2017年1月16日月曜日

2017.1.16. 2年課題研究「探究」で、大学院生による論文指導を受けました。

大学院生から論文指導を受けるのは、10月下旬の1回目に続き、今回が2回目になります。関西学院大学の大学院から来ていただいています。「探究」各講座を1,2名の大学院生が担当し、事前にお送りした本校生のレポートにコメントをしていただきます。
10月の指導の様子
  

今回の指導後のフィードバックとして、
書式や文の構成が修正されている。前回の指導が受け止められていることが感じられた。発表会が楽しみだ。
・考えることが求められる授業は、大学進学後や就職後に役に立つと思う。
といった肯定的な感想をいただきました。

また、
レポート到着から指導までにもう少し時間が欲しい。
早い段階で共通する基本事項書式や引用の仕方、論文にふさわしくない表現(話し言葉や比喩的主観的表現など)―についての指導をしておくと以後の指導が効率的になる。
・上の学年の優秀な論文やスライドの見本を示すと、目標設定ができ、作りやすくなる。
・コメントのメモが欲しいという学生が多い。事前に聞いていたら用意できた。
など、  今後の改善に向けての提案もいただきました。

普段の担当教員とは異なる角度から、良い点を評価していただき今後の助言をしていただくこの機会はとても重要です。前回の指導の後、何人もの生徒の論文の質が向上したのを感じています。

課題研究「探究」の質を高める指導方法の一環として、今後も関西学院大学高大接続センターの協力を得て、改善を加えながら継続していければと考えています。

2017年1月15日日曜日

学習成果発表会「千里フェスタ」一般公開日2月13日(月) にお越し下さい。

本校は、国際・科学高校に再編された12年前から、
国際文化科・総合科学科両学科の生徒全員が
1年次に「探究基礎」・「科学探究基礎」、
2年次に「探究」・「科学探究」の時間を使い
課題研究ができるカリキュラムを運営してまいりました。

SGH・SSHに指定されてからは、これらの課題研究を核にしながら、
教育内容をより豊かにするプログラムの開発に取り組んでおります。

このたび 2017年2月13日(月)に、下記要項の通り
「第12回千里フェスタ(学習成果発表会)」および
「SGH生徒研究発表会」「総合科学科 生徒研究発表会」を開催いたします。

1、2年全員が取り組む課題研究に加え、
外国語、生活科学などの研究・学習成果を
口頭発表、ディベート、作品展示等により発表いたします。
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1.日 時 平成29年2月13日(月) 9:00~13:15(昼休憩11:50~12:40)

2.会 場 大阪府立千里高等学校  大阪府吹田市高野台二丁目17番1号  
(阪急・大阪モノレール山田駅から南へ800m、阪急南千里駅から北東 1km)

3.内 容 8:30 ~ 受付
  9:00 ~ 13:15 授業成果発表
  ・1・2年生が16会場に分かれ、「探究」「科学探究」「情報」「外国語」「海外研修」などの
   成果発表のプレゼンテーションやディベートを行います。
  ・「生活科学」「SSH重点枠・連携校取組」などの成果作品を展示します。

  9:00 ~ 11:50  SGH生徒研究発表会(視聴覚教室)
  ・国際文化科2年「探究」口頭発表 10件

  9:00 ~ 11:50  総合科学科 生徒研究発表会(図書室) 
  ・総合科学科2年「科学探究」口頭発表 7件
   (物理、化学、生物、数学・情報、スポーツ科学の各発表)
  ・大阪市立都島工業高等学校 招待発表

  ※当日の発表タイトルは、本校HPをご覧ください(2月6日頃更新)。

4.参加申込 本校生徒保護者以外の方は、別紙参加申込書(FAX用紙)により、2月7日(火)までにFAXまたは、同様の内容を電子メールにてお申込みください。
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発表内容・申し込み方法など、詳しくはH28年度千里フェスタ要項をご参照ください。
周辺地図等は、公式サイト http://www.osaka-c.ed.jp/senri/にてご確認いただけます。

2017年1月11日水曜日

2017.1.11. ニューヨーク研修参加生徒がAction Planを話し合い、成果の全体化に向けて動き出しました

今年度のニューヨーク研修は、2017年1月2日に大阪を出発、ニューヨークで4日間滞在、7日に帰国という日程でした。研修で得たものをどう還元していくか、7時間目終了後の1時間半を使って、研修を終えた2年生12人が話し合いました。

実はこの話し合いは、研修中のミーティングの続きでした。

研修中は毎日、その日にあった研修で学んだことを、主に英文のレポートにして提出していました。

研修中のレポートはウェブ上で共有しました。
下調べ課題の指示や資料のリンクもこのシステムで配布、
今後の発表資料もシステム上で共同編集して作成します。
そして最終日の夕方からは、「研修で得たものをどう還元していくか」についてのミーティングを持ちました。

