかと思いました。
今回の企業研修で一番印象的だったのは、トラベル・フロンティアの代表取締役である窪川さんが、現地の人々はボランティアを必要としているので、1日でもボランティアに参加するべきだとおしゃっていたことと、ボランティアで一番必要なことは「積極的な姿勢」であり、現地の人の迷惑になるかもしれないなどといったことは考えずに、そこに飛び込んでみることが大切だとおっしゃっていたことです。▶︎1日でも、1度でもボランティアに参加して「貧困の現実」を見ることで、ボランティアに対する価値観が変わったり、日本という国について客観的に考え直すことができることができるという話を聞いて、ボランティアに対する関心が高まり、1日でも、1度でもいいと思うことでボランティアに参加することへのハードルが下がった気がしました。▶︎また、現地でご飯を作ることだけでなく、現地の子どもたちと遊ぶことも立派なボランティアだと聞いて、ボランティアはそれほど難しいことではなく、今の自分でもできることが沢山あることを知ることが出来ました。▶︎更に、余計なことを考えず、一歩踏み出してみることが、その勇気が大切だと聞いて、挑戦することの大切さを学び、ボランティアに対する意欲がよりいっそう沸きました。今までボランティアに興味はあったけれど踏ん切りがつかなかったので、気になっていたことを詳しく知れてとても嬉しかったです。▶︎それだけでなく、ボランティアに関するディベートを行ったことで、ボランティアそのものの意味などを深く考えることができ、とてもためになりました。▶︎加えて、高校生でも参加できるボランティアのプログラムが紹介されているサイトも教えて頂けたので、余計なことを考えたり、恐れたりせず、積極的にそれらに参加していこうと思います。
今回の研修を通してボランティアについての知識が増え、私の中でボランティアをするという事が具体的になりました。特に印象深かったのはボランティアは一日からでも必要とされているという事です。短い期間でも入れ違いで行くことで継続できることを知りました。また現地の子供と遊んだり、ご飯を作るだけでもいい事も知ることができました。これからの人生でボランティアに参加できる機会があれば積極的に参加したいと思います。
私は今までボランティアはとても重労働で大変な事だと思っていました。でも窪川代表のお話で子供と遊んだりすることもボランティアのひとつで決して難しいことではないということを知りました。海外のボランティアに参加したいという気持ちはありますがまだ不安もあります。でも一歩踏み出す勇気を持ってまずは国内のボランティアから始めてみようと思います。最近、日本では自然災害による被害を受けている地域がたくさんあります。少しでも復興の力になれるように時間を見つけて積極的に参加していきたいです。▶︎また今回、始めてのディベートをやってみて海外のボランティアに対してたくさん意見が出てきて、色々な考え方があるんだなと感じました。
今研修で、ボランティアの大切さ、貧困の現状を学びました。私は今まで、海外ボランティアをしようと思ったことは何度かありましたが、実際にしたことはありません。なぜなら海外ボランティアがどのような事をするのか、学生可能なボランティアには本当に学生が来るのかが分からず、躊躇っていたからです。ですが今日の研修で窪川様に海外ボランティアがどのようなものであるか、なぜした方が良いのかを教えていただきました。私はこの研修で、このことを知れてよかったと思います。
今回企業研修に参加して、ボランティア活動をより身近に感じる事が出来ました。東南アジアの超貧困地域という問題は、私の生活とはとてもかけ離れた問題だと思っていましたが、今回の窪川さんの話やディベートを通してボランティアに1日でも参加する事で支援出来ると分かりました。また、貧困の根本的な問題解決にはならなくても、ボランティア活動を広げる事で多くの人に現状を知ってもらう事が出来るし、それが将来的な問題解決に繋がると言うことを学べました。
ボランティアに興味はあったが、いざ行こうとは勇気がなくて思えなかった。しかし今日の窪川さんのお話やボランティアについてのディベートを通して、小さな事でもいいから、積極的な意志を持ってボランティアや問題解決へ1歩踏み込んで行けたらいいなと思った。そしてその体験を通して、日本の問題解決の手掛かりに繋がっていけばいいなと思った。
今回の研修を通して、「ボランティア」とは何なのかということを改めて学ぶことができました。ボランティアには少し興味がある、というくらいでしたが、窪川さんのお話を聞き、実際に短期間のボランティア活動のメリットデメリットをディベートで深く考えることによって、身近なものだ、ということに気づくことができました。また、ボランティアは積極的な姿勢や困っている人を助けたいという意思があってこそ成り立つものだ、ということを学ぶことができました。
【引率教員から】
1.最初にトラベルフロンティアという会社とセブ島について紹介していただきました。
・会社の事業として考えたことがきっかけで、2015年にセブ島のボランティアプログラムに参加し、実際にボランティアを体験することで、考え方が大きく変わった。
・ボランティア体験によって、視野・知見が広がり、自分の価値基軸を揺さぶることができると同時に、「日本」という国を相対化してみることができるようになる。 
2.イギリスに語学留学されていたときのご経験から生徒にディベートを提案され、「東南アジアの貧困地域へのツアーで、1週間ボランティアをすることに効果は期待できない」をテーマにディベートがスタートしました。
・2年生1名以外の1年生8人はディベート初挑戦。
・立論・質問・反論の流れで全員が積極的に議論に参加し、充実した時間となった。
・窪川様からのジャッジでは、両者の主張として大きく対立していた「抜本的解決にならない」と「拡散にこそ意味がある」という点において、「実は両方その通り」とのことでした。広島の災害を例に、災害そのものの解決にはならないが、困っている人の役に立つことそのものがボランティアであり、自分だけのせいでないことで困っている人を支援することが、自分のまわりだけじゃなく、日本や世界を変えていくというお話がありました。 
3.最後にもう一歩踏み込んだテーマとして「東南アジアへの貧困地域に対して、日本の大人・学生がどんな行動をするのがよいか」が提示され、全員が自分で手を挙げて意見を述べました。ボランティアをやろうと思った、先進国の若者だからこそできるSNSでの現状発信の提案、よりボランティアに取り組みやすい社会にしていくこと、フェアトレードの取り組み、「今日自分でこの企画に参加しようと勇気を出したら素晴らしいお話が聞けて、これからも自分で踏み出していきたい」という決意表明等、全員がしっかり自分の考えを表明できました。 
4.まとめとして窪川様から、「勇気が大事だし、今日こうして自分が話していること自体が一つのボランティア。いつの日かぜひ一歩踏み出して、様々な形でのボランティアに取り組んでほしい」との励ましをいただきました。終了後にボランティア団体について窪川様に個別に質問する生徒や、どうすればうまく考えを言葉にすることができるのか2年生に質問する生徒もおり、ディベートの取り組みによって、より能動的で深い学びとなったと。

