2016年8月9日火曜日

2016.8.7~9.大阪大学国際公共政策研究科 高校生夏合宿
Future Global Leaders Campに4人が参加しました。



2年生4人が応募、2泊3日の合宿研修を修了しました。 

全国から参加した高校生と混成の6つのグループに分かれ、グローバルな課題に対する解決策の提案を学術的なルールに従って発表しました。発表後の質疑では、「修士論文レベル」の厳しい質問がされましたが、どのグループも堂々と答えていて立派でした。


レクチャー→課題設定討議→リサーチ→プレゼン作成→中間発表とコメント→再リサーチとプレゼンの作り直し、を経て最終日に公開最終プレゼンを行いました。


教授の先生方、大学院生、大学生からアドバイスを受けながら、意欲ある他校生とともに、知力・人間力を総動員して取り組んだ3日間だったことが感想(下記)から読み取れます。


発表とコメント・質問への回答を分担して行っています。 ↓


修了証をいただいています。 ↓
参加した4人に<勉強になったこと・後輩へのメッセージ>を書いてもらいました。
■国際文化科2年Wさん
 僕は主に2つのことを学びました。
 1つ目は、プレゼンテーションは何かということです。プレゼンテーションというものは、大量の情報の中から自分に必要な情報だけを抽出し、それらの情報を使い、自分の新しい考えやアイデアを検証をしたり、根拠や具体性を示していくものです。最終的には、このような手順で論理的に説明したうえで自分の考え、アイデアの正当性を示すことです。
 2つ目は、客観的な視点を持つことです。この力は課題解決をする際に必要になります。自分の思い込み、偏見やこれまでの考えだけで、物事を判断してしまうのではなく、いかに主観的な視点を捨てて客観的に物事を判断できるかが、新たな思考やアイデアを得るためには、必要不可欠であるということです。
 この2つのことを実際に行動に移すことは、大変難しかったです。しかし、仲間と協力することで少しずつ乗り越えられたと思います。3日間という限られた時間のなかで、大量の書物から情報を集め、深夜に至るまで議論したりと精神的、体力的に追い込まれましたが、発表を終えたときの達成感は今までに感じたことがありませんでした。また、リーダーシップをとらない僕が、作業する中でリーダーシップをとっていて自分自身にも変化がありました。この研修で学んだことを、将来生かしていこうと思います。多くのことを学び、自分自身を変えられるこの研修に、ぜひ参加してほしいです。

■国際文化科2年Yさん
 私がFGLCに参加して1番良かったことは、よいプレゼンテーションの仕方を学べたことだ。先生や大学院生の話から、発表の論理的な展開方法やグラフの用い方、また内容だけでなく立ち方やポインターの使い方などを学べた。それらを実践するのは難しいが、今後役立てて自分のスキルとして身につけたいと思った。
 この研修には意欲がある積極的な人たちが参加していて、内容が難しくてもお互いにやる気を高め合いながら、じっくりと話し合うことが出来た。今までは問題についてなんとなく表面的にしか考えられていなかったが、論理的に考え、どのような視点を持つべきなのかを意識できるようになった。
 普段の学校とは違った環境でそのように学び、思考力を養うことはとても良い経験になるので是非多くの人に参加してほしい。

■国際文化科2年Oさん
 今回この研修に参加して、様々な切り口で物事を考えるという大切さに気づきました。プレゼンテーションを行う上で、自分の意見をまとめるだけでは説得力に欠けるため、様々な方向性から考え、自分の考えだけにとらわれずに情報を集める必要がありました。膨大な数のデータを探し、必要な部分を取捨選択するのはとても大変な作業でしたが、全体を通して問題の解決策を考えることで、その問題の裏表両面ともはっきりと理解することができました。
 今まで相手を納得させるためのプレゼンテーションというものを実践したことがなく、今回の合宿では苦労がたくさんありましたが、その分得たものも大きいです。今までの私のプレゼンテーションは、ただただわかったこと、自分の伝えたい事だけを述べているだけで、相手を納得させるという目的がありませんでした。しかし、本当に必要なプレゼンテーションの能力は、どれだけ自分の意見を相手に理解させるかということであり、そのためには、たくさんの情報との比較や検証、そして確かな裏付けが示せる根拠なども必要で、事前準備がとても重要になってきます。
 このFGLCでの経験を今後の課題解決の際に活かせるよう、今回得たものを忘れず鍛え上げていきたいと思います。

