2017年11月20日月曜日

秋休み企業・大学訪問研修2017生徒レポート_7.マンダム

7. マンダム
研修テーマ多様性に対する理解と対応の大切さ〜多様なアジアでの事業活動を通じて


・今回お話を聞いて「多様性」についてたくさん知ることが出来ました。その中でも特に、インドネシアにも会社がありイスラム教徒の方達がいて断食月があったり、礼拝堂も設けているということにとても驚きました。今回私達に説明をして下さった方が、実際にイスラム教徒の方達と仕事をしてみて、断食月の時には隠れて水を飲んだりと、なるべく彼らの視界に入らないようにしていたとおっしゃっていて、そのことに共感しました。私がこの方の立場でも同じようにしていたと思います。
 
 また、このことついてのイスラム教徒の方達の反応は「これが僕らの修行だから(気にしてもらわなくてもいいですよ)。」と意外で、苦しく決して簡単なことではないけれど、断食は互いに助け合うことの出来る良い行いなんだなと私の中で断食に対しての印象、またイスラム教に対しての印象も変わりました

・今回の企業訪問で、社員の方々が明るく話していて社内も綺麗で明るく良い会社だということが伝わってきました。
会社の説明の中では、失敗例もいくつか紹介してくださいました。失敗は隠したくなるのが普通だけれど隠さず解決法を見つけ出すことが次に繋がるとおっしゃっていました。これは会社にとどまらず全ての人に必要だと思いました。今回の企業訪問で学んだ多くのことは私が探究で学んでいることに関わりのあるものなのでそれを活かして頑張りたいと思います。

・今回の企業訪問に参加させていただき、マンダム様の海外市場への配慮や、海外からの社員の方への配慮を、具体的、丁寧に教えていただき大変為になりました。特に注目したのは、イスラム教徒の多い東南アジア諸国の方への日本国内における対応です。会社内にモスクを配置する改修や、礼拝の時間を設けることで、よりグローバルな企業にしていこうという姿勢に感銘を受けました。グローバルな人材に必要な多様性という言葉を理解できた良い経験になったと思います。

・私の課題研究は「児童虐待」がテーマですが、企業のことに興味があり今回選ばせていただきました。企業では、ただ商品を開発し販売するというだけだと思っていましたが、そんな単純なことではないことを学ぶことが出来ました。インドネシアでは「断食」という習慣があり、私も断食をしてる人たちの横で自分だけ水分や食事を取るのは気が引けますが、インドネシアの方々は「気にしないから大丈夫」と言っていると聞き、違う国で過ごしたことのない私は初めて聞くことばかりでした。難しい話もあり、すべてを完璧に理解することはできなかったのかも知れませんが、これからもっと調べていきたいと、とても興味を持つことができました。お忙しい中このような機会を作っていただきありがとうございました。

・私は今回、企業の社会的責任というものを深く学びました。マンダムさんを含め多くの企業が自社の製品の研究や利益のためだけではなく、原料を環境に優しいものを使ったリ、募金したり、貧しい国々で教育の手伝いをしたり、様々な場面で社会に貢献しています。 
 また多様性というのも、現在世界で広がっており、企業ごとにその多様性に応じての配慮や工夫がなされています。例えば、宗教の多様性については、マンダムさんは東南アジアにも進出しており、インドネシアの現地の工場で働いている従業員の方の約8割がイスラム教であり、工場に信仰者のための施設を用意しています。また経済レベルの多様性にも工夫がなされており、貧困層では、大きいサイズが値段が高く買えないため、小分けにして、安く売ったりと工夫しています。

 僕は将来の夢はまだ明確ではありませんが、マンダムさんのような会社の利益だけでなく社会にも貢献している、そういった企業理念を持っている会社に入社したいと強く思いました。
 今回こういった貴重な機会を設けていただいたことを心より感謝しています。

・海外支店についてや、CSRという企業の社会的責任についての説明を受けました。それを受けて思ったことは、
 会社で働くということは商品だけに関わるということではないということ
 従業員のことを第一に考え、従業員の生活をずっとサポートしていくということ
 事故や事件を起こした時、一時的に解決するのではなく最後まで責任を持ってこれからの会社について考え改善していくということ
です。
 言葉で十分に表すのは難しいですが、今回の企業訪問では今まで自分が関わったことのないことや知らなかった、知る見込みもなかった大切なことを学ぶことができました。
私が社会で働くようになった時は、この株式会社マンダムのようなしっかりと従業員や社員を全力でサポートしてくれる会社で働きたいと思いました。

引率教員から:
社内を案内していただいた後、社会・環境問題への対策や海外での事業活動を通じた多様性への理解と取り組みなどを聞かせていただきました。また安全対策や優良な製品の製造に真摯に取り組んでおられる様子にとても感銘を受けました。実際に海外で販売されている製品を手に取って体感させていただきながら、環境、経済、社会問題などの知識を深め、海外への多様な文化・習慣を尊重する心を養うことができたと思います。生徒からの質問にも丁寧にお答えいただき、生徒も大いに刺激を受けたと思います。
マンダム様から:
こうした取り組みにご協力させていただくことは、高校生の方々が、社会や企業に対して、どんな視点で見ているか、どんな意見を持っているのかなどについて直接聞くことができるので、企業の担当者としても非常に貴重な機会になります。ありがとうございました。