【トラベルフロンティア 代表 窪川様から】
今回は新たな試みで、ディベートを行いましたが、当初はどのような議論になるのか想像もつかず、私自身不安もございました。しかし、初めてディベートを経験された一年生の方が、しっかりと意見を発信されていたことに、とても驚きました。また、グループのリーダーの生徒さんが、きちっとグループ内の意見をまとめていたのも印象的でした。生徒さん全員が積極的に参加をされていて、発言されていたのが良かったと思います。

秋休み企業訪問研修2018生徒レポート_4. 江坂-企業家支援センター

【テーマ】 人にとって「仕事」「働く」というのはどういうことか
~若者・障がい者の就労支援および企業支援の現場から見えること~
【参加生徒から】
事前にホームページやレポートを見て疑問に思ったことを質問できてよかったです。私が印象に残ったことはいくつかあります。1つ目は「人はなぜ平等なのか」ということをお話されていた時32代さかのぼっただけで世界の人口を超えるとおっしゃっていた事です。もし、38億年前にバクテリアが滅亡していたら今の自分がいないと考えると命の重さを改めて感じました。▶︎自分が本当は何をしたいのかとかが全然決まっていなかったけど、「経済って何?」のお話でその答えのようなことを教えていただきました。経済とは世をおさめ民を救うという意味で人々を幸せにすることでお金が動くことだと知りました。幸せを提供する仕事は残るというのもすごく印象的でその幸せを提供する糧にするために今勉強しているのだと知りました。私は自分が勉強があまり好きではなくなぜ勉強しないといけないのか疑問に思う部分も多かったのですが、お話を聞いて自分が今学んでることは自分の経験となり将来、仕事をする上での糧となることだと知りました。未来のことは自分が生きてきた中からでしか選べないから今のうちにたくさん勉強してたくさんのことを学んで、友達や知り合いに自分のことについて聞いてみたりして、自分がやりたいことを見つけられるようにしたいです。自分も高木さんのような困っている人々を助けられるような仕事に将来つきたいと本当に強く思うことができました。▶︎とても良い体験ができました。本当に有難うございました。
今回の研究で私は、経済とは世をおさめ、民を救うこと。そして人を幸せにするということだと学びました。これまでの自分の考えでは、学校には大学に行くために行く、仕事はお金を稼ぐためにするものだと思っていましたが、高木さんのお話を聞いて、考えが180度変わりました。学校に行く理由は将来誰かを幸せにするために準備をするためだということ。また、自分が生きてきた経験は自分しかしらない。そのため、自分のその強みを活かして社会に求められていることをする。それが企業することにおいて大切なことだと学びました。一日一日目標を持って取り組む、そして自分のできることを誰かのためにする。それが「働く」ことだと学びました。今回の研修で起業をすることなど、たくさんのことを深く学べ、同時に自分の成長に繋がることだったと感じています。この経験を周りの人間に伝え、共有し、今後の学業に活かしていきたいと思います。
私は研修をする前に、夢がまだ決まっていない中、学生のうちにできることを一つでも教われたらたらいいなと思っていました。▶︎お話を聞いて一番印象に残ったのは、経験の大切さです。何事も準備が大切で、経験は自分の強みにもなるなと思いました。また、この企業研修に参加するという経験によって経験が大事ということを学べたので、身をもって感じることができたし、もっといろいろな人の話を聞きたいなと思いました。▶︎テストのための勉強ではなく、自分の準備のための勉強というお話も強く印象に残りました。良い大学を目指すためでなく、その大学を行ってやりたいこと、目的を持つことが大切なんだなと思いました。あくまで通過点ということがわかったので、自分のやりたいことをみつけてモチベーションをあげることができたらいいなと思います。▶︎高木さんのお話はとてもよい経験となりました。ありがとうございました。
私は、働くということを生きていくための収入を得るためと考えていました。しかし話を聞いてから、働くというのはただ単に働くのではなく人が幸せになるために働くという新たな知識を得ることが出来ました。▶︎他人に流されたり他の意見に囚われず、自分の目で自分のやりたい仕事を突き止めていくことが大事だということがわかりました。自分のことは自分が1番知っているということを強くおっしゃっていて、自分たちよりも経験が豊富な方だからこその言葉で非常に信頼感がありました。▶︎「視点はグローバル、行動はローカル」という言葉がとても印象に残っています。自分もその言葉のような周りはしっかり見て、行動は基礎的なことからできるようこれからの人生を歩んでいこうと思いました。▶︎この経験は将来必ず役に立つと思います。▶︎本当にありがとうございました。