■国際文化科2年Kさん
私は三日間の研修に参加して普段経験できない数多くのことを学び、全国から来た参加者とともにとても充実した時間を過ごしました。
中でも一番大きな収穫だと感じたのは、教授や大学院生、大学生から良いプレゼンテーションの仕方や論理的思考について教えて頂けたことです。中間発表後に各グループの改善点を具体的に指摘して頂いたことにより、最終発表に自信をもって臨むことができました。
この研修に参加しなかった人や後輩に伝えたいことは、普段からの学習の積み重ねが大事だということです。多くの参加者は普段から新聞などをよく読んでいるからか、とても視野が広く様々な社会問題や国際問題に対してのその人なりの深い理解や強い考えを持っていると感じました。
この研修を通じて自分には知識が不足しているので、これからは普段から日本語と英語両方で新聞やニュースから情報を得て、自分の言葉でどちらの言語でも語れるようになりたいと考えます。
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2016年8月4日木曜日

2016.8.2~4. SGH夏季フィールドワーク研修〜地元大阪から考え始める国際人権の現状と取り組み〜を実施しました。

地元大阪にもグローバル課題の現場があります。


海外からの移住者が暮らしやすくするための地元の取組み、大阪大学への留学生を中心としたイスラム教徒の生活、国境を越えていく人物を育てようとしている学校…。


3日間の集中セミナーに1・2年生27名が参加しました。


研修方法として、参加者が得た知識を自分の視点で再構成し、より大きな問いへの答えを創造する能動的学習を意図されたものが複数あり、この点でも意義深いものでした。


研修内容と参加者の感想を報告します。


=1日目=

場所:とよなか国際交流センター


①全体プログラムの紹介とアイスブレーク
   進行:朴君愛さん(ヒューライツ大阪 上席研究員)

②在日外国人の現状と「とよなか国際交流協会」の活動を知る
   講師:山野上隆史さん(公益財団法人とよなか国際交流協会 事務局長)
   内容:1. 在日外国人の現状の紹介
             現在の在日外国人数、歴史的背景、地域別・国別出身者数など。
     2. とよなか国際交流協会の活動
      館内展示物の見学を行い、その後グループで、
       ①どのような人が関わっているか
       ②どのようなことを行っているか
       ③なぜ様々な取り組みを行うのか、を考え、発表しました。




 様々な展示物や活動紹介を見て、それぞれの意図・効果を考えます。




グループでアイデアを整理し、発表を講師が書き留めコメントします。 
    主な発表内容:
    自分以外の外国人に興味を持ってもらう。
    外国人同士で悩みを共有する。
    文化や言語を尊重し、相手の文化を取り入れる。
    親から子まで、広い年代をサポートしている。

 外国にルーツのある若者の声をきく
   講師:上田亜希子さん
      母親がフィリピン人、父親が日本人の“ダブル”として日本で生まれ育ち、
       高校・大学はフィリピンに留学。現在は日本で子育て中。)
   内容1. 中学生時代に感じた周囲からの偏見
     2. フィリピンに興味を持ち、母の親戚がいるソルソゴン市へ留学
     3. 現地で感じた、日本とフィリピンの違い
     4. 高校生に伝えたいこと


 2日目のフィールドワークに向けての事前学習
   講師:林伸一さん(大阪教育大学 学術部付属学校科 指導参事)
  内容:なぜコリア国際学園は地元に受け入れられることができたのか 
     部落問題解消に向けた取り組みの経緯―法令等をもとに―