「どんな方法で?」、「何を伝えるべきなのか?」―方法についてアイデアを出し、自分がつかんだものを出し合う話し合いは、夕食を挟んで深夜に及びました。他の参加者の発言を聞いて思い出すこと、気づくことがあり、螺旋状に深くつながり合う様子が見て取れるいい話し合いでした。「一度自分の中で整理し直し、具体的な行動計画を立てるために帰国後すぐに続きをしよう」という提起を受けて行われたのが今日のミーティングでした。

今日は、

まず、短期的なプランとして、
①2月10日、13日の「千里フェスタ(本校の学習成果発表会)」で英語でプレゼンテーションをして研修で学んだ内容を知ってもらう、
②英日併記の報告文としてまとめ、さらに多くの人に伝える、
③多くの人に生の声を伝えるためにYouTubeで発信する 
ことを確認し、

そして、①の具体的な作業として、
研修をバランスよく大きく3つにまとめ、
4人ずつで分担を決め、
21日までに原案を作り全体にシェアして検討を加えることにしました。

また、中長期的なプランについては、
それぞれの進路に合わせて②の報告文の最後にかならず書くことにしました。

9月の応募課題文の作成、10月の選考、11月・12月の事前学習と続く研修の、「まとめと全体化」が始まります。
研修中にも追加の下調べ課題を出していました。

なお、このニューヨーク研修の内容については、あらためて本ブログに掲載いたします。



2017.1.2-7.ニューヨーク研修、前回よりさらに内容を深めて終了

今回参加の2年生は、1年時からSGHの特別授業・講演・フィールドワーク・企業訪問研修を受けてきました。また、事前研修を前年の経験を活かして内容の濃いものにしていました。

その結果、講義後の質問が多数なされ、昨年以上に内容の濃い研修になりました。また、研修後のAction Planについても一層活発なものになることが期待されます。

(この投稿では研修の概要をお伝えします。詳しい内容については参加生徒のレポートを中心に後日掲載いたします。)

 (1) 目的
①多様性を受容する社会・職場づくりの最新の動向と取組みについて学ぶ。
②人権擁護団体ADLによるワークショップを通し、アメリカがジェンダー・人種・民族による偏見や不平等をどう克服しようとしているかを体感する。
③国連グローバル・コンパクトが取り上げる環境・人権・労働・腐敗防止について、1) 課題研究「探究」を進める中で生じた疑問に対する答えを得、2) アメリカ国内および世界規模で現在焦点となっている課題を学び、研究を日米比較や世界規模の文脈に位置づける。
④移民の歴史を知ることによって、現在のアメリカ社会の多様性に対する理解を深める。

(2) プログラム
1月2日(月)
 午前:大阪発
 午後:ニューヨーク着
    【米国の近現代史を知る研修】ブルックリン・ウオール街・グラウンドゼロ訪問
 1月3日(火)
 午前:【米国のDiversity and Inclusionを知る研修】
     We Work社共同利用オフィスビルにある会議スペースにて
     ①Market placeの現況について、marketing consultant Jeff Bowman氏による講義
     ②社会の全体状況について、オピニオンリーダーTanya Odom氏による講義
 午後:【コロンビア大学構内見学】
    【国際公務員の仕事についての研修】
     ご自宅にて、元国連職員の沼田隆一氏による講義
 1月4日(水)
 午前:【多様性と偏見に関するトレーニング】
      Ant-Defamation League New Yorkオフィスにて
      ADLトレーナーによるワークショップ
 午後:【国連本部見学】
     本部内各会議場と国連の取組みについて、英語での解説を受けながら見学
1月5日(木)
 午前:【 民間企業におけるDiversity and Inclusionの取り組み例を知る研修】
     世界最大の決済システム提供会社 DTCC会議室にて
     ①同社Global Diversity and Inclusion担当役員のNadine Augusta氏による講義
     ②Tanya Odom氏による研修のまとめの講義と課題の提示
 午後:【アメリカへの移民の歴史を知る研修】
     ①MOCA(Museum of Chinese in America)にて、
         中国からの移民の歴史を英語での解説を受けながら見学
     ②TENEMENT Museumにて、
         ヨーロッパからの移民の歴史を英語での解説を受けながら見学

    【研修を振り返り行動計画を考えるミーティング】

1月6日(金) 午前 ホテルチェックアウト・ニューヨーク発

1月7日(土) 大阪着

(3) 今後の予定
短期的には、千里フェスタでの報告、レポート文の作成、YouTubeでの発信により
中長期的には、それぞれの進学先、就職先での貢献を通して
社会に成果を還元していきます。

本校生以外の皆様もぜひ、学習成果発表会「千里フェスタ」一般公開日2月13日(月)にお越し下さい。