今回の研修で、「視点はグローバル、行動はローカル」という言葉が1番印象に残りました。探究の授業では規模の大きい問題を扱っているので、解決方法を見つけることは不可能だと感じることがありますが、身近なものから考えていけば良いと分かりました。また、起業家や障がい者の支援に共通点などあるのだろうかと疑問に思っていましたが、欠けているところを補うだけだと分かり、これはどんな人にも当てはまるのではないかと感じました。▶︎まだ高校生である私が仕事や社会について抱く疑問に対し、率直に答えてくださったので、今までの自分の考えとは違う新たな見方を知ることができ興味深い研修となりました。
僕は人は平等ではないとということにとても共感を得ました。実際生きていて平等という言葉をよく耳にしますが、ほとんどが平等じゃないと感じています。そこで人は対等であり、障がいの有無に関係なくみんなが対等であるということがとても心に残りました。これからはみな対等であるという考え方を尊重したいと思いました。そして、今回のお話で誤解が解けました。それは、大企業に就職すれば安定した生活が送れるということは必ずしも正しいわけではないということです。僕は常に大企業に入れと言われ続け、大企業=将来安泰だと思っていました。しかしそれは違い、たくさんの社会の裏側について知ることができ、とても感心しました。最後に、高木さんのお話を聞いて、将来の構図の枝が大きく増えた気がしました。そして物事を多様な視点から見ることでいままで気づかなかったことや、自分にとってメリットになることがわかるのだと気付かされ、とても有意義な時間でした。
起業家として何をするべきなのか、というよりも、そもそも「働く」とは何か、なぜ働くのか、のように根本的なところのお話を聞くことができてよかったです。他にも普段知ることができないような企業の現状も知ることができてとてもためになりました。そして、「障がい」はどの人にも起こりうることであり、「障がい者」は特別扱いするものではない 、というお話を聞いて自分の中に新しい価値観を吸収できました。
今回の企業訪問では起業家支援について、また、起業家と就職者との関係について学びました。江坂起業家支援センターでは起業したい障害を持った人の支援も行っておられ、起業するのに障害は全く関係無いのだとお話を聞いて感じました。私がお話を聞いていて印象に残っているのは「起業家の凸凹を埋めたい」というお言葉です。ピッタリの組み合わせを見つけることで起業家と就職者が良い関係になれるんだと思いました。また、人々を幸せにする為に働く。そのための準備段階が学校であると聞き、学校生活で学べることを大切にしていきたいと思いました。
私は、ホームページを読んで興味を持っていた起業に関する内容に心踊り、この企業訪問をとても楽しみにしていました。また、たくさん聞きたいこともありました。▶︎実際に会社を訪問させていただき、興味深い知識や新しい考え方を知り、とても充実した時間を過ごすことができました。また、事前に考えてて来た質問に加え、その場で浮かんだものにもとても丁寧に答えていただき、とてもためになりました。また、お話を聞いて新しい考え方も身に付きました。それらを生かしてこれからも起業や働き方について自分自身でも考えていきたいです。
【引率教員から】
このセンターの代表の高木様は人と接する時は必ず対等な立場でいるそうです。これは、人は誰しも得手不得手があり、それは障がい者もそうでない人もみな同じだという考えが根底にあるからとのことでした。また、仕事は、自身が不得手なところを得意な人が手伝うことでうまくいくと考えられている。また働くとは人を幸せにすること(そのためにはどうすればいいのか準備するところが学校)。起業してうまくいかせるためには、こういった考えが大切であるとも話されていました。生徒が質問しやすいような雰囲気を作ってくださり、また、予めお送りしていた生徒の質問に答えながら進めていただきました。
【江坂−起業家支援センター 代表 高木様から】
今年も1年生が多く、つい半年前までは中学生だった生徒さんの質問に答えながら「人にとって働くというのはどういうことか?」「なぜ起業家と障がい者の支援を行っているのか」についてお話をさせていただきました。研修に参加した皆さんの声もたくさん聞けて楽しかったです。感想を読んで、新しい考え方にふれても、それが真理であればすぐに吸収する柔軟性を感じました。これからも自分の目的や目標を大切にし、学校での学びを通じて、真理や本質を探究してほしいと思います。