↑毎日最後はグループで「振り返り」を行いました。

=2日目=



イスラームの基礎知識と地域における活動
􄕔会場:茨木市立豊川いのち愛ゆめセンター
􄕔講師:山根絵美さん(大阪大学大学院人間科学研究科 博士後期課程)
􄕔内容:世界のムスリムの人口は15億人、ムスリム人口が一番多いのはインドネシア、日本に住むムスリムは 11万人で日本国籍を持つ人は1万人、日本にあるモスクは80で関西には4箇所、といった統計的な情報だけでなく、ジハードのうち大ジハードは自分に打ち勝つ心の中の戦い(クローズアップされているのは小ジハード)、イスラームの語源は平和、ラマダンは大切にたのしみにされている、習慣的な日常生活も含めてイスラームと呼ぶ、などイスラム教が何を大切にする教えなのか、そして地元の商店街と協力して被災者支援を行っていたムスリムがいたことなどを勉強しました。


無知が憎悪を増幅させる。
ハラール認証とは?


歩いて5分ほどです。↓
茨木モスクに向けて出発します。→
着きました。
②イスラム教が大切にしていること、茨木モスクについて
􄕔会場:大阪茨木モスク
􄕔講師:イマーム(モスクの指導者)・通訳:ウズベキスタン出身の阪大法学部留学生
􄕔内容:イスラム教の基本的な考え方、お祈り、コーランの内容、お祈りの前の身体を清める手順、土曜日の午後から開かれる各種の勉強会などについて説明していただきました。
また、アラビア語でコーランの最初の節を唱えていただきました。最後は全員で記念撮影も。

イマーム(左)と通訳をしてくださった信徒の留学生(右)
コーランです。
この本は日本語版でした。
1日5回のお祈りの時間が書いてあります。
お祈りの前の体の清め方を教えてもらっています。

コリア国際学園 (Korea International School) 訪問
􄕔会場:コリア国際学園
􄕔講師:朴苑眞さん・檀野由佳さん(コリア国際学園第1期卒業生)
􄕔内容:学生会会長をし、大学進学後中国北京大学に留学し中国語を学んできた朴さんと高校卒業後アメリカの大学に進学し映像制作を勉強している檀野さんから、ダブルでありながら言葉も文化も知らなかったのでこの学園を選んだこと、創設初年度は校舎がなくオフィスビルの1フロアで勉強していたこと、コリア国際学園では日・米・コリアの3言語で勉強をすること、言語の授業は学年関係なく習熟度別に論文を書く・討論をするなどコミュニケーション中心であること、歴史は日本史、世界史、コリア史、日朝関係史を勉強すること、また、留学先での勉強の様子や将来の計画についてもお話を聞きました。







 会場の音楽室で「振り返り」中 ↓ 

正門前で記念写真を撮らせていただきました。

=3日目=

英語で学ぶ国際人権 What are human rights?

􄕔会場:千里高校図書室
􄕔講師:ジェファーソン・R・プランティリアさん(ヒューライツ大阪主任研究員)
􄕔内容:世界人権宣言をベースにした、人権についてのワークショップ。
オリンピックから話を始め、グループごとに問いを投げかけ、問いに対するグループとしての答えを結びつけながら、国際人権について体感させるワークショップでした。

 1.オリンピックに関する下記質問についてグループディスカッション
  Why are people so excited about the Olympic Games?
  What do athletes think about the Olympic Games?
  What do you think are the goals of the Olympic Games?
 2.国連の概要説明(重要なキーワードを交えながら)
Support for better life
Support to enjoy freedom
 3.世界人権宣言について
掲げる権利新しい権利人権のあり方
 4.各グループ毎に異なるテーマについてディスカッション
<あるグループのテーマ>
 In case you have joined groups or organizations in school , did you have a good or bad experience?
 Would you want to join groups or organizations in the future? Why?
 5.まとめ 


ふり返りグループワーク「グローバルな問題を解決するために必要な資質とは?」
􄕔会場:千里高校図書室
􄕔ファシリテーター:朴君愛さん(ヒューライツ大阪上席研究員、近畿大学非常勤講師)
􄕔内容:「国際×地域×人権」がテーマのこの研修で学んだことをグループで議論し、まとめたものを発表しました。