秋休み企業訪問研修2018生徒レポート_3. 中西金属工業

テーマ:男女共同参画型の事業経営をめざして
【参加生徒から】
中西金属工業では、働きやすい職場を作るために様々な工夫をされていました。▶︎まず印象的だったのは、木目調のオシャレな部屋です。そこにはキッチンやテーブルなどがあり、普段コミュニケーションをとらない部署の人たちとも関わることのできる場所でした。くつろげる空間で、自由にミーティングもできるそうです。他部署の人たちと話すことで新たな考えが出てきやすいのだと思います。▶︎それから、始まったばかりのプロジェクトも紹介していただきました。社員全員がより働きやすい会社を作るために始まったそうです。4つのチームで構成されていて、それぞれのチームが会社の問題点を掲げてそれを解決するために活動されていていました。例えば、出産後や育児中の社員を対象としたキャリア支援チームでは、出産や育児についてのリーフレットを制作されているそうです。ここには役所への手続きの仕方や育児中の家事分担のこと、さらには妊娠を社員から報告された上司の対応の仕方なども書かれているそうです。こうして情報提供をしたり、上司の認識や意識を変えることを目的としているそうです。▶︎この他にも多くのことに取り組んでおり、出産後の女性社員の復職者や男性社員の育児休暇取得者の人数も増えています。中西金属工業は、性別関係なく活躍するために新しい挑戦をし続けている働きやすそうな会社だと感じました。
・まず一番最初に驚いたことは、会社のオフィスがイメージしていたよりもとても開放的だったことです。いつでも気軽に意見交換が出来るように工夫された空間が至るところにあり、実際にそこで話し合いながら仕事をしている方々を見て、対話できる環境をつくることは、あらたなビジネスが生まれるきっかけになっていると学んだ。▶︎今まさに中西金属工業で行われている『Next NKC PJT』は社員による社員のための環境づくりがされていて、時代の革新のような刺激を感じた。実際に子供のいる女性の方々が事務局で育児·子育てと仕事の両立ができるための運営をなさってたり、オフジョブで社員同士の親睦を深めるための企画をしてそれを仕事にも生かしたいという話を聞き、仕事が嫌なものではなくイキイキとできることは一番大切なことかもしれないと思った。
社屋の外観や、名前のイメージから、ガッチリした男の人がたくさんいたり、オフィスでは皆パソコンに向かってカリカリ仕事していそうな感じのイメージでしたが、全く違って、交流できるとても綺麗なスペースがあったり、オフィスにも皆さんが交流できる工夫がしてあって、とても驚きました。社員さん一人一人のことが考えて作られているとてもいい会社だなと思いました。私も将来仕事に就くならこのような会社に入りたいと思いました。とてもいい経験ができて良かったです。▶︎自分たちで同じ目標を掲げるグループを作り、その目標達成のため何をすべきか考えるなど、自分たちで色々なことを考えることを聞き、驚きました。
事前に中西金属工業CSR報告書を読んだとき、環境問題やダイバーシティー、働く環境づくりなど、今話題の課題にすごく前向きに取り組んでいるのを知って、すばらしい会社だなと思いました。訪問当日は、働く環境をより良くしていこうと活動している4つのチームの方からお話をしていただきました。現段階でも私のイメージにあった会社より、すごく働きやすいと思っていたけど、さらに皆さん自身で働きやすくしていこうとしていて、すごいと思いました。中西金属工業の方々と楽しく意見交流ができて、とてもいい経験になりました。
様々な事業部の方々が来てくださっていました。主に労働環境の改善についてのお話をしていただきました。今、会社が直面している問題に対して私たちの意見を聞いてくださったのには驚きました。学校でも会社でも同じですが、組織の中で何かを変えるのはとても大変だと思います。そんな中で矢面に立って少しでも現状を改善しようと行動している方々にお会いできてよかったです。この経験を生かして、自分から動いてみようと思います。
大阪市天満にある「中西金属工業」を訪れた。▶︎中西金属工業では女性活躍推進プロジェクトを2014年から行なっており、2018年からは本格的に「Next NKC PJT」を進め、女性活躍推進に取り組む出産育児のサポートをし、あらゆる社員がイキイキ働ける環境作りを出来るように努めており、プロジェクトのコンセプトを「主体性」とし、「社員の社員による社員のためのPJT」「声を上げ自ら実現する」ことを掲げ、主体性、行動力、創造力を発揮できるようにすることを大切にしているそうだ。
具体的には、2008年から託児所利用制度を整えたり、2016年からは男性の育休制度を導入、また女性がキャリアアップを諦めずに会社に貢献するために、出産育児のリーフレットを作成し情報交換を行ったり、先輩社員の経験や意見を参考に自分の働き方を見つける情報共有を行なっているらしい。結果、2014年以降の復帰率は100%である。▶︎会社は現代的で、社員が自由に書き込めるホワイトボードや、自由に利用できるキッチン、自分のことを投稿できる(FACEBOOKのような)モニターが設置されていた。私は探究の授業で「女性が出産後も働き続けるには」という題について調べており、実際に様々なプロジェクトを進めている話や、結果を聞くことが出来て、探究を進めるにあたってとても参考になった。
私は中西金属工業という名前から金属関係の製品を作ってる工場のような会社だと思っていましたが、実際に話を聞いてみると、農業製品や、環境製品も作っていて驚きました。サッとミーティングができるテーブルや、集中できる個人テーブル、アイデア共有のできる掲示板があったり、コーヒーが無料だったり、オフィスが一続きにすることで他の部署とコミュニケーションを取りやすくしたりするなど、働きやすい環境づくりを積極的に行なっていました。
会社をよりよく、社員がもっと働きやすくなる会社を目指して何人かの社員によって作られたNext NKC PROJECTというグループの取り組みも盛んでした。グローバルチームやキャリア支援チームなど4つにチーム分けをし、社内の課題に対してそれぞれ具体的な解決策を出して実現しようとしていて行動力がすごいと思いました。私も将来就職したとき、より働きやすく、楽しく働ける会社づくりに貢献できたらな、と思いました。

【引率教員から】
当日は、会社内を案内していただいて実際に仕事をされている様子を見せていただきました。また、社内のいろいろな部署から一人ずつ集まって構成されたCSR担当グループの方たちがパワーポイントを使って、それぞれの部署での課題やテーマを高校生たちに投げかけ、ディスカッションをするという形で研修を進めてくださいました。

【中西金属工業 ご担当から】
皆さまのレポートについて、当日参加した当社プロジェクトリーダー達から以下のコメントがありましたので、ご紹介します。
*こちらこそ貴重な体験ができました。彼女らの視野が少しでも広がったならばうれしく思います。
*気づきの場を与えて頂いたと思っています、貴重な経験をさせて頂きました。有難うございました!
*学生さんの視点から我々の活動内容や課題に対するコメントをもらうことができ、新しい視点での気付きをもらったことが面白かったです。
CSR室としましても、皆さまと双方向でのディスカッションができたことが何よりの収穫でした。皆さまの益々のご活躍を祈念しております。

秋休み企業訪問研修2018生徒レポート_2. 大阪ガス

【テーマ】温暖化対策を中心とした環境への取組み ~実験集合住宅NEXT21にて~


【生徒レポート】
「大阪ガス実験集合住宅next21」は環境 エネルギー 暮らしの面から実証・提案することを目的に、1993年に建設されました。屋上では植物が栽培されていたり、アゲハ蝶の幼虫がいる木など自然であふれていました。また、地震や台風などの自然災害が起きた時に停電したとしても、停電対応ガスエンジンコージェネレーションシステムなどの自立運転により電力を供給することができます。そして、住宅には子育てへ向いたもの、高齢小規模世帯へ向いたもの、家族の個人化へ対応したものなど様々なバリエーションがありました。それぞれの住宅では沢山の工夫がされており、居住者への配慮を感じることができました。
大阪ガスに企業訪問に行ってきました。実験集合住宅ネクスト21で、社員の方に大阪ガスの環境への取り組みのご説明をいただきました。説明はエネルギーに関することとネクスト21での住宅実験に関することとの2つに大きくわかれていました。エネルギーの説明では、多様性に合わせた商品開発の必要性や商品の省エネの取り組みなどをエネファー厶を具体例として学びました。▶︎実験住宅では、ある家族の生活をシミュレートした家の内部を見学しました。大阪ガスさんは、時代や消費者のニーズに応えることを旨として実験なさっていて、企業として利益を求める姿勢と、環境保護を重要視する姿勢が素晴らしいと思いました。事前の質問にも丁寧に答えていただき、有意義な時間を過ごせました。企業訪問で学んだことをこれからの学習に活かしていきたいと思います。
NEXT21の実験集合住宅では、都市ガスのより効率的な使い方にを模索するのはもちろん、建築物そのものの構造や間取りにもこだわりがあり、特に2013年開始の第4フェーズには「環境に優しい心豊かな暮らし」というスローガンを掲げて取り組んでおられるというのが少し以外でした。「心豊かな暮らし」を実現するための工夫としての一例に、集合住宅全体に緑がはられて、どこからでも自然に触れながら生活できると言うものがありました。また、屋上には住民が自ら畑の手入れをしながら交流できるスペースがあり、住民同士のつながりも重視されていることがわかりました。住民同士のつながりに関して言えば、NEXT21で採用されている間取りの大きな特徴の一つとして、中間領域というものがあります。公私どちらのものでもない、誰もが気軽に利用できる空間を設けることによって、人と人とのつながりが創り出されるとおっしゃっていました。大阪ガスは(当たり前ですが)都市ガスの会社なので、今までこのような取り組みがなされていることは全く知らなかったので、貴重なお話を聞くことができて良かったと思います。実際に実験住宅を見て回るのもとても楽しかったです。