 「グローバルな問題を解決するために必要な資質とは?」への答え
      3日間の体験を通して得た「知」の結晶です。
  • フィリピンの人の積極性など日本では感じることができない体験をし、その背景を理解する。
  • メディアを上手に活用する。
  • 世界の国々の文化・宗教などについて、正しい知識を得る。
  • 幅広い知識を持つ
  • 無理と決め付けず、勇気を持って行動する。
  • 何事にも積極的に挑戦する。
  • 偏見を持たない。
  • 一つの考え方や見方に偏らずに、様々な視点から物事を見て、自分自身で判断する。
  • 相手の立場や状況を理解する。
  • 多様な立場から物事を見る。
  • 他人の意見に流されずに行動する。
  • 積極的に経験を積む。
  • 自分自身の考えを持ちながらも様々な体験をしたりSNSで情報を得て改善していく。
  • 自分の考えを持って、それを人に納得してもらえるように伝える力。

パワーポイントを用いたレポート作成
6つのグループで分担し、3日間で学んだことを各班スライド3枚にまとめてもらいました。これを使って「探究基礎」最初の時間に報告します。



最後に個人の感想を提出してもらい、解散しました。3日間、お疲れ様でした。

=参加者の感想=

1.
たくさんの人に話を聞くことが出来て、本当に貴重な体験が出来たと思います。
同和問題について話を聞いたとき、部落地域に住んでいる人、と一まとまりとして考えず、一人一人違うことを忘れてはいけないこと、個人として考えなければならないということを学びました。
 フィリピンと日本のダブルの、上田さんの話から、外国に留学することは、その国のことについて学ぶだけではなく、自国である日本についてもさらに知ることが出来るということがわかりました。
 私はニュースでのテロ事件などからイスラム教の人が何を考えているのか理解できないと思い、怖いなと思っていましたが、山根さんの話からイスラム教の人たちは、神を信じ、断食をすることで、食事ができることに感謝しているということを知り、全くイメージと違いました。メディアを鵜呑みにするのではなく、自分自身で体験することの大切さを知りました。

2.
私は今回3日間のフィールドワークを通してたくさんのことを学べたと思います。内容が難しかったりして大変だったけれど理解しようとして話を聞けてよかったです。私が特に印象に残っているのは、コリア国際学園でお話を聞いたことです。KISでは挑戦することの大切さや、やる前からあきらめたらいけない、やってみたらできることが増えていくなどの大切なことを学びました。留学のことなど詳しく聞けて私もどんどん挑戦していこうと感じました。地域のことにふれあえたりしたこの3日間はとても貴重な体験になりました。
フィールドワークで学んだ挑戦することなど普段の学校生活でもいかしていきたいです。

3.
 3日間、短い間だったけど知らなかったことが学べました。
1日目。日本にいる外国人は、約223万人で日本の人口の約1.2%だということは、はじめて知りました。最近、外国人をよく見かけるのでもっと多いかなと思っていました。
2日目はモスクを訪ねて、イスラム教に対するイメージが以前に比べ大きく変わりました。KISにいって卒業生の話を聞いて留学するときは積極的にコミュニケーションをとることが大切だと思いました。
3日目は国際人権について英語でお話を聞くことによって世界人権宣言をよりグローバルに感じることが出来ました。

4.
私はフィールドワークに参加して良かったなと心から思っています。さまざまな境遇の方からたくさんのお話を聞くことができ、それぞれの方が何を一番伝えたいのかということを考えながらお話を聞くことができました。他の人に比べて肌の色が違うから、在日コリアンだから、という理由だけで差別されたということを聞き、相変わらず世界にはあらゆるところに差別という除去しなければならないものが潜んでいるんだなと悲しくなりました。
相手と自分の“違い”を受け止めることは本当に大切なことだなと改めて感じました。
あと、自分の中でイスラム教に対するイメージがこの三日間を通して一番大きく変化したことだなと感じました。

5.
私はこのフィールドワークを体験する前までは、国際的なことに対して興味はありましたが、知識はほとんどありませんでした。特に、イスラム教などの宗教に関しては本当に知らなくて、イスラム国などによる偏見もあり興味を持とうに持てませんでした。ですが、一日目に世界のことについて学んだり、二日目にはイスラームのことについて話を聞いて実際にモスクを訪れたり、三日目には英語で人権について学んだりと、三日間で貴重な体験ができました。この三日間で世界についての知識がすごく増えたし、今まで以上に興味を持つことができました。この貴重な体験は一生の思い出になりました。今回このフィールドワークに参加して本当によかったです。

6.
二日目は予定が合わず行けませんでしたが、とても充実した時間をすごせたと思えます。国際的に差別や強い偏見があることがわかりました。最初はなぜこんなことをするのか疑問に思っていたけれど、この三日間を通して視野が以前より大きく広がったと思います。とても興味深い話がたくさん聞けて貴重な体験ができたと思います

7.
今回このフィールドワークに参加して本当によかったと思いました。
二日目のイスラム教のお話もそうですが、自分が今まで思い込んできたものがどれだけ間違っていたかを理解しました。実際に目で見たり、聞いたりしたことでイメージがガラリと変わりました。
それと同時に、メディアの使い方にも注意が必要だと感じました。普段自分たちが目にするニュースなどではごく一部のことしか取り上げていないのに、それがすべてだと思い込みがちでした。これからは広い視野で情報を見ていこうと思います。

8.
僕の印象に強く残ったのはジェファーソン・R・プランテリアさんのお話です。
2日目のフィールドワークには参加できなかったけれどとてもためになる2日間でした。1日目に聞いた山野上隆史さんの話、平松亜希子さんのお話、林伸一先生のお話を聞いているときはとにかく眠くて、眠らないことだけを考えていたけど、今日のお話にすべてつながっていたので眠気に打ち勝って聞いたかいがありました。
これから人権についてもっと勉強して詳しくなりたいと思いました。

9.
僕は3日間のフィールドワーク研修を通して、国際問題への興味がより深まりました。
1日目の学習では、上田さんのフィリピンでの体験の話が印象に残りました。自分と同じくらいの年で外国に行こうと決意されたことは、すごいことだなあと思いました。
2日目の学習では、実際にモスクやコリア国際学園を訪れて、話を聞くことができました。イスラム教について正しい理解を深めることができたと思います。コリア国際学園でのお話では、在日コリアンの人々は日本でいろいろな苦労をされていることがわかりました。
3日目には、国際問題を解決するために必要な力について、みんなで考えることができました。この3日間の貴重な体験をこれからの学習にも生かしたいです。

10.
私は、3日間フィールドワークに参加してみて、はじめは話が難しく、自分がちゃんと理解して意見を言ったり話し合ったりできるのか不安でした。
しかし、色々な話を聞くことで初めて知ったり、自分の中で新たな考えがでてきたりして、以前よりも積極的に意見や考えを周りに伝えられるようになったと思います。
これからそのようにして討論したり発表する機会が増えると思うので、もっと力をつけるために、またフィールドワークなどがあったら参加したいと思います。

11.
三日間、たくさんの方のお話を聞き体験をして、今まで知らなかったことをたくさん学ぶことができました。想像したことがなかったような考え方や、新しい視点を得ることができました。イスラム教や部落の人たちに対する偏見をなくすために、また、日本で生活しているムスリムの人たちの生活を少しでも良いものにするために、今の私たちにできることは何かないのかを考えようと思いました。フィリピンのダブルの上田さんのお話を聞いて、文化や人種の違いによる差別や不便なことはたくさんあって、日本での生活は本当に恵まれているんだなと思いました。ニュースなどのメディアから入ってくる情報は偏っていているため、一つの情報だけに縛られず自分で新しい考え方や正しい知識を得ることが大切だと思いました。