大阪ガス実験集合住宅に行きました。初めに、化石燃料をどのように無駄なく効率よく変換しているのかというお話を聞かしていただきました。私たちのみじかな化学の勉強がとても使われていてやはり基礎が大事なんだと思いました。▶︎次にENE FARMについて聞きました。聞いたことはあったけれど、どんなものなのか学びました。いくつかの家庭においてありガスを無駄なく効率よく使うためのものとわかりました。でも、大きすぎたり値段が高すぎても需要が伸びないとわかりました。▶︎次にさまざまな家を回りました。▶︎共有スペースで机と椅子が置かれていてとても欲しいなと思いました。少し喋ったり友達お喋りとするのにいいなと思いました。▶︎1軒目のお宅は3世代で住む家でとてもお年寄りに優しい家だと思った。和室と洋室がありどちらも楽しめた。個別がなく家族との関わりが多くなると思いました。▶︎2軒目は4つの個室に分かれていてしかもトイレも共有スペースになくさらにドアも4つあり一日中顔を見ない日がありそうでした。でも私は個別が好きなので2軒目が良いと思いました。▶︎最後にたくさんの質問に答えていただきありがとうございました。
僕は大阪ガスの実験集合住宅への企業訪問を通して環境やエネルギーが暮らしにどう関わっているかを学びました。従来はエネルギーを作るのに半分以上の排熱があったが、今ではその排熱を利用し、暮らしを豊かにすることができます。実際に家に入らさせていただくと、いろいろなコンセプトに合わせた家があり、住人一人一人の要望通りに工夫されていて驚きました。
大阪ガスの企業訪問は私にとっては初めて勉強する内容も多く、そして、自分が足りない思考力を見つけられる絶好の機会になったと思っています。都市ガス、天然ガスについての知識をちゃんと理解し、学ぶことができました。また、会社員の方々との交流を通じて、自分の視野を広げることもできました。自分の目標に向けて熱意を持って努力することの重要性も感じました。▶︎この企業訪問を参加して学んだことは今後の自分の成長につながる貴重な機会になったと思っています。
私は環境問題について前から興味をもっており、より環境についての理解を深めようと思い大阪ガスを選びました。▶︎ガスの仕組みや少しでも環境に配慮して作っているのがわかって勉強になりました。また、いろいろな家族を想定した家の間取りはとても素敵で工夫されていて見ていて楽しかったです。驚いたのは生ゴミを砕く機械があってその砕いた生ゴミもエネルギーに変えていると言うことです。また、野鳥の通り道になる場所の建物を建て緑を増やし自然がたくさんあるということに驚きました。最初、大阪ガスを見たときまさかこの建物が大阪ガスだと思わずきれいなマンションだと思ったので大阪ガスということにとても驚きました。▶︎ただガスを供給するだけじゃなく環境のことも考えているということがわかり将来自分も環境のことを考え実行しているこのような会社に勤めたいと思いました。
今回の企業見学で、主に2つのことについて学ぶことが出来ました。▶︎1つ目は、大阪ガスと言う大きい括りの中でも、それぞれ違う働きをしていることです。大阪ガスは、ガスを作っていて、それを私たちに供給し、商品開発を行っているだけだと思っていましたが、今回訪問させていただいた実験住宅のように、私たちの生活をいかに快適に出来るかを検証し、また、学生の企業見学を行っていたりするような部門や、給湯器等の修理会社等、会社には色々な役割を果たす部門や関連会社があるということがわかりました。▶︎2つ目はガスの仕組みについて、詳しく知ることが出来ました。このことに関しては、今回の企業見学で1番自分の知識になったことだと思いました。▶︎会社は、自社の利益を追求するために、私たち消費者に良いものを提供していて、大企業になればなるほど、利益を追求していると思っていましたが、今回訪問させていただいた会社のように利益を最優先に考えるのではなく、私たちの暮らしを第1に考えているような会社もあり、そのような会社があるおかげで私たちのくらしはとても良くなっているんだと感じました。今回は本当にありがとうございました。
【引率教員から】
・まず 大阪ガスの環境に対する取り組みについて、天然ガスの特性等を中心に説明を受けました。環境やエネルギーについて、生徒の質問を交えて生徒の知識や考えを引き出しながら解り易く説明していただいた。生徒たちは、最初は緊張していたが、積極的に答えていました。
・その後、視聴覚教材を使って「実験集合住宅NEXT21」についての学習をおこなった後、館内を見学させていただいた。25年前に始まった、実際に人が住みながら環境にやさしい省エネを目指した商品の開発・実験などを、住居を見学しながら学習して回った。実際に2つの住居に中に入ると、生徒たちは興味津々の様子で説明に聞き入っていた。
・最後に、ホールに戻り質疑応答の時間を作ってくださった。事前に生徒から質問された内容を、逆に生徒たちに投げ返されて、生徒たちがどう思うかを尋ねた後に疑問や問いに答えてくださった。このことにより、質疑の内容がより深まったように思いました。