12.
私は、3日間を通してまず思ったことは、積極的に何事にも挑戦していく事が大切だということです。1日目に上田さんの話で「留学したことで、日本の生活がどれだけ感謝しないといけないことか知る事ができた。」とおっしゃっていました。また、2日目ではKISの卒業生の方の話で、「恐れないで挑戦する事がたいせつ。」とおっしゃっていました。私は少し消極的な部分があり、目の前のチャンスを逃すことがありました。しかしこれからは、失敗を恐れずたくさんのプログラムに参加していきたいと思います。今日の英語での人権について聞くときにも、もう少し積極的に答えたりすればよかったなぁと後悔してます。次このような機会がまたあれば、間違えをおそれず、積極的に参加して、いい話し合いにしたいと思います。
またKISの卒業生の方が、「勉強が苦手な人で、将来について考えられていない人は、自分の選択肢を増やすために勉強をすると思ってしてみてください。」とおっしゃっていました。私は実際にあまり勉強が好きではなく、また将来がはっきりと考えられているわけではありません。なので、これからはしっかり勉強をして、もしさぼり癖がでてきたら、あの言葉を思い出してがんばって生きたいです。
もうひとつ学んだ事は、メディアをそのままうけとってはいけないということです。2日目のイスラームについて学んだことで、イスラーム=悪い人というイメージが変わりました。イスラームについて断食や、礼拝などまだまだ知らなかった部分も知れてうれしかったです。
あと、班の人と仲良くなれた事もうれしかったです。班の人の今までのボランティアした話や、留学してみたいねーなどいろいろ話すことができて、とてもいい刺激になりました。
また今後今回のフィールドワークのような企画があれば参加したいです。

13.
私は今回のSGHフィールドワークで心に強く決めたことがあります。それは「必ず海外にいく、日本にとどまらない」ということです。
1日目のフィリピンのお話そして2日目のコリア国際学園でのお話の中で「他国の生徒は日本人よりもとても積極的である」というのがありました。私はそのことを聞いて「日本にとどまっていては一生見ること、知ることのできないことがたくさんあるんだ」と思いいっそう海外に行きたい気持ちが強まりました。とくに私自身があまり積極的でないので余計にそう思ったのかもしれません。
最初SGHの参加希望の用紙が配られたときに行こうか迷ったのですが、今では参加して本当によかったなと思います。この3日間で学んだことをいろんな形で自分から発信できたらいいです。

14.
 私はこのフィールドワークで、積極的になることが何事においても大切なことだとわかりました。私は、どちらかというと消極的でいつも人の後についていっているような性格で、授業中もなかなか発言することができないです。しかし、日本ではなかなか発言する人が少ないが、日本以外の国では、みんながどんどんと積極的に発言しているんだなと思いました。私は将来世界に出て働きたいと思っているので、今から少しでも積極的になろうと思いました。
 2日目のイスラームの話では、中学校の歴史でイスラム教について習ったので、だいだいの事は分かっていると思っていました。しかし、イスラームは平和という意味があるということや、モスクは、日本に80ヶ所もあると知ってとても驚きました。私にとってイスラームはとても遠い存在だと思っていたが、今回のフィールドワークを通して身近な存在であることに気付かされました。
 グローバルな問題を解決するために、今の私にできること、つまり、正しい情報を判断したり、積極的になることは出来るので実践していきたいです。

15.
国際はよく「国際」というひとくくりに分類されることが多いが、「人として生きる」から「社会集団とそのあり方」についてなどひとつの「国際」という分野ではくくれなかったり、ほかの分野にまたがっていたりすることに驚いた。英語での講義では、知識だけではなく、それを発することが大事であることに気づいた。
とよなか国際交流協会での講義では地域に密着する機関について知ることができた。その機関は外国人のみではなく、日本人と外国人が直接交流できる場となっていることに気づいた。またとよなか国際交流協会と同じようになかなか立ち入ることのできないモスクでは施設や施設の使い方、宗教自体について実際のモスクで知ることができ、理解が深まった。コリア国際学園や日本人とフィリピン人とのダブルのお話はお一人お一人の生活から社会を考える機会となった。フィールドワークの前に行われた事前学習の講義は直接フィールドワークにかかわる知識や、別の問題から当日の問題を考えるきっかけとなった。最後は人権についてだったが、英語で考える機会となった。
日常にあるが、接することができない場所に行ったり、なかなか会うことのできない方々とお会いできて、有意義な時間であったと僕は感じた。