【大阪ガス ご担当から】
今回のテーマの「環境」については、「エネルギー」と深い関係にあることを少しでもご理解いただけたのではないかと思います。「エネルギー」は環境面以外に安定供給や経済性も重要ですし、日々の暮らしとの関わりが深く、多面的に考える必要があります。すべての面で100点満点の解は難しいかもしれません。その中で「環境」を考えるときには、世の中の難しいことではなく、日々の生活や今後社会で活躍されるときの自分ごととしてしっかり認識して、ご自身の考えや行動を具体的に深めていってください。世の中の状況は今後どんどん変わってきます。考え続けることが大切だと思います。

秋休み企業訪問研修2018生徒レポート_1. IDEC


【参加生徒から】
社員一人一人の個性を活かすことが出来るような会社であることに1番印象を受けました。また、イングリッシュカフェや、テレビ会議などで外国籍の人々と交流出来ることにも強く興味を持ち、グローバルな会社形態であることに感心しました。オーダーメイド型人事や、有給休暇制度、育児休暇制度など、社員のことを考えた働きやすく過ごしやすい環境にもIDECならではの魅力を感じました。とても貴重な体験となりました。

私が訪問させていただいたIDEC では、社員の方たちの働き方について教えていただきました。最初私はIDECで行われていることについてあまり知りませんでした。お話をうかがうと、社員の3分の2が外国籍の方でコミュニケーションをとるために英語が欠かせないとのことでした。今日お話をしていただいた方々も全員留学経験などの海外での経歴を持っていて第2言語(英語)だけではなく第3言語を話せるそうです。これを聞いてこれからグローバル化がもっと進めば、他の企業でも英語は当たり前になり他の言語を使えないといけないと言うことを実感しました。▶︎また、社員が働きやすい環境であることの重要性も学びました。約半分が女性社員であるにも関わらず産後の復帰率が100%という話には驚きましたが、男性の育児休暇取得率の高さゃオーダーメイド型の人事等のお陰だと思いました。▶︎今回の訪問では本当にたくさんの今まで知らなかったことを学ぶことができました。最後におっしゃられていた「自分を信じる」という言葉も含め今回学ばせていただいたことを今後の自分高校生活やその先で実践していきたいと思います。

私はIDECに訪問して初めに、すごく綺麗な建物だなと思いました。訪問前は正直、システムエンジニアの人ばかりで少し堅苦しいのかと思っていましたが、開放感があり明るい社内で驚きました。そしてお話を聞かせて頂き、綺麗な建物にはすごく意味があるということが分かりました。▶︎IDECという会社は、グローバルな視点を大切にしていて、例えば男女比を同じにし、外国人を2割にすることを目標にしていたり、社内で英語を公用語にしようとしたりといった事を行っていました。そして社員が働きやすい環境を求め、植物を置いたりライトを変えたり、鳥の鳴き声を流したりといった事も行われていました。それは古くからある日本の企業の常識を変え、社員の方々は環境に関して誇りをもって働いていました。笑顔が多く、私もこんなところで働けたらいいな、と思いました。▶︎さらに、採用はその人を条件に合わせるのでなく、オーダーメイドのようにその人のできることを生かすという考え方も、自由に見えて責任が大きく、一人一人が成長出来る素晴らしいものだと思いました。▶︎IDECでは、一人一人が尊重されていてやりがいを見つけられそうな会社だなと思いました。また、環境の大切さもよく分かりました。

今回の訪問ではたくさんのお話をして頂きました。どのお話も本当に興味深くて、訪問が終わった頃にはすごく充実した気持ちになりました。▶︎まずお話を聞いて印象に残ったことは、とてもグローバルな会社だと言うことです。まず最初に衝撃を受けたのは説明をして下さった皆さんの自己紹介でした。皆さんそれぞれが英語はもちろん中国語やタイ語等を話せたり、留学経験があったりと皆さんグローバルだなと思いました。外国人の社員の方も多く2020年には社内の公用語が英語になるそうです。▶︎グローバルで大切なことは宗教を理解することが大切だと言うお話もして頂きました。日本では自分の誕生日を知らない人がいたら驚かれますが、自分の生まれた日の曜日を知らないと驚かれる国もあるそうです。お祈りするためには自分の生まれた曜日を知れなければいけないからだそうです。この話を聞いて私も自分の生まれた日の曜日を調べました。▶︎次に感じたことは、社員の皆さんが生き生きと仕事ができるような環境だと言うことです。社内を見学させて頂くと、バーベキューができる設備があったり、オフィスに仕切りがなくのびのびしていたり、緑が多かったり、音楽が流れたり、社員のことがよく考えられているなと思いました。▶︎また女性の職場復帰率が100%だったり、休みをとりやすい環境にあったり、プライベートを大切にするライフワークバランスの考え方があったり素晴らしいなと思いました。▶︎全部書いていたらきりがないほどのたくさんのことを学ぶことができました。この企業訪問でたくさんのことを知り感じることができて感謝しています。本当に行って良かったです。

私は最初IDECさんがどういう会社なのか全然知らなかったけど今回の企業研修でとても良い会社だなと思いました。▶︎特に気になった点は外国籍の社員さんが多いことです。グループ全体では四分の三もの方が外国の方と聞いて驚きました。▶︎日本だけでなく海外を視野に入れていることをとても感じました。▶︎またとても自由的でそれぞれの個人をとても大切にしている点がとても良いと思いました。▶︎オフィス見学ではフロアに仕切りがなくいろんな部署の人が同じフロアにいて他の会社とは違った明るい雰囲気でとても楽しそうに見えました。また照明や音楽など細かい工夫が多くて、第一に社員さんのことを考えていることがとても伝わってきました。▶︎IDECさんのスイッチのコンセプトは「命を守る」ということで実際にスイッチを触らせていただいたときにたくさんの工夫がされていてスイッチひとつにもタクサンノ努力があることを感じました。▶︎村井さんの話を聞いて他人を尊重すること、視野を広く物事を見ること自分を信じ続けることの大切さを教えていただきました。▶︎自分の将来を考えることについてもすごく刺激になりいい経験になりました。

私が今回の企業訪問で最も印象に残ったことは、「グローバルとは何か」について、様々なお話を通して新しい発見をすることができた点です。▶︎まず、「グローバルとは自分の視野を広げることである」という言葉がとても印象強く、心に残っています。自分の好きなことや物だけにしか意識を向けられなければ、視野がどんどん狭くなる一方だというお話を聞き、本当にその通りだと思いました。次に、日本の文化と海外の文化の最も大きな違いは宗教であるというお話を聞き、とても衝撃を受けました。今までの私は、イスラム教やキリスト教などを信仰している国々へ行く際は、その宗教のルールを学んでおけば大丈夫だと思っていました。しかし、実際に海外へ行かれた方のお話を聞くと、「宗教の違い」というものは、想像をはるかに超えていました。私が知らなかった宗教のルールなどを聞くことができ、多くのことを学べました。中でも印象に残っているのは、アジア圏の国々での、日本と同じ「仏教でも様々な種類がある」ということです。▶︎このように、世界にはまだまだ自分の知らないことがたくさんあるのだと知り、より一層海外へ行ってみたい気持ちが強まりました。今回訪問させて頂いたIDECさんでは、グローバルな視点を持つことで、日本中心ではなく世界を舞台とした様々な取り組みを行われているということも知ることができました。貴重なお話をたくさん聞くことができ、学ぶことが非常に多かったです。

自分は正直、今回の企業訪問で初めてIDECという会社を知りましたが、事前にIDECを少し調べてみると、すごくグローバルで進んでいる会社であることが分かりました。▶︎実際に訪問してみると、まずオフィスの様式が海外風で中々見れないようなレッドカーペットであったり、仕切りがなく、社員はパソコン労働をして目が疲れるため、デスクの上に観葉植物が置いてあったりしてすごく社員に優しい会社だなと感じました。なかでも自分の中で印象深いのは「オーダーメイド型人事」と、「人間性を尊重する」というワードです。これは、自分の求めている社員一人一人の個性を潰さないよう、逆にそれを生かしてくれるような社会の未来像にぴったりですごく衝撃的で、魅力的でした。他にも、女性に優しい制度は自分が社会貢献後の未来を明確に想像できることが出来て素晴らしいと感じました。▶︎今回の研修で自分だけの考えを持つことの大切さも学びました。ためになることばかりで、すごく勉強になりました。

【引率教員から】
・人事、CSR担当のお二人が中心に対応してくださいました。千里高校のOBの方が高校卒業後のご自身のキャリアの紹介の後、IDEC株式会社の事業内容等についての紹介してくださいました。わかりやすく、生徒にとっては身近に感じられたと思います。また、どのような会社をめざしているのか、海外事業における苦労している点などいろいろなお話をしていただきました。生徒にとっては、なぜ勉強をするのか、やらされているのではだめだというお話や英語の重要性も非常にためになるお話であったと思います。日々の学習のモチベーションのアップにつながる内容でした。また、事前に学校からお送りしていた質問にもお答えいただきました。さらに、実際のオフィスの見学もさせていただきました。


【IDEC ご担当から】
生徒の皆さんからのレポートありがとうございました。お話させていただいたことをしっかり聞いて受け止めていただき、会社の雰囲気を見て感じて、短い時間の中でしたが多くのことを学び、将来についても考えられたことが伝わってきました。弊社のグローバル化に向けた取り組みや、社員の働きやすさを考えたオフィスや人事制度も知っていただき大変嬉しく思います。皆さんとコミュニケーションをする機会をいただいたことで、弊社も貴重な経験をさせていただき感謝しております。今後もまたこのような機会を頂けましたら大変幸いです。

2018年10月28日日曜日

2019.2.9. 教員対象公開勉強会「SDGs×教科の魅力」のご案内


本校では、来年20192月9日土曜日午後に

教員対象公開勉強会
SDGs×教科の魅力 ~各教科へのつなげ方と実践紹介~」
を開催します。

講師には、
生徒が主体的・自立的に学びを進める「対話式・双方向性授業」を実践しながら、
教科の「学び」が社会課題の解決につながり、
そしてその解決に向けて生徒自らが「行動する」ことを目指す授業スタイルに
取組んでおられる山藤旅聞先生をお招きします。







※講師について詳しくは、
・未来教育デザインConfeito| http://www.confeito.org,
・Think the Earth| http://www.thinktheearth.net/jp/aboutus/?id=member
・フジテレビ フューチャーランナーズ17の未来|https://www.fujitv.co.jp/futurerunners/
SDGsを「窓」とすることで、教科学習を社会課題と結びつけられる可能性があります。
また、SDGsをハブとして各教科が有機的に結びつくことも可能です。
さらに、教員と生徒、そして保護者、外部リソースが「次世代の地球市民育成」という
目的を共有して学習を構成することも可能になると考えます。


SGH指定校としての取組をこのような方向で発展させるために
勉強会を企画しました。

同様の方向を目指しておられる、あるいは関心をお持ちの多くの先生方にお越しいただき、
共通の課題について講師の山藤先生の実践経験からヒントを得られればと考えております。

なお、当日の午前中には、
・2年生が取組む全ての課題研究の発表
・2年生の英語ディベートの公開対戦
・1年生の日本語ディベート対戦
・海外研修(SGHニューヨーク、SSH台湾、SSHオーストラリア等)の報告
を行う学習成果発表会「千里フェスタ」を公開いたします。

また、当日昼食時間後には、
上記勉強会に先立って、本校のSGHに関する実践報告会を行います。

計画の概要は以下の通りです。
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実施日: 201929日土曜日

会 場: 大阪府立千里高等学校 各教室
                            565-0861 大阪府吹田市高野台2-17-1
                            (新大阪駅から約40分、大阪空港から約30分)

実施時間(予定):
        9:00-12:00 学習成果発表会「千里フェスタ」
      12:00-12:30 昼食休憩
         12:30-13:30 SGH実践報告会
         13:45-15:15 公開勉強会「SDGs×教科の魅力 ~各教科へのつなげ方と実践紹介~」            
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◆参加申込や詳しい内容についてはこちらのご案内(PDF)をご覧ください。