16.
私は、フィールドワークを通じて今までに知らなかったことや、考えもしなかったことを学べました。
その中で私が一番心の中に残っているのは、イスラム教の実情を聞いたことです。
私たち日本人だけでなく世界の人々はイスラム教のことを過激で好戦的なイメージをメディアなどの情報から持ってしまっています。でも、お話を聞いてそれが固定観念でしかないことなんだ、今まで決め付けていたんだと気づきました。私はこのような当たり前のことがそうでないと気づく経験が人生で大切なのだと思いました。
 私は初め、フィールドワークに参加するか迷っていましたが、思い切って参加して本当によかったと思いました。国際交流という言葉が少し身近なものになりました。この経験をこれからの人生で生かせたらいいなと思います。

17.
イスラームや在日コリアンなど普段関わりがなく、遠い存在だと思っていた人たちがとても身近にいたことに驚きました。学校で習って紙の上では知っているつもりになっていたけど実際に会って、話を聞いて知らないことがたくさんあることに気づきました。
在日コリアンだとか普段意識したことはなかったですが、KIS創立の際に反対運動があったことや、二重国籍の人から国籍を選ぶ際にコリア国籍をとると日本で生活していく上で就職などで不自由があると聞いて在日コリアンの大変さが少しわかりました。
新聞やテレビで過激派がニュースになっているイスラームは本当は穏やかな平和主義の宗教だと知ってメディアの報道は本当に事実のうちのほんの一部でしかないと改めて実感しました。
イスラームは決まりが厳しいと思っていましたが人によって解釈が違ったり、礼拝の時間がはっきり決まっておらず、まとめてすることもできると聞いて驚きました。
普段関われないことに関われて、知らないことを知れたのでとてもよい体験ができたと思います。

18.
この3日間を通して、世界の人々との関係や、イスラム国やダブルの方、HUMAN RIGHTSについてなど、いろいろなことを学びました。フィリピンと日本のダブルの方とKISの方々のお話を聞いて、何事にも積極的にチャレンジしていこうと思ったし、留学も考えてみようかなと思いました。人権についてもいろいろ考えることができたと思います。この研修を通して、たくさんの友達ができたのでよかったです。

19.
今回のフィールドワーク研修の目的だった、モスクなど、行ったことのない場所に行ってそこの空気を味わうことや、普段かかわらない人の話を聞くと言うことができたので、今回のフィールドワークはとても実りのあるものだったと思いました。
今回特に私が強く感じたことは、行く前と行った後での、ムスリムの方々やコリアンの方々への印象の変化です。メディアからの負の情報によって私は、韓国人はセコい、イスラム教徒は暴力的という印象を持っていたのですが、実際コリアンのダブルの方、モスクのイマームの方とその弟子のかたの話を聞いて、まったく自分のイメージと違っていたことがわかりました。また、メディアの情報に踊らされ、物事を広く見られなくなっていた自分に気づきました。
上のように、今回のフィールドワークを通していろいろなことに気づけました。この気づきをこれからにどう生かしていくかが自分の力の見せ所ではないかと思います。

20.
今回の体験を通して、今まで知らなかったことをたくさん知ることができました。「国際」と言われると、日本の外の自分には手の届かないものだと思っていましたが、千里高校の周りにはたくさん世界とつながっている場所があることが分かりました。特に、モスクがこんな近くにあることを知った時は驚きました。今後、この体験を後期からの「探究基礎」に生かしていきたいです。

21.
今回のフィールドワークを通して、私はたくさんのことを学びました。1日目は、在日外国人の私たちの知らない現状や、フィリピンとのダブルの上田さんのお話を聞いて普通の日本人として生活している私には考えられないことがたくさんあることを知って驚いたことが多くありました。私のいとこもフィリピンとのダブルなので、フィリピンにはとてもなじみがあって、行ってみたいと思っていたのでフィリピンでの生活についてもいろいろ知ることができて良かったです。2日目ではISのイメージが強かったイスラム教のことをいろいろ知ってイスラームはそこまで厳格ではない宗教だってことや、平和をとても大事にしているということを知ってイスラームのイメージが変わりました。そのあとのKISでは韓国にルーツのある卒業生からお話を聞いて(国籍を二つ持つことになった人は)22歳までに国籍を決めないといけないことやKISでは3ヶ国語を使って授業をしていることを知って驚きました。3日目は英語での国際人権のお話を通して、私たちは今でも毎日人権に守られて生活していることを知りました。3日間でいろんな方の貴重なお話を聞いてほんとうにたくさん驚かされたし、自分の考え方もすこし変わりました。

22.
私がこの三日間で一番印象に残っていることはフィリピンと日本のダブルの上田さんの話です。
私の身の回りにもダブルの友達がいるのですが、私はその子のことを羨ましいという気持ちしかなかったのですが、ダブルの方にはダブルなりの苦労や悩みがあることをはじめて知りました。ちょっとした違いだけでいじめられることは本当にあってはならないことだと思いました。
またそれと同時に日本の風潮の異常さに初めて気がつきました。人と異なる、積極性があるなど、考えてみればプラスになることをよく思わない風潮はあってはならないと思いました。
日本人の感覚だけで物事考えるのではなく世界全体をみて物事を考える必要があります。この三日間は初めて耳にすることがたくさんあって貴重な体験になりました。

23.
私はこの3日間のフィールドワークを通じて印象に残ったことが3つあります。
まず1つ目は、積極的に行動することです。上田さんやKISの卒業生のお話をきいて、自分の視野を広げるためには自ら決断し積極的に行動することが大切だと学びました。そうすることで新しく知ることや違った考えをもつことができると思いました。
2つ目は、メディアに流されないで自分の目で見たり聞いたりしたものを信じることが大切だと思いました。イスラームのことについて私はテレビをみて宗教的に日常生活に支障があるくらい厳しく、過激派ばかりの印象がありました。しかし、2日目にイスラームのことについて学んで礼拝が決まった時間にできなければまとめてできたりと人によって自由だということをしりました。
3つ目は、KISの卒業生のお話を聞いて言葉が通じなくても伝えようとするきもちが大切だということも学びました。また、ダンスやおもちゃを通じて言葉じゃなくても交流することができることもまなびました。
私は今回学んだことを気持ちに残すだけでなく、実際に行動に移そうと思いました。

24.
フィールドワークに参加した理由は、さまざまなものに触れたかったからです。私はこの高校に入って、友達と将来の夢について話したときに、美術の仕事やメディア関係の仕事を目指していることを聞いて、今まで自分は英語関係の仕事や進路にしか目を向けていなかったことに気づきました。そこから、子供のころから目指していた仕事がこれでいいのかと不安になり、もっといろんな業界や進路に目を向けてみようと思いました。だから、今回では国際的なさまざまなお話を聞けて本当によい経験になったと思います。一番印象に残ったのは、初日にダブルについてのお話を聞いたときです。今まで私たちが何気なく、当たり前に使っていた言葉も、人によってはよい気持ちではないことに気づかされ、相手の気持ちになって考えてみることはとても大切で、かつとても難しいことだと思いました。最後のグローバルな問題を解決する方法について、班の人が考えるだけ、といっていたのを聞いて、確かに今は世界みんなを救うことはできないけれど、今私たちが真剣に考えることがその第一のステップではないのかなと思いました。今回のフィールドワークを通して、今の私はまだまだ知らないことも多くもっと学んでいくべきだと思いました。今まではちゃんと自分の意見を持って将来のことも考えておかなければいけないと思っていましたが、今はまださまざまなことを学んで体験していくことが今の私にとって一番大切なことだと思いました。
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